エステサロンの開業を検討されている方の中には、業務用エステ機器を導入したいと考えている方は多いでしょう。
業務用エステ機器があると、状況によって使い分けたり、コースの幅が広がったりすることで顧客が満足感を味わえる可能性が高まります。

顧客の満足度が上がればリピーターとなり、口コミによってさらに顧客層が広がっていくことでしょう。

そこで今回は、顧客の満足度アップにつながる業務用エステ機器の選び方についてご紹介していきます。
これからエステサロンを開業する、業務用エステ機器の選び方に悩んでいるという方は、ぜひ参考にしてみてください。

なぜ業務用エステ機器を導入した方が良いのか?

エステティシャン

エステサロンの中には業務用エステ機器を導入している店舗と、オールハンドのみで施術を行っている店舗があります。

業務用エステ機器を導入しなくてもエステサロンは開業できますが、なぜ導入した方が良いのでしょうか?

業務用エステ機器を導入するメリットを改めて確認してみましょう。

施術の回転率を上げられる

エステ機器

1店舗における1日の最高施術人数は、サロンの規模によって異なります。
例えば自分だけで施術をこなしていかなくてはならない場合、オールハンドだと1人あたりにかかる施術時間が長くなってしまうため、1日5~6人が限度でしょう。

業務用エステ機器を導入すればオールハンド施術にかかる時間を短縮でき、回転率を上げられるので売上アップも見込めます。

誰が施術しても安定した効果が期待できる

エステ施術

エステサロンを経営する際に、自分以外のエステティシャンも雇用すればより多くの施術をこなせるようになります。

しかし、エステティシャンは全ての人が同じ技術を持っているわけではありません。
中には現場未経験でオールハンドではなかなか結果が期待できない方もいるでしょう。

業務用エステ機器は誰が使っても安定した効果が引き出せるので、施術者が変わっても問題ありません。

集客が期待できる

人気

業務用エステ機器の中でも最新機種や話題の機器を選べば、集客する際のアピールとして使えます。

新しいエステ機器に興味を持たれている方は多く、特に業務用エステ機器なら家庭用とは違い、より大きな効果が期待できるものも多いので、集客につながるでしょう。

豊富なメニューを用意できる

エステメニュー

業務用エステ機器の中には1台で複数のメニューを提供できるものがあります。
そういった業務用エステ機器を導入すれば、顧客一人ひとりに合わせたメニュー展開も可能です。

また、豊富なメニューを取り揃えておけば集客にもつながりやすいでしょう。

業務用エステ機器の種類

エステ機器

一口に業務用エステ機器と言っても様々な種類があります。

業務用エステ機器を選ぶ前に、まずはどのような種類があるのかチェックしてみましょう。

痩身系

エステマシン

エステサロンのコンセプトが痩身である場合、痩身系の業務用エステ機器は導入しておいた方が良いでしょう。

痩身系の業務用エステ機器は種類がたくさんありますが、特によく利用されているのがキャビテーションやEMS、吸引などです。

キャビテーション

セルライトの解消に効果的な業務用エステ機器になります。

EMS

筋肉を刺激する機器で、リバウンドしにくい体質へと変化させてくれます。

吸引

脂肪を吸い上げてセルライトを潰していくので、オールハンドだけでは効果が出にくい箇所にも活用できます。

脱毛系

脱毛機器

エステサロンでは基本的に光脱毛となりますが、光脱毛機器にも様々な種類があります。

IPL(インテンスパルスライト)方式

メラニン色素のみに反応する特殊な光を照射し、発毛細胞へダメージを与える仕組みです。

SSC(スムーススキンコントロール)方式

抑毛成分を持つジェルを塗布してから光を照射することで肌に抑毛成分を浸透させることができます。

SHR(スーパーヘアリムーバブル)方式

蓄熱式脱毛とも呼ばる方法で、バジル領域という部分にだけダメージを与えていく方法になります。

このように、光脱毛と言っても様々な種類があるので、目的やお客さんに合わせた機器選びが重要です。

フェイシャル系

フェイシャルエステ

エステサロンでフェイシャルコースを提供するなら、フェイシャル系の業務用エステ機器導入を検討してみましょう。

フェイシャル系には目的ごとに様々な種類の機器があります。

例えば超音波式の業務用エステ機器は顔の新陳代謝を活性化させて老廃物の排出を促す効果が期待できます。

ラジオ波は深部体温を上昇させ、血液やリンパの流れを促進させたり、コラーゲンの産生を促したりすることも可能です。

エレクトロポレーションは電圧の力で細胞間に美容成分が浸透しやすいよう極小の隙間を作っていきます。

美容成分が肌の奥までしっかりと浸透するので、乾燥はもちろん、シミやくすみ、ニキビ、毛穴の開きなどに効果的です。

業務用エステ機器の選び方

選ぶ

業務用エステ機器は上記でご紹介したように、様々な種類が存在しているため、どれを選んで良いのか迷う方も多いでしょう。

様々な種類から自身が開業するエステサロンに合うものを選ぶには、どんな点に注意すれば良いのでしょうか?

ランニングコストを意識する

ランニングコスト

業務用エステ機器は1台で数十万円~数百万円するものが多いです。

また、場合によっては専用ジェルや付属品なども定期的に購入しなくてはなりません。
1人あたりにかかるコストや消耗品、電気代なども加味した上で、業務用エステ機器を選ぶようにしましょう。

サロンのコンセプトと機器の効果や目的は合っているか

エステオイル

エステサロンを開業するにあたりコンセプトは非常に重要です。
コンセプトを明確にすることで顧客にもコンセプトが伝わりやすくなり、集客へとつながります。

しかし、せっかくサロンのコンセプトに合わせて内装などを統一させていても、機器の効果や目的とコンセプトが合っていなければ意味がありません。

例えば痩身を目的に施術を行うサロンで、フェイシャル専用の機器があってもフェイシャル機器を利用したいと思う顧客は少ないでしょう。
コンセプトと機器の効果や目的は合致している方が、メニューに活用しやすくなります。

サイズにも気を付ける

エステルーム

機器のランニングコストや効果、目的が問題なくても、サイズがエステサロンに合っていない場合もあります。

せっかく導入したのに機器のサイズが大きすぎて施術ルームに入れると非常に狭く感じたり、そもそも施術ルームへ運び入れる際に入口や通路などが狭すぎてギリギリ通れなかったりする可能性もあるのです。

業務用エステ機器を導入する際には、サイズにも注意するようにしましょう。

業務用エステ機器を導入するタイミング

業務用エステ機器を導入するタイミングは、主に開業時と新メニューの導入時の2つになります。

開業時に導入

開業

これから開業するのであれば、開業時点で導入することで結果の出るエステとして顧客から満足してもらえる可能性が高いです。

ただ、初めての開業となると資金的な問題で導入が難しい可能性もあります。
その場合は、メニューはオールハンドを基本として、施術をサポートしてくれる小さな業務用エステ機器の導入から始めてみるのも一つの手です。

まずはオールハンドの施術で業務用エステ機器を購入できるだけの資金を集めてから導入するのも良いでしょう。

新メニューの考案に合わせて導入

業務用エステ機器を導入するもう一つのタイミングは、新しいメニューを考えた時です。
エステサロン経営を続けているうちにメニューにマンネリ化が見られ、新しいメニューを追加しようとすることもあるでしょう。

より高度なメニューを導入するのであれば、業務用エステ機器を使った施術で注目度と満足度を高めるのも一つの案です。

ただし、メニューを定番化させる前提でないと、導入にデメリットが生じる可能性があります。

例えば、期間限定のメニューだけにしか使えないとなると、新しい業務用エステ機器を使う機会が大幅に減ってしまいます。
そうなると、結果的にレンタルの方が安上がりに済む可能性も考えられるので、定番化を前提して購入した方が良いでしょう。

業務用エステ機器を購入するには?

業務用エステ機器を購入する方法は、次の4つの方法があります。

メーカーから買う

エステ女性

導入したい業務用エステ機器が決まっているのであれば、メーカーから直接買うという選択肢があります。

業務用エステ機器を開発して販売しているメーカーなので、特徴をよく理解しており、詳しい説明を聞けることがメリットです。

ただし、他社の業務用エステ機器に関しての知識はやや少ない傾向にあります。
そのため、他社製品と比較検討して購入したい場合は、自ら情報を集めて決断しなければなりません。

中古店から買う

節約

購入費を抑えたい場合は、中古店での購入も選択肢に挙げられます。
基本的に中古価格での販売となるので、新品よりも抑えられた金額で購入可能です。

ただし、中古店ではデメリットが大きくなりがちです。

中古品となるので動作や効果が正常に機能するか保証はされていません。
また、新品ではないため、メーカー保証やサポートが付かない可能性も高いです。

中古店で販売される業務用エステ機器のほとんどは旧モデルというケースもあるので、最新モデルを手に入れられる可能性が低いこともデメリットでしょう。

新品や保証にこだわりたい人には向かない購入方法と言えます。

卸業者から買う

卸業者

多岐にわたるラインナップから選んで購入したい場合は卸業者がおすすめです。

様々なメーカーの業務用エステ機器が揃っているので、メーカーごとに問い合わせる必要がありません。

業者も各メーカーの製品に対する知識が豊富なので、比較検討して購入したい方も安心です。

どの業務用エステ機器を導入するか悩んでいる時も、豊富な知識を基に最適なアドバイスを受けられることも期待できます。

美容商材のイベントで買う

美容商材系のイベントでは様々なメーカーの最新製品を一斉にチェックできることが最大のメリットでしょう。

こちらも比較検討して購入したい時に最適な手段です。
トレンドの美容商材を把握できるので、現代の消費者ニーズの把握にも役立ちます。

ブースで業務用エステ機器を体験できるので、使い勝手や効果を実感した上で購入検討できる点もメリットでしょう。
ただ、開催時期を逃すと他の手段で購入する必要があることがデメリットです。

業務用エステ機器を導入する際に気を付けたいポイント

女性陣

ユーザーのニーズにマッチしたものを購入する

高性能な業務用エステ機器を導入したとしても、サロンのコンセプトや地域の年齢層にマッチしていないと、必要とされる施術ができず、集客効果も薄れてしまいます。

まずは、開業地の年齢層や家族構成、ターゲットのニーズを把握し、適した業務用エステ機器を選んでいきましょう。
顧客が定着すれば要望も集まりやすくなるので、そこから新しい施術や機器の導入を検討するのもおすすめです。

購入先は実績があり、対応の良いところを選ぶ

エステメーカー

業務用エステ機器の購入では、どこから買うかも重要です。

実績が少ない販売会社は業務用エステ機器の性能や信用性に不安があり、またトラブルのリスクも高まります。

導入の成功実績が多いところならたくさんの人に利用されている証拠なので、安心して導入できます。

同時に欲しいと思っている業務用エステ機器のサロン導入実績も確認しておくとより安心です。
また、担当者の雰囲気から何かあった時にしっかり対応してくれるのかという点にも注目してみましょう。

アフターサポートを確認する

サポートセンター

技術指導や経営指導、故障時の対応、導入した後のサポートなど、アフタフォローの充実度も確認してください。

購入後に不安があると、業務用エステ機器の使用にも不安が生じやすくなります。

導入後も安心して経営に集中するためにも、アフターサポートの内容や対応を把握し、対応の良い機器を選びましょう。

購入前にできれば体験する

脱毛機器

使い勝手の良さなどは実際に触れてみないと分かりません。
メーカーや販売店、イベントなどで業務用エステ機器を体験できるのであれば、積極的に試してみてください。

練習は失敗しても問題ありませんが、本番では失敗は許されません。

導入後、従業員が均等な品質で施術を提供できるように、操作性や施術効率などが良い機器を選ぶことが理想的です。
文字や説明だけでは分からないことも多いので、体験して判断するようにしましょう。

エステ機器

今回は業務用エステ機器の選び方や購入方法、導入の注意点などをご紹介しました。

業務用エステ機器を導入することで、効果の高い施術が提供できるようになり、施術の時間短縮や回転率アップといったメリットも受けられます。

エステサロンによってコンセプトや提供したいメニューなどは異なるので、それを踏まえた上で最適な機器を選ぶことが大切です。
ご紹介した内容を参考に、自分のエステサロンに適した業務用エステ機器を導入しましょう。