業界ニュース

「『空腹』こそ最強のクスリ」著者 青木厚医師と「朝だけファスティング」の著者 シンヤ先生のファスティング本音トーク!


目からウロコのトークが満載

美容業界のみならず健康意識の高い女性たちから絶大な支持を得ているシンヤ先生こと新屋信明氏(エステプロ・ラボ所属)のインスタライブに青木厚医師が登場。「16時間断食」の提唱者で著書「『空腹』こそ 最強のクスリ」を大ヒットさせた青木厚医師と「朝だけファスティング」を上梓しているシンヤ先生とのトークショーだけあって、ファスティング談義で大盛り上がり。

日頃なかなか聞けない本音や、そうだったんだ!という目からウロコの話が満載のトークライブでした。今回は、インスタライブ後に行われたファスティングの雄、両名による対談を一部ご紹介します。(敬略称)

青木 厚

【プロフィール】
・あおき内科 さいたま糖尿病クリニック院長
・医学博士(治医科大学)
・日本内科学会 認定内科医・ 総合内科専門医
・日本内分泌学会 内分泌代謝科(内科)専門医
・日本糖尿病学会 専門医 ・研修指導医
福井医科大学(現 福井大学)卒業。自治医科大学附属さいたま医療センター内分泌代謝科などを経て、2015年に青木内科・リハビリテーション科(2019年現名称に)を開設。糖尿病、 血圧、 高脂血症、生活習慣病が専門 。糖尿病患者の治療に著書「空腹こそ最強のクスリ」の食事術を取りいれ、インスリン離脱やクスリを使わない治療に成功するなど成果を挙げている。自身も40歳のときに舌がんを患うも完治。食事療法を実践してガンの再発を防いでいる。「行列のできる法律相談所」 日本テレビ 、「直撃!コロシアム!ズバッとTV」(TBS)」などメディア出演多数。

新屋 信明

【プロフィール】
(株)プロラボホールディングス 認定講師
(一財)内面美容医学財団 理事
1980年生まれ。2009年に株式会社プロラボホールディングス入社。東京大学や韓国美容外科学会など世界10か国でセミナーを行うなど、グローバルに活動。
シンヤ先生の愛称で親しまれ、SNSのフォロワー数は3万人を超える。

37万部突破!空前の大ヒット「空腹」こそ最強のクスリ

この本の中で提唱している「16時間断食」とは、食事は1日のうち8時間は好きなものを食べてもOKだが、食事を摂ってから16時間は食事を控える体質改善法
16時間の空腹を設けることで、内臓の働きがアップし、脂肪が燃焼して代謝も良くなるなどの効果が認められている。

アマゾンで新着本第1位プロラボ式朝だけファスティング

同じ食事内容でも、食べる時間によって栄養学的効果が変わる時間栄養学と16時間空腹の時間を作ることで体質改善を図る「オートファジー理論」に酵素栄養学を取り入れた、プロラボ独自のファスティング理論を、わかりやすく解説してくれている。

突然のがん宣告。子供を残して死ぬわけにはいかない

シンヤ ファスティングにおいて、日本でもっとも有名な青木先生ですが、もともとは糖尿がご専門ですよね。16時間ファスティングとは、やはり糖尿病対策として考えられたのでしょうか?

青木 それが、違うんです。自分のために考え、たどり着いた健康法だったのです。私は40歳の時に舌がんを患いまして。子供が3人いましたので、まだ死ぬわけにはいかないぞ。が出発点でした。

シンヤ そうだったんですね。

青木 がんが見つかった時は、「まさか、自分が!?」の心境。結局、舌の4分の3を切除しました。それまでは病気を治す側だったのが、患者になってしまったわけですが、この体験が健康のことを真剣に考えるきっかけとなったのです。手術は成功しましたが、再発は怖い。そこでありとあらゆる文献を読み漁り、食と病の関係に行きついたのがきっかけでした。

シンヤ がん再発を防ぐ目的でファスティングをはじめられたのですか。

青木 さきほど「まさか、自分が」という心境をお話ししましたが、実はがんになる前は、毎月のように風邪をひいていたのです。ところが、ファスティングを実践するようになってから、風邪ひとつひかなくなった。体重も減って。決して痩せるのが目的ではなかったのですが、結果としてスリムになりカッコ良くなりました(笑)。

シンヤ ファスティングで免疫が高まったと考えていいですよね。

青木 はい、そうですね。再発もしていないし、風邪もひかない。新型コロナにもかからない。身体にとって、いいこと尽くしです。

欧米の医学会ではファスティングと健康に関する研究が盛んに行われている

シンヤ なるほど。「空腹こそ最強のクスリ」は先生の実体験をもとに書かれたのですね。

青木 とにかく再発したくなくて、いろいろ文献や論文を読み漁りました。その時知ったのが、欧米の医学会では空腹と健康に関する研究がさかんに進められていたこと。権威ある学術誌に掲載された論文には、ファスティングが体重や体脂肪の減少につながるだけでなく、糖尿病、がん、心血管疾患(心筋梗塞や狭心症など)、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病などなどの予防効果に言及しています。この論文を読んだときに「これだ!」と。

シンヤ 僕も、ファスティングに関しては様々勉強しました。その結果、人間の身体は本来、十分な栄養素が無くても飢餓を生き残るよう進化していったことがわかりました。言ってみれば、人間の代謝機能は、すべて空腹が前提になっているのですよね。

青木 まったくその通りです!飽食の時代と言われている現代、1日3食どころか、いつでもどこでも簡単に美味しいものが手に入ります。楽しみのために食べるようになった結果、私たちは肥満やがん、糖尿病といった生活習慣病に悩まされることになったのです。
病気はある日突然やってくるわけではありません。糖尿病にしろがんにしろ、毎日の生活習慣の積み重ねで発症するのです。

シンヤ 「食べ過ぎが病気を作っている」と言っても過言ではない?

青木 そう思います。

大事なのは16時間の空腹。あまり神経質にならずに、臨機応変に

シンヤ 固形物を食べない時間を16時間つくるというのはオートファジー理論に基づいてのことだと思うのですが、先生はどのような時間配分がベストとお考えですか?

青木 うーん難しいですね。サーカディアンリズムに則るのが一番ですが、それぞれ生活リズムが違いますからね。はじめやすさから言えば、御社が提唱している「朝だけファスティング」だと思います。
私が実践している時間帯は「日のあるうちに食べ終える」ですね。夕飯はなるべく16時にとるようにしています。とはいえ、お勤めしていたらそうもいきませんよね。それでも、遅くとも19時くらいには食べ終わって欲しいです。
と、いろいろ言っていますが、大事なのは16時間固形物を食べないこと。日によって「朝だけ」でも「夜だけ」でもいいんです。あまり、神経質にならず臨機応変に行うのが一番かと思います。

16 時間の空腹時間を設ける

シンヤ 食べていい時間帯は、何を食べたらいいでしょうか?

青木 糖質は食べないという方もいますが、私はわりと何でも食べていますね。特に餡子には目がないもので。たい焼きでもおはぎでも。甘い物を我慢するということは、あまりないかな(笑)。
ダイエット法として、糖質制限やカロリー制限など様々ありますが、どれも行きつく先は同じ、腸内環境の改善にあるのです。

シンヤ 確かに!私もファスティングは、ダイエットというより腸内環境の改善なのだ。ということを皆さんにお伝えしています。16時間ファスティングも結果として痩せるかもしれませんが、つまるところ「食べ過ぎ」を是正するのがファスティングだと考えています。

青木 そう通り!要はメリハリですよ。甘い物を食べるけど、食べない時間もつくることで、生涯美味しいものを食べることができる。そのためにも16時間ファスティングは、習慣にしていただきたいですね。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


Related articles