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消費者の美容消費は「質の高い製品」や「科学的裏付け」などを重視傾向

消費者

英調査会社のユーロモニターが、世界の美容・パーソナルケア業界を取り巻く2025年の主要トレンドをまとめました。同社の健康・美容インサイトマネージャーのヤン・フー氏は、「美容・パーソナルケア業界では成長の鈍化が見られ、『価値』の概念が再定義されつつある。ただ贅沢であればいい時代は終わり、本質的な価値に目を向けた選択が求められている」と指摘した上で、次の5つのトレンドを紹介しています。

1節約ビューティ

消費者は美容消費に、より慎重になっており、予算内で『質の高い製品』を提供するブランドを選ぶようになっている。

2クリニカル・コンフィデンス

消費者は、科学的な裏付けや医療専門家が推奨するブランドに惹かれる傾向が強くなっている。

3ヘルスパン・プラン

健康寿命へのこだわりから、消費者は長期的な健康目標と一致するブランドや製品を選んでいる。

4ロイヤリティ・イマージョン

消費者は没入感があり、エンターテイメント性が高く、SNSなどで共有しやすい美容体験を求めている。

5エコ評価

消費者はこれまで以上にサステナビリティに注目。包装廃棄に関する新たな規制が2024年に始まったEUでは、リフィル式のプレミアムフレグランス、スキンケアの詰め替え製品、プラスチック不使用の歯ブラシパッケージなどが注目を集めている。サステナビリティがまだ発展途上にあるアジア太平洋地域などでは、アップサイクル素材の活用が進み、意識の醸成につながっているとの事です。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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