歯科医師や歯科医院に向けて情報配信を行っているウミガメ(本社東京都世田谷区)が「定期的な歯科検診」に関する調査を行いました。調査は全国15〜29歳の男女300名にアンケート形式で行っています。歯科医師や歯科医院にとって、歯科検診への足取りが、健康意識を映し出す鏡のようなものと考えており、特に20代という若さでは、自分の体をどれだけ大切にしているかが、将来の健康を左右すると言った側面があることから、その実態を把握する目的で調査されています。
最大のテーマとして「定期的な歯科検診をどの程度の頻度で受けていますか?」を聞いていますが、その結果、20代女性の約3割にあたる30.3%の人が3ヶ月毎に歯科検診を受けている一方で、20代男性ではこの頻度で検診を受けているのがわずか16.7%にとどまっています。さらに、男性の35.7%が「歯科検診を受けていない」と答え、これは女性の24.2%よりも顕著に高い数字です。このデータからは、20代の若者でも、性別によって健康へのアプローチが大きく異なることが見て取れます。一般に若い世代は、健康管理を始めるには絶好の時期とされていますが、特に男性はその重要性を見落としがちな傾向にあるようです。これに対し、20代女性は自己ケアとして積極的に歯科検診を受けていることが、この調査で確認されました。
では一体、この傾向は何を意味しているのでしょうか?
20代女性が高い頻度で歯科検診を受ける背景には、健康と美容への高い関心があります。美しい笑顔は、自信や社会的な印象に直結し、彼女たちにとって重要な自己表現の一部となっています。加えて、SNSの普及が「いつでもベストな自分」を求める気持ちを強化しており、その一環として歯の健康が重視されているのではと推測できます。
また、社会人の初期段階においては、第一印象やプロフェッショナリズムが特に重要視されます。清潔で整った歯は、プレゼンスを高め、信頼感を与える助けとなります。これらの理由から、20代女性は健康管理においてより先見の明を持って行動している様子が伺えます。
健康ジャーナルライター
ホリスティック・ ジャーナル