日本人の平均寿命は男女共に80歳を超え、日常生活も自力でできる「健康寿命」も73歳前後とまで言われる時代になりました。
政府の政策の一つとしても「健康寿命の延伸」が提唱されており、いかに健康寿命を伸ばして人生をできるだけ長く、健康で元気に過ごせるかがこれからの人生の課題とも言えるでしょう。
そういった背景の中、アンチエイジングが叫ばれ、これまでも数多くの素材や製品が開発され、世の中に上市されています。
ワクチン接種は進んでいるとは言え、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で今も日本経済全体は打撃を受けていますが、では実際に健康美容業界はどの程度の打撃を受けたのでしょうか。
今回は川上に当たる健康食品や化粧品等の素材原料供給メーカーに取材しました。
2021年度、消費者庁は「特定保健用食品（トクホ）の疾病リスク低減表示に係る調査・検討事業」及び「栄養成分の機能表示等に関する調査・検討事業...
供給メーカーは軒並み大きな影響は無いようです。
理由として、
「原料の場合、コロナ前の一昨年(2019年)から継続的に供給したものが流通に流れているケースが多く、新型コロナウイルスによる自粛期間においても、供給サイクルの関係で大きく減少することはなかった」（原料素材メーカー）
という素材供給メーカーの販売特性が要因の一つとしてあげられます。
また、
「自らの免疫力を上げて新型コロナウイルスへの予防に努める消費者も増加したこともあり、サプリメントへの需要が増えたのではないか」（販売メーカー）
といった声も複数意見としてあったことからも健康美容業界はコロナ禍においても全体的に好調を持続しているようです。
エステティックサロンや美容サロンはどちらかと言えばクローズドマーケットに近い販売チャネルになりますが、美容のプロが施術による美容技術に加え、栄養学や健康学などもしっかりとマスターしていることもあり物販も好調で施術と物販の絶妙な販売バランスを保っているのが特徴的です。
残念ながら健康関連の法律で一般消費者にはなかなかダイレクトに訴求できない部分があるものの、どの素材もヒト試験などのエビデンスも備え、安全性や機能性は十分な素材が揃っているのがエステティックサロンや美容サロンでの製品特徴と言えます。
2021年1月27日に東京都が都民生活に関する世論調査を発表しました。
これは昨年(2020年)9月〜10月にかけて行った都民を対象にした...
執筆
健康ジャーナルライター
ホリスティック・ ジャーナル
