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フェムテック市場が活況!サプリメントやコスメで開発が加速!


女性の健康課題をケアする「フェムテック」をテーマにしたサプリメントやコスメの市場が活況を帯びてきています。
2月に東京ビックサイトで開催された「健康博覧会」でも来場者が伸び悩む中、フェムテックのブースだけは別世界のように賑わいを見せていました。

フェムテックは当初、吸水ショーツなどのアパレルを中心とした動きでしたが、市場は一気に広がり、「更年期に減少するエクオールの産生を促す」、「膣内環境を良好にする」といったサプリメントや、デリケートゾーンケア専用のコスメ商品の開発等が活発化しています。
フェムテックはこれまでタブー視されがちだった分野のイメージを刷新し、女性のQOLを積極的に向上するムーブメントとして、今後市場の裾野拡大が期待されます。

フェムテックは現在、サプリメントやコスメ開発への急展開が進んでいおり「生理ケア」「妊活」「更年期ケア」「デリケートゾーンケア」等がそのアウトカムになります。
女性の健康課題に向けて活用されているサプリメント素材では、大豆イソフラボンや米胚芽、マカなど多岐にわたっています。特に「エクオール配合サプリ」は、大塚製薬、ディーエイチシー、アサヒグループ食品、小林製薬など大手メーカーをはじめ多数の企業が参入するホットな分野となっているのです。

大塚製薬の『エクエル』は元々、更年期向けサプリメントでしたが、「飲むフェムテック」というキーワードでプロモーションを展開し顧客を一気に増やしました。

フェムテックをキーワードとすることで、タブー視されがちだった分野のプロモーションに成功し、利用者が手に取りやすい商品開発に繋がる事例も増えています。

「おりもの異常」は相談しにくい健康課題の一つですが、帝人は「膣内フローラの改善」がヒト試験で認められた乳酸菌原料『UREX®』について、やはりフェムテックをキーワードに展開し、大手サプリメントメーカーをはじめ多くの企業で採用が続いています。

さらに、調剤薬局を展開する雄飛堂では、『UREX®』を使用した製品で「膣内フローラ改善」の機能性表示届出を完了しており、自社ECサイトで顧客を増やしています。フェムテックの市場は2021年に前年比8.2%増の635億8,400万円と推測されており、今後ますますの成長が期待されます。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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