海外需要の取り込み・原料費高騰による取引価格上昇により市場は拡大へ
矢野経済研究所は、国内の健康食品受託製造(OEM)市場を調査し、市場概況や参入企業の動向、将来展望などを明らかにしました。
健康食品の受託製造市場は2020年度以降、拡大基調を辿っており、2024年度は前年度比2.2%増の1,761億3,000万円、2025年度は同1.8%増の1,793億円を見込んでいます。
市場拡大の主な要因として、インバウンド(訪日外国人客)を含めた海外需要の取り込み、原材料費や加工費の価格改定による取引金額の上昇効果が挙げられます。
海外需要の開拓が市場を牽引
国内需要の伸び悩みを受け、海外需要の開拓が活発化しています。越境EC、一般貿易による輸出や、大手受託メーカーを中心とした海外企業との直接取引の開始・拡大が進み、現地事務所や現地法人の設立、現地での市場調査や人材採用といった実務的な取り組みも増えています。
国内市場の大幅な拡大が見込めない中で、大手から中堅の受託製造企業は海外需要の取り込みと、今後も上昇が見込まれる原材料費・人件費・エネルギーコストといった生産コストへの対応を経営上の最重要課題としています。海外需要の更なる開拓、原料加工、製材などの技術革新、コスト上昇分の取引価格への転嫁が、今後の成長の鍵となるでしょう。


健康ジャーナルライター
ホリスティック・ ジャーナル
