近年、美容大国である韓国では「肌管理」のほかに、頭皮ケアや髪質ケアを行う「髪管理」の考え方が美容のトレンドとなっています。特に頭皮ケアが注目を集めており、多くの韓国ヘアケアブランドが、頭皮の健康を重視した製品を次々と市場に投入しています。
また、ケアの方法として、ホームケアだけでなく、美容室や美容サロンでの施術も注目されています。こういった韓国の美容情報は日本にも多大な影響を与えており、日本国内でも頭皮ケアへの関心が高まっているものと思われます。
こういった背景のもと、セブンツーセブン(本社大阪府)が、美容室における頭皮ケア施術の実態を明らかにするため、美容室経営者または従業員(20〜60代男女)を対象に「美容室における頭皮ケア施術」に関する調査を実施しその結果を発表しました。
最初に、「勤めている美容室で頭皮ケアに関する施術(ヘッドスパ、頭皮マッサージ、頭皮クレンジング、美容液の塗布など)を行っているか」を尋ねた質問では、「はい」が70.7%、「いいえ」が29.3%という結果になりました。この結果から、日本の美容室の約7割で頭皮ケアに関する施術(ヘッドスパ、頭皮マッサージ、頭皮クレンジング、美容液の塗布など)が行われていることが明らかになりました。(グラフ1)

グラフ1
勤めている美容室で頭皮ケアに関する施術を行っていると回答された方に「勤めている美容室でどのような頭皮ケア施術を行っているか」を尋ねる設問の回答では、1位が「頭皮のマッサージを中心とした施術(手技やブラシを使用)」で68.1%、2位が「頭皮のクレンジングや洗浄を目的とした施術」で63.5%という結果になりました。この結果から、美容室での頭皮ケアに関する施術で主に行われていることは、頭皮のマッサージや頭皮のクレンジングであることがわかりました。(グラフ2)

グラフ2
勤めている美容室で頭皮ケアに関する施術を行っていると回答された方に「頭皮ケア施術は主にどの年齢層のお客様が利用しているか」を尋ねる設問への回答で、最も多かったのは1位が「40代」で41.0%、次いで2位は「50代」で29.3%、3位が「60代」で12.1%と続く結果となりました。この結果から、美容室で頭皮ケア施術を利用している年齢層で最も多いのは「40代」であることが判明しました。(グラフ3)

グラフ3
「勤め先で行っている頭皮ケア施術の所要時間」を尋ねる設問の回答では、1位が「15~30分程度」で46.3%、2位が「15分未満」で33.5%という結果となりました。1位と2位の回答を合計すると回答率約80%となり、頭皮ケア施術の所要時間は30分以内である美容室が約8割であることがわかりました。(グラフ4)

グラフ4
「頭皮ケア施術を通じて、お客様からどのような声をいただくことが多いか」を尋ねる設問の回答では、1位が「施術が気持ちよくまた受けたいと思った」で67.1%、2位が「リラックス効果を感じた」で66.5%という結果となり、施術時の気持ち良さやリラックス効果に関する声をもらっている人が多い、ということが明らかになりました。(グラフ5)

グラフ5
最後の質問では「より良い頭皮ケア施術を導入することによって期待できると思う効果」を聞いていますが、その回答での1位が「顧客満足度向上」で60.6%、2位が「美容室の客単価の向上」で58.6%という結果になりました。この結果から、より良い頭皮ケア施術の導入により、「顧客満足度向上」や「客単価の向上」を期待できると感じている人が多いことが判明しました。(グラフ6)

グラフ6
同社が行った今回の調査により、日本の美容室の約7割で頭皮ケアに関する施術(ヘッドスパ、頭皮マッサージ、頭皮クレンジング、美容液の塗布など)が行われており、頭皮ケアに関する施術で主に行われていることは、頭皮のマッサージや頭皮のクレンジングであることが明らかになりました。また、美容室で頭皮ケア施術を利用している年齢層で最も多いのは「40代」であり、頭皮ケア施術の所要時間は「30分以内」である美容室が約8割であることがわかりました。尚、頭皮ケア施術を通じてお客様から「施術時の気持ち良さ」や「リラックス効果」に関する声をもらうことが多く、より良い頭皮ケア施術の導入により、主に「顧客満足度向上」や「客単価の向上」を期待できると感じている人が多いことが判明しました。

健康ジャーナルライター
ホリスティック・ ジャーナル