一丸ファルコスが日本在住の30〜60代の女性541人を対象に「更年期のケアに関する意識調査」を実施しました。
最初の質問で更年期を感じている30〜60代の女性541人に対し、「試したことのあるケア」を尋ねたところ、最も多かった回答は「睡眠をとる」(40.3%)でした。特別な対策よりも、休息によって自然な回復を待つ傾向がうかがえます。次に多かったのは「サプリメントや健康食品を摂取する」(18.1%)。そのほかの選択肢も大きな差はなく並んでおり、ケア方法が分散していることが見て取れます。(図1)

図1
そこで、更年期ケアを試したことがある人に「症状の改善を感じたか」を尋ねたところ、「少し改善された」と回答した人が41.1%、「改善した」と答えた人も17.3%となり、あわせて半数以上が効果を実感している結果となりました。
また、試したケア別に更年期症状は改善したかを質問したところ最も改善されたという回答比率が高いのは「医療機関受診」28.5%でした。これらの結果を通して「睡眠をとる」を選ぶ人が多い一方で、それで改善されたという回答が少ないことが分かります。(図2・図3)

図2

図3
「今後試してみたいケアがあるか」を聞いたところ、「特にない」が29.6%と最も多く、具体的なケア方法が分からない、あるいは関心が高くないことも明らかに。“更年期は我慢して乗り切るもの”という価値観が、今も根強く残っている可能性がうかがえます。(図4)

図4
最後に更年期症状を感じたことがある、または何らかのケアを試した経験がある人に「ケア製品に求める条件」を尋ねたところ、最も多かったのは「安全性」(55.1%)。次いで「継続しやすい」(53.2%)、「手軽に手に入る」(51.8%)と続き、実に3項目すべてが50%を超える結果となりました。この結果から、日常生活に無理なく取り入れられる“習慣化のしやすさ”が、ケア製品選びの鍵となっていることがわかります。(図5)

図5
今回の調査では、更年期症状を感じていながらも、特別なケアを取り入れている人はまだまだ少数派で、女性特有の“我慢する習慣”が垣間見える結果となりました。

健康ジャーナルライター
ホリスティック・ ジャーナル