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東京都が無痛分娩の助成を開始


東京都は2025年10月1日から、都内の指定医療機関で出産した女性を対象に、無痛分娩の費用を最大で10万円助成する取り組みを開始しました。この取り組みにより、出産方法の選択肢を広げることで少子化対策につなげたい狙いがあり、都道府県で初の取り組みとなります。

無痛分娩は、対応できる施設が少ないことに加え、経済的負担や、「お腹を痛めて産むことで母親は愛情を感じることができる」といった自然分娩を評価する社会的価値観が根強いことから、日本では普及していません。しかし無痛分娩を希望する女性は多く、東京都が出産経験のある都民約1万人に実施した調査では、約6割が希望しているものの、その半分は断念していたことがわかりました。断念した理由としては「費用が高いから」が上位に上がり、東京都は、助成により費用面での課題に対応したいとしています。
指定医療機関は、全123施設(2025年9月29日時点)。

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【出典】東京都福祉局 「令和7年 無痛分娩に関する 都民向けアンケート調査結果」

(詳細はこちら)https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/shussan/mutsubunben/subsidy

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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