エステサロンは経験を持っていなくても開業しやすい業種です。
実際に、個人サロンを未経験で開業する方も多くいます。
しかし、未経験となれば成功するためにも様々な知識が必要です。
開業後に後悔しないためにも、開業までの手順や必要なスキルを理解しておきましょう。
個人サロンの経営を目指している方は、ぜひ参考にしてください。
個人サロンは未経験でも開業できる？
エステを施術する個人サロンの開業は未経験でも可能です。
なぜ、未経験でも開業できるのか、その理由を解説していきましょう。
特別なスキルが必要ないから
美容院や理容院であれば、国家資格でもある美容師免許を取得する必要があります。
しかし、エステサロンを経営するために必須となる資格や免許はありません。
そのため、開業する場所さえあれば個人サロンの経営が可能となります。
個人サロンであれば、開業届を税務署に提出するだけで開業できるため、大きな手間もありません。
少ない資金でも開業可能
開業と聞くと資金面が不安だと考える方もいます。
しかし、エステサロンを開業する場合は比較的低価格での開業が可能です。
例えば、飲食店を開業する場合、店舗やお店で使用する調理器具や顧客向けのテーブルや椅子など、全て合わせると500～1,000万円ほど必要だと言われています。
一方、エステサロンの場合は開業する店舗の形態や使用するマシンによって費用は異なりますが、最低200万円程度用意をすれば開業が可能です。
自宅サロンであれば家賃も必要ないため、初期費用やランニングコストを抑えられるので、費用を心配せず開業を目指せます。
少ない自己資金でも、金融機関の融資をはじめ、補助金や助成金を活用すれば資金調達もしやすいです。
マシンを使用すればスキルの差を埋められる
エステサロン未経験だとオールハンドメニューとなれば技術を要します。
しかし、業務用美容機器を使用すれば、マシンの使い方を覚えるだけで施術が可能です。
ニーズに合ったメニューを提供できるよう、機能性や効果の高さを確認し、最適なマシン選びをすることが大切です。
個人サロンを未経験で開業するための手順
個人サロンをエステ未経験者が開業するためのステップは以下の通りです。
①スキルを蓄える
個人サロンを開業するためにも、エステティシャンとしてのスキルを高めなければいけません。
特別な資格は必要ありませんが、美容知識や接客力などがないと、経営を続けることは難しいです。
開業する前にある程度の知識や技術は蓄えておきましょう。
②開業資金の準備
個人サロンの開業は少ない資金でも可能ですが、ある程度用意しなければサロン経営が難しくなってしまいます。
ビジネスプランを作成して、設備や資材、広告宣伝費など、必要となる資金を見積もりましょう。
自己資金だけで開業できない場合は、融資の利用や助成金制度の活用を検討してください。
財政面の安定を図れれば安心してサロン経営に専念できます。
③経営の知識を身に付ける
個人サロンを開業する場合、施術のスキルを磨くだけではなく、経営に関する知識も必要です。
予算管理や顧客管理、スタッフの採用や教育など、経営に関する基本的なスキルを習得してください。
④開業届の提出
個人サロンの経営では、開業届の提出が必要です。
事業をスタートした日から1ヶ月以内に税務署に提出しなければいけません。
また、開業届を提出すれば確定申告で青色申告ができるようになります。
特別控除が受けられるので、経営側としても大きなメリットです。
⑤集客方法を考える
顧客を獲得するためにも集客方法を考える必要があります。
新聞の折り込みチラシや地域情報誌への掲載、ホームページの作成やSNSを活用した発信など、方法は様々です。
サロン内容や顧客に合わせて集客方法を考えていきましょう。
未経験で個人サロンを開業するために必要なスキル
個人サロンを開業するにあたって必要な資格はありませんが、スキルは必要です。
顧客を満足させるために必要となるので、開業前に習得しておきましょう。
施術スキル
エステサロンなので、顧客に提供する施術のスキルが必要です。
マシンを使用する場合は、マシンの使い方やメンテナンス方法を習得しなければいけません。
オールハンドでのメニューを提供するなら、スクールに通うのもおすすめです。
美容スキル
施術をするにあたっては、美容に関する知識も欠かせないスキルです。
顧客の肌に合わせた適切な施術ができなければ、満足させられません。
自宅でできる美容に関するアドバイスを提供できれば、信頼や安心感を与えられます。
コミュニケーション能力
顧客に対してサービスを提供するため、コミュニケーション能力も重要です。
お店選びをする際に、スタッフとの相性や話しやすさなどをポイントに決める方もいます。
話を聞いてくれない、一方的に話をしている、悩みを相談しにくいスタッフであれば、固定客の獲得にも影響を与えてしまいます。
特に肌に関する悩みを持つ方々が利用するエステサロンでは、カウンセリング力も必要です。
抱えている悩みや肌の状態、解決したいことなどを、うまく引き出せるようなスキルを習得しましょう。
エステ技術を学ぶ方法
個人サロンを開業するために必要となるエステや美容、経営に関するスキルを学ぶ方法をご紹介していきます。
エステや美容に関する知識を学ぶ方法
独学で学ぶ
エステサロン開業では、特別な資格や免許は必要ないので、独学で学んで開業を目指すことができます。
美容に関する書籍も豊富にあるので、活用しながら知識を増やしていきましょう。
スクールで学ぶ
資金面や時間に余裕があれば、エステスクールに通って知識や技術を習得するのもおすすめです。
平日の日中に通うスクールもあれば、開業までの手順や必要なスキル夜間中心で学べるスクールもあります。
また、通信制で知識を身に付け、土日に実技を学べるスクールもあるので、自分のスタイルに合わせて選んでみてください。
エステサロンで働きながら学ぶ
エステの技術を学びたいならエステサロンで働きながら学ぶのもおすすめです。
資金を貯めながら知識や技術を学べます。
中には、独立や開業支援を行ってくれるサロンもあるので、近隣にないか探してみてください。
経営に関する知識を学ぶ方法
独学で学ぶ
経営に関する知識も独学で学ぶことが可能です。
書籍の他、動画で知識を習得できるケースもあります。
セミナーに参加する
エステサロン開業を目指す人向けのセミナーもあります。
経営の始め方、集客力をアップさせる方法、売上アップのやり方など、様々な知識を学べます。
ネットで検索すると見つけられるので、興味があれば参加を検討してみましょう。
スクールで学ぶ
エステスクールでは、エステや美容に関する知識や技術を学べるだけではなく、経営に関する知識も学べます。
スクールによって提供しているプログラムには違いがあるので、様々なスクールを比較して欲しい知識を習得できるスクールを選びましょう。
エステに特化した個人サロンは未経験でも開業できます。
必須となる資格や免許もないため、これまで美容業界に携わった経験がない方でも個人サロンの経営をスタートできます。
しかし、顧客を満足させられる技術や喜んでもらえるサービスを提供するためには、エステや美容、経営に関するスキルを身に付ける必要があります。
今回ご紹介した方法を参考に、自分に合うやり方で知識や技術を磨いていきましょう。
