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スキンケア化粧品やボディケア製品市場の好調続く

化粧品

富士経済は、パックや美容液、スポットケアなどのスペシャルケアアイテムの使用が広がり好調なスキンケア化粧品と、高い保湿力やシミ予防の訴求など高機能商品のニーズが高まるボディケア用品の市場を調査し、その結果を公表しています。

市場は2021年以降拡大が続き、2024年も1兆4,127億円となりました。マスク着用などによる肌トラブルのケアが注目される中で、美容成分配合を訴求した商品への関心の高さが継続し、グルタチオンやアゼライン酸といった美容医療でも使用される成分を配合した商品の投入が活発でした。
特に好調だったのはパック、美容液、スポットケア(アイクリームなど)といったスペシャルケア向けの品目で、いずれも前年比5%以上増加しました。パックはシートパックをデイリーケアとして活用する動きが広がり、美容液は肌悩みに合わせて複数の商品を使い分ける消費者の増加や、美容成分を訴求した商品が人気で購買が促進されました。スポットケアは目元のシワをケアする商品が多いですが、美容液などでもシワ改善を訴求した商品の投入が進んだことから、眼輪筋や下まぶたの“目袋”といったより細かなアプローチで価値を訴求し需要を獲得しました。また、美容液やスポットケアは、プレステージブランドの高価格帯商品を中心にインバウンド需要も活発であったほか、韓国ブランドがシートパックや美容液をフックに日本への展開を強化し、若年層を中心とした需要開拓につながったようです。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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