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9割の母親が疲れを感じている 母の日企画「お母さんの疲労事情と解消法調査」で明らかに


母の日企画「お母さんの疲労事情と解消法調査」で明らかに

健康機器メーカーの株式会社フジ医療器(本社:大阪府大阪市)は、2020年3月18日〜22日の期間、同社のメルマガ会員の中から、子供を持つ20歳以上の女性1,463名(20代100名、30代379名、40代381名、50代353名、60代186名、70代以上64名)を対象に「母の日企画・第10回 お母さんの疲労事情と解消法調査」を実施し、その結果を公表しました。
調査は、2011年より毎年春に同社が独自に実施しているもので、今年の調査で10回目となります。

設問1では「あなたは普段、疲れを感じていますか?」 の問いに対し、「とても疲れを感じる」(33.7%)、「疲れを感じる」 (57.3%)、「あまり疲れを感じない」(8.6%)、「全く疲れを感じない」(0.3%)という結果になりました。「とても疲れを感じる」と「疲れを感じる」を合わせると91.0%にも上ります。(グラフ1)

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グラフ1

疲れを感じている91%の年代別、職業別、仕事のスタイル別に、疲れの程度の割合を聞いたところ年代別では、若い世代ほど疲れが強い傾向にあり「とても疲れを感じる」の割合が20代では最も多く42%を占めています。

職業別では、会社員や公務員で強い疲れを感じている人が多く「とても疲れを感じる」が4割を超え、仕事のスタイル別では「立ち仕事」「デスクワーク」「外回り」「車・バイクなどの運転」が「とても疲れを感じる」という回答が4割前後でほぼ同等に並びました。また「主に主婦業」は 26.6%となっています。 (グラフ2)

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グラフ2

肉体的にも精神的にも疲労を感じる母親は6割に上る

設問2では設問1で疲れを感じている91%の母親に「その疲れは肉体的疲労か、それとも精神的疲労か?」を聞いたところ、「肉体的・精神的疲労どちらも」と回答した人が59.8%、「肉体的疲労のみが26.1%、「精神的疲労」のみが12.8%という結果でした。

どちらかだけの疲れを感じているケースよりも、肉体的にも精神的にも疲れている人が多いことがわかる結果となりました。(グラフ3)

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グラフ3

肉体的疲労の主な原因は「仕事」

設問3では「肉体的疲労(肉体的疲労・精神的疲労どちらも)も含む)」を選択した回答者に「主な原因は何か?」と質問したところ、1位が「仕事」(28.0%)、2位「家事」(24.8%)、3位「加齢」(19.4%)、4位「育児」(18.6%) という結果になっています。

年代別で見ると、20~30代では「育児」、40〜50代では「仕事」、60代以上では「加齢」が大きな原因となっているようです。(グラフ4)(表1)

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グラフ4

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表1

最も疲れを感じるのが「首や肩のコリ」

設問4で「体のどこの部分に疲れを感じるか?」(複数回答)を聞いたところ、1位が「首や肩のコリ」(79.7%)、2位「目の疲れ」(54.4%)、3位「腰痛」(51.7%)という結果になりました。(グラフ5)

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グラフ5

精神的疲労の主な原因は「人間関係」で対象者の1位が「夫」

設問5で「精神的疲労(肉体的・精神的疲労どちらも」も含む)」を選択した回答者に「主な原因は何か?」と質問した結果、「人間関係」に精神的疲労を感じているが35.7%で1位となり、2位「育児」(22.2%)、3位「仕事」(18.8%)と続きました。

年代別で見ると、20〜30代では「育児」が最も多く、肉体的疲労の原因での傾向と同じでした。40〜60代では「人間関係」、70代以上では「加齢」が大きな原因となっていることが示唆されました。

「人間関係」と回答した人に、「誰との人間関係に疲れているか?(複数選択可)」と質問をしたところ、回答が多かった順に1位「夫」、2位「子供」、3位「同僚」という結果になりました。(グラフ6)(表2)

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グラフ6

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表2

解消法1位は「好きなものを食べる」。「自宅で過ごす傾向」も増加

設問6で「あなたの疲労解消法は何か?(複数選択可)」を尋ねたところ、1 位が「好きなものを食べる」(62.9%)、 2位「睡眠をとる」(60.2%)、3位「1人(プライベート)の時間を過ごす」(47.0%)、4位「テレビを見る・映画を見る・DVDを見る」(38.7%)、5位「入浴をする」(36.9%)という回答となりました。

同社の前回の調査と比べて「1人(プライベート)の時間を過ごす」が7.5ポイント増、「テレビを見る・映画を見る・DVDを見る」が 4.1ポイント増、「買い物に出かける」は 5.1ポイント減となり、外出するよりも自宅で過ごす方法を選択する人が増えているようです。(グラフ7)

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執筆)健康ジャーナルライター ホリスティック・ ジャーナル編集長 代田 多喜子

代田 多喜子


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