女性ヘルスケア市場専門のビジナスメディア・ウーマンズラボが2024年10月7日に「女性の健康課題と職場での環境」に関する独自レポートを公表しています。レポートは年齢別・雇用形態別のニーズに応じる視点も必要との事から内閣府が20〜60代の就業世代の男女2万人を対象に実施した「男女の健康意識に関する調査」を参考にまとめています。
職場に何かしらの配慮を求める傾向は、正規雇用労働者・非正規雇用労働者のいずれも、全体的に中高年女性(40〜69歳)より、若年女性(20〜39歳)により強く見られます。生理・出産・育児のライフステージにあたる若年層は、生理休暇や出産・育児関連の配慮を求める女性が多く、また雇用形態別では、非正規の方が正規よりも「女性上司の理解」を求める傾向が強い傾向が見られました。雇用形態の違いによるコミュニケーション不足などが背景にあるのかもしれないですね。
一方で、年齢的に自分自身や家族の病気・介護に直面しやすい中高年層は、更年期障害にとどまらない幅広い不調・病気への対応や、仕事と介護の両立を求める傾向が見られ、とりわけ非正規で顕著です。理由までは調査されていないですが、非正規は自分や家族の病気・介護と仕事を両立する上で、収入面や制度などの環境面から困難を感じやすいため、こういった配慮を求める傾向が強いと考えられます。
健康ジャーナルライター
ホリスティック・ ジャーナル