エステサロンの経営を安定させ、さらなる成長を目指すためには、多くのお客様にエステを利用してもらう必要があります。
それを実現するためには、常に集客が欠かせません。
しかし、なかなか集客が上手くいかない、どのような方法で集客をすればいいかわからないといった悩みや疑問を抱えている人もいるでしょう。
そこで今回は、集客が上手くいかない理由やエステサロンの集客に利用できる仕組み・方法、成功させるポイントについてご紹介します。
エステサロンの集客が上手くいかない理由
エステサロンの集客が上手くいかない理由には、以下のものが挙げられます。
ターゲットに合わせた集客が行われていない
エステサロンのターゲットに適した集客が行われていないと、人を集めることはできません。
例えば、20~30代の若い女性をターゲットにしている場合、新聞の折り込みチラシで宣伝したところで、サロンを認知してもらえない可能性があるでしょう。
通勤で利用する電車内の広告やWeb広告などのほうが目に留まりやすく、興味を持ってもらえる可能性があります。
年代やライフスタイルなどによって適した集客方法は異なるので、ターゲットに合わせて選ぶようにしましょう。
競合との差別化ができていない
競合との差別化ができておらず、興味・関心を持ってもらえない可能性があります。
エステサロンは競合が多く、またコンセプトや強みが似てしまっているケースも少なくありません。
その中でもターゲットに来店してもらうためには、競合店舗と差別化が図れる要素を見つけ、全面に押し出して集客につなげることが大切です。
自社と競合を分析し、どんな強みを活かして競合と戦うことができるのか把握しましょう。
新規顧客の獲得ばかりに注力している
新規顧客の獲得ばかりに集中して集客している場合も注意が必要です。
エステサロンで安定した収益を得るためには、リピーターを増やすことが重要です。
新規顧客を獲得できても全員がリピーターになってくれるとは限りません。
そのため、既存の顧客に対してもアプローチを仕掛け、リピーターになってもらうこともエステサロンの経営では大切なことです。
エステサロン集客の仕組み・方法
エステサロンの集客の仕組み・方法には、様々な種類があります。
主に集客に活用されている手法は以下のとおりです。
ホームページ
ホームページはオンラインからの集客に役立ちます。
現代人はWebからエステサロンの情報を収集し、来店するかどうかを決めている人が多いです。
ホームページやブログからサロンの基本情報や特徴などを把握でき、実態がわかるので安心感を覚えて来店してくれる可能性があります。
コンセプトやメニュー、お店の雰囲気、アクセスなどをわかりやすく紹介すると良いでしょう。
SNS
SNSを運用して集客する方法もあります。
SNSも多くの人がチェックしている媒体であるため、積極的に情報発信やユーザーとコミュニケーションを取ることで、美容に興味がある人に認知される可能性があるでしょう。
施術に関する情報やキャンペーンの告知、クーポンの配布などお客様にとって有益な情報を発信し続けることで、認知や来店につながる可能性があります。
予算に余裕があれば、SNS上に広告を出稿するのも良いでしょう。
ポータルサイト
サロンに特化したポータルサイトに登録して宣伝していく方法もあります。
ポータルサイトは、サロンで施術を受けたいという人が利用しているので、施術内容や立地、料金などの条件が合えば、自分のサロンを選んでもらえる可能性があるでしょう。
ただし、競合が多く登録しているので自分のサロンが埋もれてしまう可能性があるため、掲載方法を工夫したり、他の施策と組み合わせたりしながらポータルサイトを活用する必要があります。
チラシ
新聞の折り込みやポスティングによって、地域の人にエステサロンを認知してもらうことができます。
特にターゲットの年齢層が高いエステサロンにおすすめの集客方法です。
高齢者がインターネットに慣れていない人も多いため、チラシのようなアナログの手法のほうが集客効果は見込めます。
ターゲットに合わせて宣伝内容を変えたチラシを用意して配布することで、高い宣伝効果に期待できるでしょう。
ポスティングは各家庭のポストにチラシを投函するスタイルなので、店舗周辺の地域を対象に行うことで、近くにあって行きやすいという理由から来店してくれる確率が高まります。
看板
サロンの外壁や敷地内に看板を設置するのも宣伝効果があります。
メニューや施術内容、料金表などが書かれた看板を出しておけば、通りすがりの人の目に留まる可能性があるでしょう。
特にエステサロンと気付かれにくい外観の場合、看板があることで認知してもらうことができます。
また、どんな施術を行っているのか、料金はどのくらいなのかといった基本情報がわかり、そこから興味を持って来店してくれる人もいるでしょう。
看板は自作も可能ですが、クオリティを重視するなら専門業者に作成してもらうと良いでしょう。
口コミや紹介制度
口コミや紹介をサロンの集客に活用する方法もあります。
利用者の客観的な意見を参考にエステサロンを選んでいる人は少なくありません。
そのため、積極的に口コミを書いてもらったり、紹介してもらったりする仕組みを作ることで、効率よく集客できる可能性があります。
例えば、口コミを書いてくれた人にはちょっとした特典をプレゼントしたり、紹介してくれた人と紹介された人に特別クーポンを渡したりすることで、口コミや紹介を増やすことができます。
口コミや紹介は強制ではなく、「もしよかったらしてください」とお願いする形で伝えることが大切です。
お店に口コミや紹介をお願いするチラシやポップを置いたり、ホームページに記載したりするのも良いでしょう。
エステサロンの集客を成功させるポイント
ここからはエステサロンの集客を成功させるためのポイントをご紹介します。
顧客の種類を理解する
顧客は、新規顧客・リピーター・1回の単価が高いVIP顧客・来店後しばらくサロンに来ない休眠顧客に分かれます。
この顧客の種類によって適した集客方法は変わってくるため、顧客の種類を理解することが大切です。
例えば、リピーターやVIP顧客の継続的な来店を促すためには、質を重視したサービスの提供や特別感を与える集客方法を講じる必要があります。
新規顧客や休眠顧客であれば、来店したいと思わせられるお得な施策を検討する必要があります。
ターゲットを絞り込む
集客を成功させるためには、ターゲットを絞り込んで施策に取り組むこともポイントです。
ターゲットを絞り込むことで、ピンポイントでアプローチでき、集客効果を高められます。
逆にターゲットが広すぎると施策の効果が薄まり、なかなか人が集まらないという状況になりやすいです。
サロンのコンセプトやメニュー内容などに合わせてターゲットを明確にし、具体的な人物像(ペルソナ)を設定し、顧客のニーズを把握しながら適切な集客方法を選択しましょう。
コンセプトや強みを明確にする
サロンのコンセプトや強みを明確にして、宣伝していくことも大切です。
ありきたりな宣伝では競合店舗との差別化ができず、集客効果が弱くなる可能性があります。
コンセプトや他店舗に負けない強みがあれば、それをアピールポイントとして宣伝することで、お客様に興味を持ってもらえるでしょう。
複数の施策を組み合わせる
集客は複数の施策を組み合わせて行うようにしましょう。
施策を1つだけ講じたところで、アプローチできる相手は限定されてしまう可能性があります。
しかし、複数の施策に取り組むことができれば、多くの人にエステサロンを認知してもらうことができ、来店の確立も高まります。
例えば、ポータルサイトの掲載だけではなく、SNSの運用やWeb広告などを活用すれば、顧客とのタッチポイントを増やすことが可能です。
エステサロンの経営を継続するためには、集客によって新規顧客やリピーターを増やすことが大切です。
現在はチラシの配布といったアナログの手法だけではなく、ホームページやSNS、Web広告など集客方法は多様化しています。
エステサロンのターゲットの年齢や属性によって、効果的なアプローチは異なるため、集客手法や顧客のニーズを深く理解することが大切です。
ご紹介した集客の仕組み・方法や成功ポイントを参考にしながらお客様を集め、エステサロンの経営の成功を目指しましょう。