エステ開業

男性向けエステサロンの開業は現実的?失敗しないためのコツは?


近年は女性だけでなく、美意識の高い男性が増えてきています。
そのため、メンズ向けエステサロンの需要も高まっています。
需要が高まりつつあるメンズエステの可能性を信じ、開業を考える人もいるでしょう。
そこで、この記事ではメンズエステの開業について詳しく解説していきます。
必要な資格や開業する流れ、開業で失敗しにくくなるコツなどを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

メンズエステ開業が注目されている理由


現在メンズエステの開業が注目されているのには、主に3つの理由があります。
まず1つ目は、100万円ほどの初期費用で開業できる手軽さです。
大掛かりな設備や仕入れが必要なく、ランニングコストもかかりません。
2つ目の理由は、客単価が高いということです。
メンズエステに訪れる男性は、一般的なマッサージ店よりも上質なサービスを求めて来店します。
そのため、上質なサービスの提供という付加価値により客単価を高めやすく売上アップにつながります。
3つ目の理由は、男性からの需要が高まっていることです。
美意識が高い男性やリラックスしたい男性が増えており、そのニーズの多さからメンズエステの開業は需要と供給が噛み合っています。

メンズエステを開業する前に

メンズエステを開業する前には、計画と準備が必要です。
どのような計画と準備が必要になるのかをご紹介します。

コンセプトを決める

お店を開業するにあたって、コンセプト決めをしなければなりません。
どのようなコンセプトのお店にするのかが決まらないと、お店づくりが始まらないと言っても過言ではないでしょう。
どのような雰囲気でどんなお店にしたいのか、まずはコンセプトを考えてみてください。

ターゲット層を決める


どのようなコンセプトのお店にするのかが決まったら、次はターゲット層を絞ります。
10~20代向けのメンズエステなのか、それとも30~40代向けなのかでは、方針が大きく異なってくるためです。
コンセプトに合わせることで、どんなターゲット層がメインになるのかが明確になりやすいです。

物件を決める


ターゲット層が決まったら、物件探しに移ります。
ターゲット層が集まりやすい駅周辺などの物件を探すと、狙ったターゲットを集客しやすいです。
テナント物件は集客しやすいですが、賃貸物件よりも費用が高くつきます。
賃貸物件は費用を抑えやすいですが、テナント物件よりも集客しにくいのが特徴です。
どちらの方が自分にとって経営しやすいのか、経営していきやすいのかを考えて選んでみてください。
また、テナント物件を選ぶ場合は、居抜き物件を利用することで費用を抑えやすいです。

開業届の提出


メンズエステサロンを開業したら、開業してから1ヶ月以内に開業届を提出しましょう。
開業届は提出しなくても罰せられませんが、提出をした方が何かと便利です。
青色申告の際に優遇措置が受けられたり、屋号で銀行口座や法人用のクレジットカードが作れたりします。

メンズエステの開業に必要な資格は?


メンズエステの開業にあたり、必要な資格は特にありません。
資格がなくても、開業届さえあればメンズエステの開業はできます。
学歴も不問なので、開業しようと思えば誰でも開業することが可能です。
しかし、顧客の信頼や満足度を得るためには知識も技術も必要不可欠です。
自分が顧客の立場なら、知識も技術力もない人には施術をしてもらいたくないでしょう。
あまりにも粗末な場合、お金すら支払いたくないと思うケースもあるかもしれません。
お客様に安心して通ってもらうためにも、評判の良いメンズエステとして経営していくためにも、知識と技術力を磨きましょう。
最新の技術を学んだり、今人気の施術を追ったり、常に向上心を持ち続けることが大切です。
エステサロンで技術力を身に付け経験を積んでからメンズエステを開業する人も多いです。

メンズエステ開業時の注意点は?


メンズエステは、開業届があれば開業ができます。
風営法の適用を受けない場合、深夜営業はできないので注意が必要です。
また、施術の内容はリラクゼーション効果を目的としたものに限ります。
マッサージ・アロマテラピーといった施術がメインとなります。
美容行為や医療行為にあたる施術メニューは、資格がなければできません。
美容行為にあたる施術は、ヘアカット、カラー、パーマ、メイク、眉毛カットなどです。
これらは美容師免許を取得していなければ、メニューに加えられません。
その場合は、美容師免許を取得するか、資格を保有しているスタッフを雇用してそのスタッフに施術をお願いしましょう。
眉毛のワックス脱毛であれば、医療行為に当たらないため、資格は要りません。
しかし、レーザー脱毛などの医療行為と見なされる施術は、資格がないのに施術すると処罰されてしまいます。
レーザー脱毛は、国家資格を保有している医師しかできません。
医療用の脱毛機器であってもなくても、レーザーを用いる脱毛については無資格で施術できないということに注意しましょう。
もし、医療資格がなくても脱毛メニューを取り入れたいのであれば光脱毛を選びましょう。
光脱毛は医療行為には該当しません。
その他にも、風俗営業法違反で摘発されないように気を付けることも重要です。

メンズエステの開業で失敗を防ぐコツ


最後に、メンズエステの開業で失敗を防ぐコツをご紹介します。

独自のサービスを取り入れる

メンズエステの需要は近年高まっており、都心部では似たようなお店が集まっています。
競合店の方が技術力があり、コスパに優れていればすぐに顧客を失いかねません。
そうならないためにも、独自のサービスを取り入れることが大切です。
施術の内容を工夫したり常連客向けのお得なチケットプランを作成したり、できることは様々です。
他店にはないようなメニューを取り入れるなどして、独自のサービスを強めてみてください。

清潔感があり安心できる店舗にする


エステサロンの店舗作りをする際は、顧客がリラックスできることを目指しましょう。
清潔感がなかったり、ものが片付いていなかったりするお店では、顧客もリラックスして施術を受けられません。
清潔感がないという理由だけで、次の来店がないこともあるでしょう。
きちんと顧客のプライバシーを守りながら、高級感や上品さを感じられる内装に仕上げると良いでしょう。
また、雰囲気づくりのためには落ち着くBGMや照明も必要です。

技術力と接客スキルの向上を大切にする

いくら清潔感や安心感のある店舗だったとしても、スタッフの質が悪ければ顧客は常連にはなってくれません。
新規の客だけでなく、常連客も作らなければメンズエステの経営は上手くいきません。
スタッフの教育に力を入れることも忘れないようにしましょう。

上手に集客をする


メンズエステは、お客様が来店しないと売上になりません。
そのため、上手に集客をする必要があります。
開業した直後は、知名度の低さから集客が難しいです。
開業日に合わせて集客できるよう、チラシ・SNS・ホームページ・ポータルサイト・雑誌広告などでしっかりと集客しましょう。

メンズエステの開業に、現在注目が集まっています。
学歴や特別な資格がなくても開業でき、初期費用やランニングコストもかかりにくいからです。
しかし、黒字経営していくためには工夫や対策が必要なので、この記事を参考にして開業をしてみてください。


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