エステ開業

エステ開業はリスクヘッジが大切!閉店や赤字経営を回避するには?


近年、自己投資のためにエステに通う人が増えています。
そんな需要の多さから、エステを開業する人も増加傾向にあります。
しかし、エステを開業する際はリスクをしっかり考えることも大切です。
リスクヘッジをせずに開業してしまうと、すぐに閉店してしまったり赤字経営が続いてしまったりといった事態に陥りかねないからです。
そこで、この記事ではエステ開業時におけるリスクヘッジについて詳しく解説していきます。
エステ開業を検討している方は、参考に目を通してみてください。

エステ開業は開業しやすいが廃業率が高い


エステ開業は、特別な資格や許可がなくても開業できる手軽さが魅力です。
美容に興味がある人や経営に興味がある人なら尚更、エステ開業に惹かれるでしょう。
しかし、エステサロンは開業してから1年ほどで半数が廃業しています。
更には、開業して3年以内に90%のエステサロンが廃業しているデータがあります。
10年後にも経営できるエステサロンは、わずか5%しかありません。
そのため、エステサロンの開業を考えるのであれば5年後10年後を見通して開業することが重要です。
リスクヘッジをせずに開業してしまえば、半年~1年ほどで閉店してしまうかもしれません。

エステサロンが廃業しやすいのはなぜ?


エステサロンが廃業しやすい理由は、いくつかあります。
スタッフの知識・技術力不足や集客の失敗、経営戦略のミスが大きな理由となるケースが多いです。
エステサロンが多く点在しているからこそ、充分な経営戦略を行い、知識と技術を身に付け、効果的な集客を考えなければなりません。

エステ開業時におけるリスクヘッジ①経営戦略


一般的に、1年以上かけて準備をしてから開業します。
始めにどのようなエステサロンにしたいのかコンセプト決めを行います。
経営理念や自分のサロンならではの魅力などを考えましょう。
次に、事業計画書作りです。
経営の基礎となる計画書で、助成金や融資を受ける際にも必要になるので、不備がないように作成します。
事業計画書ができたら、物件探しです。
ターゲット層や立地条件、料金、競合店が近くにないかなどをチェックして物件選びをしてください。
最寄り駅から徒歩あるいはバス1本などで行ける場所だと、お客様が通いやすくリピートしてもらいやすいです。
物件が決まったら、コンセプトに合わせた内装・外装工事を行います。
開業2ヶ月前くらいには集客の準備や施術メニューの考案なども終わらせましょう。

エステ開業時におけるリスクヘッジ②コスト


エステ開業では、イニシャルコストとランニングコストについてもしっかり考えましょう。
なぜなら、初期投資と固定費がかさんで廃業してしまうエステサロンが多いからです。
部屋やテナントを借りると、毎月固定費がかかってしまいます。
黒字になる見込みがあるなら別ですが、そうでないなら安易に部屋やテナントを借りるのは危険です。
自宅でエステサロンを開業する場合は、部屋やテナントを借りる必要はありません。
そのため、月々の家賃やテナント代がかかりません。
自宅でエステサロンを開業するのがおすすめです。
自宅で開業する場合は、生活スペースと施術スペースを分けて開業しましょう。
自宅での開業が難しい場合には、シェアサロンやレンタルスペースの活用を検討してください。
自分やお客様の都合に合わせて格安で部屋を借りられます。
また、「安ければお客様は来店してくれる」という考え方は良くありません。
価格が安すぎてもお客様を不安にさせてしまい、逆効果となってしまうからです。
単価が低ければ客数をこなさなければならなくなります。
大事なのは価格設定ではありません。
「この金額を払っても行きたい」と思えるような価値のある施術をしてくれるエステサロンを目指しましょう。
複数の施術を組み合わせてセットでお得になるメニューをおすすめするのも良いでしょう。
お客様が使用するスリッパやタオル、ブランケットなどは少し高くても良いものを選ぶと顧客満足度の向上につながります。

エステ開業時におけるリスクヘッジ③集客とリピーター


開業後に「お客様が来ない」と嘆かないよう、開業前に物件選びの段階で集客しやすい立地を選ぶことも重要です。
どんなに良いサロンでも、通いにくい場所にあるとリピートしてもらいにくくなります。
車がないと行きにくいような場合には、最寄りのバス停まで車で送迎するサービスがあると足を運びやすくなります。
また、開業前にSNSや広告を活用した集客も忘れないようにしましょう。
開業前にどのようなメニューがあるのか、施術の内容やどのような雰囲気なのか、内装や外装の写真が載っていると集客効果が高まります。
複数の集客方法を試して様々な角度から集客できるようにしてみてください。
反響があった媒体で集客すると、効果的な集客方法に絞って集客できるので、余計な広告費をかけずに済むのでコストダウンにつながります。
会員制度・サブスクリプション・チケットなどを取り入れてお得に通える制度でリピーターを増やすのもおすすめです。

エステ開業時におけるリスクヘッジ④人手や教育不足


集客に成功していても、人手が足りなかったりスタッフの教育が行き届いていなかったりすると、廃業につながりかねません。
忙しくても、サロンが回るようにスタッフの教育にも力を入れましょう。
また、スタッフの知識や技術力だけでなく、コミュニケーション能力や接客スキルも磨きましょう。
「スタッフの態度が悪かった」「オーナーは良い人そうだけどスタッフの感じが悪かった」など、接客に対する悪い口コミは意外とあります。
どんなに良い施術を受けられたとしても、接客が悪いとリピートしてもらえない可能性があるので気を付けましょう。

自宅サロンもしくはレンタルサロン・シェアサロンでの開業がおすすめ


経営が軌道に乗るまでは、余計な固定費がかからないように経営するのがおすすめです。
自宅でエステサロンを開業するなら、あまりお金をかけずに開業できます。
生活空間と遮断できるなら、自宅での開業がおすすめです。
しかし、自宅が戸建てではない場合や狭い場合にはサロンの開業は厳しいです。
そんな時には、レンタルサロンもしくはシェアサロンでの開業がおすすめです。
レンタルサロンなら、テナントやマンションの一室を借りるよりも費用を抑えられます。
更に、受付や待合・施術台などといった設備も整っているので、自分で特別何かをする必要はありません。
月単位もしくは1日単位で借りられます。
テナントやマンションのように高い家賃を払う必要がなく、内装や設備を整える必要もないので、メリットが大きいです。
リピーターが増えて軌道に乗ってから、テナントやマンションの一室を借りることを検討するのも遅くないでしょう。
リスクヘッジを重視して開業することで早期廃業は免れるかもしれません。

エステサロンは開業しやすさ故に、競合店が多いです。
開業1年で半分が廃業、3年で90%が廃業していると言われています。
そのため、長く経営を続けていきたいのであれば、きちんとリスクヘッジをしなければなりません。
開業後にリスクヘッジをするのではなく、開業前からリスクヘッジを重視することが大切です。
コスト・物件(立地)・集客・経営戦略などそれぞれでリスクヘッジができるので、策を考えて実践してみてください。
10年後にも経営できるサロンはわずか5%と言われているため、その5%に含まれるように努力をしていきましょう。


Related articles