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あかぎれ・ひび割れで「手を洗いたくない」洗い控えが6割


ニチバン(本社東京都文京区)は、あかぎれ・ひび割れに悩む人を対象に冬の乾燥対策についての意識調査を実施し、その結果を公表しているので紹介します。調査は2023年11月29日〜30日に20〜69歳の男女300名を対象にインターネットで行われました。

コロナ禍において、感染予防のために手指のアルコール消毒や手洗いをする頻度が増えました。2023年5月に新型コロナウイルス感染症が第5類に移行してから半年以上が経過したことで、アルコール消毒や手洗いの頻度の変化にはどうなっているのかを聞いています。「手洗いをする回数」、「手洗い1回あたりの時間」、「ハンドソープなどの洗浄剤を使う回数」は、コロナ5類移行後も「変わらない」と回答した人がいずれも6割を超えています。また、「手洗いをする回数」や「ハンドソープなどの洗浄剤を使う回数」がコロナ禍当時よりも「増えた」人はそれぞれ2割を超え、「減った」人を上回っていることから、感染症対策として手洗いが習慣化し、引き続き徹底している人が多いことがわかる結果となっています。(グラフ1)

グラフ1

あかぎれ・ひび割れが気になる季節は12月〜2月の冬の時期に集中

あかぎれ・ひび割れは、手洗いやアルコール消毒などにより 皮膚の水分や皮脂が奪われ、皮膚が乾燥することにより起こります。 あかぎれ・ひび割れが特に気になる月を尋ねると、12月・1月・2月に回答が集中する結果となりました。寒さと乾燥によって、あかぎれ・ひび割れが辛くなる時期であることが改めて伺える結果となっています。 また、時期や季節を問わずに、あかぎれ・ひび割れが気になる人も全体の18%と、日常的に悩まされる人がいることもわかりました。(グラフ2)

グラフ2

痛みや悪化を恐れて手を洗痛くないと感じる人が64%と多数派の傾向

あかぎれ・ひび割れの時でも、感染対策のために手を洗うことは欠かせないですが、 あかぎれ・ひび割れ時の手洗いに対する意識を尋ねたころ、「痛くて洗いたくない」、「痛みはないが悪化が怖くて洗いたくない」の合計が64%という結果になっています。およそ3人に2人が、水に触れることによって感じる痛みや、あかぎれ・ひび割れの悪化を気にして洗いたくないという「洗い控え」が生じていることを示唆しています。特に女性の30代で76.7%、40代で80%が洗いたくないと回答しています。(グラフ3)

グラフ3

乾燥対策として準備しているグッズを尋ねたところ、トップ3は「ハンドクリーム」、「リップクリーム」、「マスク」となっています。 あかぎれ・ひび割れが出来た時の対処法としては、「ハンドクリームを塗る」、「絆創膏を貼る」、「水仕事ではゴム手袋をする」がトップ3となりました。(グラフ4・5)

グラフ4

グラフ5

対処法の「絆創膏を貼る」場合、ハンドクリームなどを塗ると剥がれやすいなどの問題も生じてくるケースもありますが、同社では「ハンドクリーム等と併用する場合には、まず絆創膏を貼り、その後に手全体にハンドクリームを塗ると、絆創膏が剥がれにくくなります。」とアドバイスをしています。また絆創膏を張り替えるタイミングとしては、「治癒タイプの絆創膏の場合、使い始めや傷口から出る体液が多い時期は、毎日貼り替える方が良いでしょう。その後は、少なくとも2〜3日に1回は傷を観察し、感染を示す症状がないことを確認して下さい。傷口の感染が確認された場合は、医師に相談して下さい」といのことです。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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