業界ニュース

美容・健康系店舗LP・アプリ制作の実態

アプリ開発

オールトゥデイ(本社埼玉県)が美容・健康系の店舗・サービスを運営する企業の経営者や、マーケティング担当者、LP/アプリの制作・リニューアルする人を対象にした「美容・健康系の店舗ビジネスにおけるLP・アプリ制作の課題と成果」に関する実態調査を行い、その結果が公表されました。

「LPやアプリの制作・リニューアルを検討したきっかけ」について尋ねたところ、「集客・マーケティング強化(SEO・広告連動など)」(77.5%)と回答した人が最も多く、続いて、「新規事業・新サービス開始」(39.2%)、「既存サイト/アプリの古さや不具合」(24.5%)となりました。
約8割が『集客・マーケティング強化(SEO・広告連動など)』と回答し、その背景には競争が激化する美容・健康分野において、新規顧客の獲得が常に優先課題となっている事情があると考えられます。
特に、LPはSEO対策や広告連動を通じて即時性のある反応を得やすく、売上に直結する手段として評価されているようです。

一方で、「既存サイトの古さ」や「競合との差別化」が上位に挙がった点からは、単なる更新ではなく、戦略的なリブランディングやユーザー体験の再設計が求められている実態がうかがえます。(グラフ1)

グラフ

グラフ1

では、実際に制作・リニューアルを進める過程で最も困難に感じた点は何なのでしょうか。

制作やリニューアルを行う際、最もハードルに感じたこと」について尋ねたところ、「SEOや広告との連動ノウハウ不足」(41.2%)、が最も多く、続いて、「コンテンツ素材準備の手間」(25.5%)、「社内に専門知識がない」(20.6%)となりました。(グラフ2)

グラフ

グラフ2

LPやアプリを制作する上で、見た目や機能の設計だけでなく、集客との「接続設計」が重要であることは明らかですが、それに対応するノウハウが社内に不足している実態が浮き彫りとなりました。「SEOや広告連動の知識不足」が最大の課題とされたことからも、効果を最大化するにはマーケティング視点と制作技術の融合が欠かせないことがわかります。
また、「素材準備の手間」や「専門知識の不足」が上位に挙がった点は、少人数体制で運営されることの多い店舗ビジネスにおける、業務負荷の限界やリソースの乏しさを反映している可能性があります。制作を依頼する外部パートナーの選定以上に、内部体制の準備段階にこそ、多くの壁が存在しているといえるでしょう。

この結果から、制作を成功させるにはデザインや機能だけでなく、マーケティング知識や運用体制を含めた総合的な準備が不可欠であることが示されました。外部パートナーとの協業強化に加え、社内での情報共有や素材準備の効率化が、今後の成果を左右する重要なポイントになると考えられます。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


Related articles