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国内死亡要因の第1位は「がん」で全体の25%


厚生労働省がまとめた2022年(令和4年)の人口動態統計で、2022年の死亡者数を死因順位別にみてみますと、第1位は悪性新生物(腫瘍、いわゆる「がん」)で 38万5787 人(死亡率(人口10万対)は316.1)、第2位は心疾患(高血圧性を除く)で 23万2879人(同190.8)、第3位は老衰で17万9524人(同147.1)、第4位は脳血管疾患で10万7473人(同88.1)となっています。(表1)

<表1> 令和4年(2022年)の主な死因の構成割合 
(表1を入れる)
(出典)厚生労働省「令和4年 人口動態統計月報年計の概要」

主な死因別の死亡率の年次推移は、悪性新生物<腫瘍>が一貫して上昇しており、昭和56年以降死因順位第1位であり、令和4年の全死亡者に占める割合は24.6%となっています。
心疾患(高血圧性を除くは、昭和60年に脳血管疾患にかわり第2位となり、令和4年は全死亡者に占める割合は14.8%となっています。
老衰は、昭和22年をピークに低下傾向が続いていましたが、平成13年以降上昇しており、平成30年に脳血管疾患にかわり第3位となり、令和4年は全死亡者に占める割合は11.4%となりました。
脳血管疾患は、昭和45年をピークに低下傾向が続き、令和4年の全死亡者に占める割合は6.8%となっています。(表2)

<表2> 主な死因別にみた死亡率(人口10万対)の年次推移
(表2を入れる)
(出典)厚生労働省「令和4年 人口動態統計月報年計の概要」

死因の第1位となっている悪性新生物<腫瘍>の主な部位別に死亡率(人口 10万対)をみてみますと、男性では「肺」が最も高く、平成5年以降は第1位となり、令和4年の死亡率は90.6(死亡数は5万3750人)となっています。女性では「大腸」と「肺」が高く、「大腸」は平成15年以降に第1位となり、令和4年の死亡率は39.8(死亡数は2万4990 人)となりました。(表3・表4)

<表3> 悪性新生物<腫瘍>の主な部位別にみた死亡数・死亡率(人口10万対)
(表3を入れる)
(出典)厚生労働省「令和4年 人口動態統計月報年計の概要」

<表4> 悪性新生物<腫瘍>の部位別にみた死亡率(人口10万対)の年次推移
(表4を入れる)
(出典)厚生労働省「令和4年 人口動態統計月報年計の概要」

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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