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カシスエキスとマキベリーエキスの組み合わせで「まぶたの重たさや目の開けにくさの改善」が示唆される


カプセル受託開発製造のリーディングカンパニー・三生医薬(本社静岡県富士市)は、ポーラ(本社東京都品川区)と「まぶたのたるみ改善」についての共同研究を実施しました。この共同研究により、カシスエキスとマキベリーエキスの新規用途(特許出願中)を見出し、三生医薬の独自製剤技術を用いたサプリメントによるヒト試験で、まぶたの重たさや目の開けにくさが改善するという結果が得られました。

加齢に伴い、顔全体の印象は変化すします。老化印象を想起させる要因を特定し、その変化を最小限に抑えることで、全体的な印象を向上させられると考え、本研究が実施されました。

試験に同意を得た18~82歳の女性272名(平均49.1歳)の顔画像(正面、真顔)から、顔の大きさと位置をそろえた画像を作成し解析したところ、加齢によって目の縦幅が小さくなることが明らかとなっています。(図1)

図1

そこで目周りの変化が顔全体に与える影響を確認するため、主に目の縦幅を縮小した画像を作成し、400名の女性に見た目年齢を評価してもらいました。評価平均年齢が基準顔(図2A)では35歳であったのに対し、目の縦幅を小さくした顔(図2B)は46.5歳でした。このことから、加齢による目の縦幅の縮小など目周りが変化すると、顔全体の印象が老けて見えることが明らかとなりました。(図2)

図2

この研究に着想を得て、電子機器使用によるブルーライトの影響に着目した研究を実施。電子機器から発せられるブルーライトの影響で神経伝達物質を分解するアセチルコリンエステラーゼが過剰に活性化することが明らかとなっています。(補足資料1)

補足資料1

続いて、アセチルコリンエステラーゼの活性を抑える植物エキスを発見しました。(補足資料2)

補足資料2

さらに、植物エキスを含有するサプリメントを摂取する試験において、マキベリーエキス、カシスエキスを摂取したところ、まぶたの重たさや目の開けにくさに関する自覚項目を改善する結果が得られました。(補足資料3)

補足資料3

今回の研究結果に関するポスター発表が2024年10月14日~17日にブラジル・イグアスで開催された第34回 国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)世界大会にてポーラと共同で実施されました。同大会は世界中の化粧品研究者が集まり、最新の研究成果を発表する化粧品研究者のオリンピックとも言われています。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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