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3年以内に年商500億円へ!株式会社ARTISTIC & CO.GLOBAL 代表取締役 金 松月 氏


金 松月 氏

株式会社ARTISTIC & CO.GLOBAL代表取締役

1983年、吉林省出身。日本の大学に留学後、通訳として活躍。2015年、ARTISTIC & CO.入社。現在はARTISTIC&CO.GLOBAL代表取締役。

先代が築きあげた方針を継続しつつ、時代に合わせたマーケティング戦力でより高みを目指す!!

もの作りにこだわり、メイドインジャパンをアジアに発信してきたARTISTIC & CO.ホールディングス。同社が誇る美容機器「ドクターアリーヴォ」の販売を一手に展開するARTISTIC & CO.GLOBAL代表 金 松月氏。入社からわずか7年で代表に上り詰めた金氏。前号はARTISTIC & CO.入社から代表就任までの軌跡。
後半の今号ではARTISTIC & CO.ホールディングス創業者亡き後のグローバルとしての経営戦略と展望を中心に話を伺った。[後編]

ふと周囲を見回したら社員、取引先のみんなが不安そうにしていた


―創業者の急逝を受けて、新体制で稼働してから1年半を超えました。グローバルとして方向転換はあったのでしょうか?

 先代が築き上げてきた方針を継続して行くスタンスに代わりはありません。これまで通り、ドクターとのネットワークを大切にし、学会や交流会にも積極的に参加して行こうと考えています。
 おかげさまで「ARTISTIC」は、美容クリニックやエステティックサロン向けの業務用にとどまらずエンドユーザーに対しても美容機器のブランドとして国内では着実に浸透してきた手応えは感じていました。

―手応えを感じていたものの、この数年は金さんにとって激動の年でしたね。葛藤や迷いはなかったのでしょうか?

 そうですね。これまでは暴走したら近藤前社長が止めてくれるという安心感があったので、私は走り続けることができたのです。
当時、あまりにも突然にいなくなってしまったことに心がどうしても追いつかない。受け入れるのに時間がかかりました。

あの頃は自分の悲しみが精一杯で、周囲の人たちを思いやることが出来ずにいたのです。それが、ある時ふと顔を上げてみたら、社員全員が不安そうにしていたのです。

「金が辞めるんじゃないか」と心配していたのですね。また社員だけではなく、取引先からも「辞めないよね」というようなことを言われ、目が覚めたのです。
近藤前社長の思い、これまで一緒にやってきたスタッフの思いを無駄にしてはいけない、前を向こうと決めました。

結果を出し続けているのは結果が出るまで止めないから

ー現在、ARTISTIC & CO.は製品の製造に注力する部門で、グローバルは販売を手がけるという体制ですが、コロナが収束にしつつある今後、どのような戦略をお考えなのか教えてください。

 どんな困難な状況でも、私はコロナを言い訳にしないと決めていました。海外のパートナー企業にも「コロナをチャンスにしよう」と常々口にしていました。  
とは言え、製造も物流もいつ止まるかわからない状況です。そこで、パートナー企業や代理店には、在庫を持って貰うことにしたのです。

結果としてこれが大成功。コロナでおうち需要が増えたことでホームケアとしての「ドクターアリーヴォ」の売れ行きが好調で、在庫戦略は大正解。在庫切れや欠品にならず、取引先には、むしろ感謝されました。

ーコロナにおいても結果を出すとは!

 諦めるのが嫌いなんです。「継続は力」って言うでしょ?私が結果を出し続けられるのは、結果が出るまで止めないから。ですから負け無しです(笑)。
以前にもお話ししたかと思うのですが、弊社はこれまで、大きく5つの構想を持ってやってきました。 1つ目は常に新製品を開発していくということです。常識にとらわれない新しい発想で製品開発を行ってきました。

2つめは生産体制のさらなる拡充。会社の業績が上がるということはそれだけ多くのお客様から期待されていることに繋がります。
お客様にお待たせすることが無いように受注と供給のバランスは常に保たれなければなりません。お客様はできるだけ早く商品が欲しいはずなので、私たちはメーカーとして安定供給ができるような生産体制を整えること。

3つ目はサービスの強化になります。類似品が多く出回るようになりました。その対応策として、模造品防止システムを導入しました。これで正規品か類似品かが区別できるようになりました。また下取りサービスの他、ビューティーカウンセラー教育の強化も徹底させてきました。

4つ目が旗艦店舗展開の拡充です。コロナで海外進出が難しいなら、内需を充実させようと考えました。具体的には国内主要都市に直営店舗をオープンしていきます。

そしてプロモーション。新製品の発表、雑誌などの紙媒体、デジタル媒体、テレビ、街頭広告などを総合的に活用したブランディングです。この5つの構想は常に改革をしていかなければなりません。終わりがないからです。

常に未来に突き進む、1年かかることを3ヶ月でやる、半年かかることを1ヶ月でやる、3日でやることを1日でやる、といった具合に、常に先を見据えてやって行くことが今の時代のスピードに対応して行くには重要だと考えます。これらの5つの構想をこれからも継続して行くことでさらなる発展を進めて行きます。

組織力・技術力・ブランド力を柱に3年以内に年商500億円企業に成長させる!

―ここ数年、エンドユーザーにもARTISTICの名が浸透しつつあるように思えますが?

 ブランディングはエステティックサロンをはじめとする既存のお取引先にとっても、それぞれのお客様に対しての物販強化となる戦略として位置付けています。そのために後方支援の一環としてテレビCMをはじめるなど消費者の認知向上に狙いを定めています。「ARTISTIC & Co.」のブランディングに力を入れていき、積み重ねていくことがお取引のあるサロン様へのバックアップにもつながるのかなと。

この夏からは新たなプロモーションにも挑戦しています。動画などの素材はもちろん、デジタル広告などにも今まで以上に取り組んで行きます。これまでにご縁をいただいた方々にどう魅せたいか、何を伝えるか、自分たちだけでは到底できないことも多いですので、色々な分野のプロの方にもご協力いただく必要があります。「美と人の可能性へ」向けて与えられた、恵まれた今を生きながら、常にチャレンジしていきます。

―最後に、今後の展望をお聞かせください。

 弊社のスタッフは一人一人が経験や知識を積み重ねてきており、個々の能力がとても高いです。その個々の力を結集させた組織力には自信があります。 
今後の展望は、私がいなくても回るような、より強固な組織作り。そのためには会社への思い、ビジョンなど全スタッフが共有できるような仕組みを作っていきたいと考えています。

数字や売上げも大事ですが、そこだけに執着していたら良い仕事は出来ません。ただ高品質な製品をつくるだけだったら、日本にはそんなメーカーがごまんと存在しています。

私たちがARTISTIC & CO.GLOBALであるためには、どのような価値を世間に提供できるかが重要なのです。たんに美顔器を売るわけではないので。美容を通して女性を幸福にするという先代の志を忘れずに前進したいですね。

目標としては、今後3年以内に年商500億円企業に成長させること。組織力・技術力・ブランド力を生かしてチャレンジ精神を持ち、これまで以上の飛躍を目指して行きますので期待してください!

◆お問合わせ: 株式会社 ARTISTIC&CO. GLOBAL TEL:058-325-9788
〒501-6238 岐阜県羽島市江吉良町江中4丁目21番地 Bone 4F
https://artistic.co.jp
執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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