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機能性化粧品の国内市場は上昇傾向に


使用アイテムの増加や高機能性商品の購入者が増加で市場が拡大

富士経済はコロナ禍が明け外出機会の増加による美容意識の高まりで、使用アイテム数の増加や機能性を重視した商品選択をする消費者が増えたことから拡大している機能性化粧品の国内市場を調査・分析し、その結果を発表しました。調査では、薬機法で定める化粧品の効能の範囲と、モイスチャーやホワイトニング、アンチエイジング、敏感肌、アクネ対応などの機能を訴求する商品を機能性化粧品と定義し、訴求機能別の市場動向を分析するとともに注目商品の動向についてまとめられています。

2023年は、SNSなどで化粧品の成分や処方に関する情報の普及が進み、化粧品全般において価格よりも機能性を重視した商品選択を行う消費者が増えたほか、スキンケアやベースメイク、サンスクリーン(日焼け止め)を中心にインバウンド需要の回復がみられたことで市場は拡大しました。
2024年も、機能性重視で消費者の商品選択が進むとともに、新型コロナウイルス感染症5類移行に伴う外出機会増加などの影響から、顔だけでなく体や髪など全身の美を追求する美容高感度層が増えています。ケアに使用するアイテム数の増加や、物価高でも効果が期待できる化粧品への投資を惜しまない消費者が増えているため、市場は前年比4.0%増となりました。また、美容医療への関心の高まりから、美容医療施術で用いられるグルタチオンやアゼライン酸を配合したスキンケア商品の発売や、より高いスキンケア効果や仕上がりの持続性を訴求したベースメイク商品の伸びも市場拡大に寄与していると考えられます。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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