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コスメハーベスト®︎ブラッククミンの「ストレス臭減少作用」を有する特許を取得


数々の健康食品や化粧品の素材原料を開発しているヒットメーカー・オリザ油化(本社愛知県一宮市)、 は2018年に体臭ケア素材として上市した「コスメハーベスト®︎ブラッククミン」が新たにストレス臭減少作用を有することについて特許を取得しました(特許7297454号)。

人の体臭はアポクリン腺から分泌された汗が皮脂と混ざり、それが皮膚常在菌により分解されることにより生じるとされていました。しかし近年、新たに人の体臭の中にはアポクリン腺等から分泌されるものではなく、ストレスにより分泌されるものもあることが知られるようになってきました。現代社会はSNSをはじめとした情報化によるストレスや、新型コロナウイルス感染症の蔓延による日常生活の変化、リモートワークの普及による労働環境の変化や雇用状況の悪化によるストレスなで、ストレス臭が分泌されやすいストレス社会とも言われる時代になってきています。

こういった背景の中、同社は、ブラッククミン抽出物(コスメハーベスト®︎ブラッククミン)が、ストレス臭の原因成分として知られているアリルメルカプタンを減少させる作用を有することを見出し、特許を取得しました(特許7246965号)。具体的には、におい袋にストレス臭成分であるアリルメルカプタンを注入して空気を充填したのち、ブラッククミン抽出物をにおい袋に注入した際、におい袋中のアリルメルカプタン27.8%軽減することを見出しました(図)。
(図を入れる)

●コスメハーベスト®︎ブラッククミンのアリルメルカプタン(ストレス臭)減少作用

昨今のビジネスシーン(職場)において、『同僚など周囲の人の容姿や身だしなみで「どうにかしてほしい」と思うのはどんなことですか?』というアンケートの回答として、常に「体臭」が上位に挙がるなど、体臭ケアに対する需要が年々高まっています。同社では、この需要の高まりを受け、体臭の原因となる様々な臭気成分をブラッククミン抽出物が減少させるか研究してきました。その結果、ブラッククミン抽出物が、①汗臭(イソ吉草酸、酪酸)、②ミドル脂臭(ジアセチル)、③加齢臭(ノネナール)、④疲労臭(アンモニア)を減少させる作用を見出し、さらに臨床試験(塗布)により、体臭抑制作用を確認しました。(特許第6547050号)。

ブラッククミンは、キンポウゲ科クロタネソウ属のひとつで、世界ではクロタネソウ属は 20種類が知られています。花は青色、白色とあり非常に美しく、種子は黒色であるため、ブラックシードとも呼ばれています。種子は砕くとナツメグのような香りがあり、黒コショウの代用として使用されたり,パンやケーキに振りかけたりして使用され、またインド料理にもよく利用されており、味・香り付けに利用されています。インドでは消化剤、駆虫剤、利尿剤、通経薬などに広く使われています。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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