富士経済は、機能性の高い商品展開による単価アップやメイクのステップ数を増やすアイテムの好調、インバウンド需要の拡大、値上げなどにより伸びが続く化粧品市場の調査結果を公表しました。
2023年は以降、マスクを外す日常が戻ったことで、コロナ前と比べた落ち込みが長かったベースメイクの需要が本格的な回復に入りました。またスキンケアではシートパックの使用習慣拡大や、ヘアケアのプラスワンアイテムの発売活発化など、スキンケアやヘアケア・ヘアメイクにおけるステップ(行程)数増加が図られ、市場は前年を上回っています。また、訪日外国人観光客の増加により内資系ブランドに留まらず、為替の影響で外資系プレステージブランドのスキンケアやフレグランスも需要が増加しました。市場はコロナ前の2019年を上回る3兆2,246億円となっています。
その後、コロナ禍からの回復が一巡し市場の伸びは鈍化していますが、配合成分や処方技術に対する消費者の関心が高まり、機能性訴求による単価アップがスキンケアやヘアケア・ヘアメイクなどの複数のカテゴリーで進んでいることに加えて、ステップ数増加の傾向も継続しており、市場は拡大を維持するとみられます。


健康ジャーナルライター
ホリスティック・ ジャーナル
