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ダイエットで痩せるためのポイントを医師が解説!


理想の体を目指してダイエットに取り組んでいる人は多いと思います。ダイエットは頑張った分だけ成果が出るのが理想的ですが、その人それぞれの骨格や体質によって痩せにくい部位があったり、体重を落としても綺麗なボディラインになれなかったりと、悩まれている人はいるのではと思います。成功する人がいる反面、ダイエットに失敗した人も多いと考えられます。

ゼネラルリサーチがダイエット失敗経験のある女性1,004人に「瘦せにくい身体の部位」に関する調査」を実施し、その結果を公表しています。その結果に対し、脂肪吸引・注入施術に特化した美容外科モッズクリニックにてボディデザイン施術を担当し、ボディビルダーのコンテストでも入賞経験を持つ藤岡淳朗医師が解説しています。

最初の質問で「経験したことのあるダイエット方法を教えてください(複数回答可)」と聞いていますが、食事制限(82.4%)」と回答した人が最も多く、次いで「筋トレ(33.7%)」、「カロリー制限(31.0%)」と続き、実に8割以上の方が『食事制限』によるダイエットを経験しているようです。(グラフ1)

グラフ1

<藤岡医師の解説>

ダイエットの基本は『摂取カロリー』と『摂取カロリー』の関係がマイナスな状態であることが大前提です。当然ながら過度な食事制限(摂取カロリーを落とす)は厳禁です。この方法は短期的に見れば痩せますが、リバウンドのリスクが高いことは言うまでもありません。アンケートで気になった点は、まず『脂質制限』が12%と異常に低いことです。私たちダイエットの一番の敵は『脂肪』であるはずですが、なぜか脂質を摂取することには抵抗が低いように感じます。最たる例は、サラダにかけるドレッシングです。サラダを食べる意気込みは素晴らしいのですが、なぜか脂質たっぷりのドレッシングをかけてしまう方も少なくありません。
一方で、白米や炭水化物への抵抗感は異常に高いように感じます。数年前に流行した糖質制限の影響なのかのかもしれません。食事をする際で大切なのは「この食事には脂質がいくらぐらい含まれているのか?」と疑問を持つことです。摂取カロリーを抑えるためにも、脂質をできるだけ減らし、炭水化物を積極的に摂取しましょう。サラダなどの質量が少ないもので空腹感を我慢すると、その反動から暴食の可能性が高くなります。腹持ちが良い炭水化物(じゃがいも、さつまいも、もち麦など)を摂取することで空腹感を減らし、食事をしっかり整えることから始めましょう。

次に「特に痩せにくいと思う身体の部位を教えてください(選択回答可)」と質問した結果では、「お腹(72.2%)」と回答した人が最も多く、「太もも(60.0%)」、「お尻837.3%」」と続いています。(グラフ2)

グラフ2

<藤岡医師の解説>
体重が増加した際に、脂肪がつきやすい箇所は個人差があります。私の場合はまず『顔』です。3,4キロ太ってしまうと顔がパンパンになります。逆に脚には全く脂肪がつきません。私がボディコンテストに出場した際、体脂肪5%までダイエットしました。しかし最後まで落ちないのが腰回り、浮き輪肉でした。アンケートでも、お腹の脂肪でお悩みの方が非常に多いようです。お腹を凹ませたいと考えたとき、多くの女性は『腹筋運動』から始めます。ある程度理解はできますが、腹筋運動したところでお腹は凹みません。腹直筋などの筋肉が発達して、逆にウエスト周りが太くなっていきます。
筋肉を動かせば、その部位の皮下脂肪が薄くなる、という考えは一旦頭から切り離しておきましょう。
基本的にダイエットを進めていけば、皮下脂肪は「全身均一」に薄く、少なくなっていきます。必ず落ちにくい部位がありますので、そういった部位に関しては究極の部分痩せ『脂肪吸引』が適している可能性もあります。

あなたの骨格を教えてください」聞いた質問では、「ストレート(23.0%)」、「ウェーブ(18.3%)」、「ナチュラル(10.3%)」「わからない(48.4%)」という回答結果となっており、半数以上の人は自分自身の骨格を把握していることがわかりました。(グラフ3)

グラフ3

そこで、「その骨格ゆえの悩みはありますか?(複数回答可)」と質問したところ、骨格別のお悩みTOP3は以下のような結果になりました。(グラフ4)

骨格ウェーブの人

1位 下半身が太りやすい(78.3%)
2位 浮腫みやすい(33.7%)
3位 痩せるとデコルテが貧相に見える(20.7%)

骨格ストレートの人

1位 下半身が太りやすい(50,2%)
2位 上半身が太りやすい(32.5%)
3位 骨太な印象になりやすい(28.6%)

骨格ナチュラルの人

1位 下半身が太りやすい(57.3%)
2位 くびれがない(30.1%)
3位 骨太な印象になりやすい(28.2%)

グラフ4

<藤岡医師の解説>
根本的に日本人は骨格の遺伝子から、下半身太りが多いと言われています。従って、どの骨格でも下半身にお悩みをお持ちの方は多く、それがアンケートの結果にも表れています。特に下半身に脂肪がつきやすいと言われる骨格ウェーブの方は、他の骨格に比べて『下半身太り』の回答が多く集まる結果となりました。
脚痩せの基本は『股関節』にあります。皆さん股関節が硬くありませんか?開脚など、しっかり身体を伸ばすことは可能でしょうか? 股関節の柔らかさは、下半身の筋肉や血流・鼠経リンパ管など、さまざまな要素が含まれており、非常に重要であると考えます。まずは毎日のお風呂上りにストレッチすることをおすすめします。
骨格ストレートの方は、上半身から下半身まで寸胴になりやすく、ウエストのくびれができにくいと言われています。まさに脂肪吸引の出番であり、しっかりお腹、腰回りを吸引することで積極的にくびれを作りにいきます。もちろん骨格ナチュラルの方でもくびれができないことがお悩みであれば、脂肪吸引が有効です。

ダイエットをする上で大切なのは、具体的な目標を立てることです。理由はなんだって構いません。綺麗になりたい。モテるようになりたい。そのために、自分で無理ない範囲での目標設定をしてみましょう。まずは1ヶ月で2キロでも十分です。それができれば、3ヶ月で6キロ痩せることができます。食事制限・炭水化物抜きダイエットといった空腹を耐え凌ぐ過酷なダイエットは、結婚式前や水着を着る前など、直近2ヶ月ぐらいの目標がある方にはおすすめできます。
しかし、直近の目標を設けることなく、ダイエットに取り組んでいる方も多いと思います。そういった方には、脂質を抑えた食事や軽い運動を日常的に取り入れるダイエットがおすすめです。また、自分に厳しくすることは良いことですが、時には自分を甘やかすことも大切です。仲間や友人との集まり、彼氏とのデートなど、そういう時は気にせず食べて構いません。次の日からしっかりとダイエットモードに切り替えて、メリハリのある生活を意識しましょう。そうすることで、次第に身体が変わっていくと思います。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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