女医さん達が通う美容クリニック「ｅｍｉスキンクリニック松濤」にお邪魔しました

中崎恵美医師　プロフィール

emiスキンクリニック松濤院長　日本皮膚科学会皮膚科専門医

2000年、埼玉医科大学卒業。2000年、東京医科大学皮膚科入局。2006年、都内、埼玉の皮膚科、大手美容皮膚科にて勤務。2012年、勤務と平行して北里東洋医学研究所病院にて漢方研修。2016年、emiスキンクリニック松濤（https://emi-skin.jp）開院
資格：日本皮膚科学会皮膚科専門医所属学会・日本皮膚科学会・日本美容皮膚科学会・日本東洋医学会・日本レーザー医学会
西洋医学、東洋医学、美容医療を組み合わせ、体の内側から美しい肌をめざす皮膚科クリニック。Attractive Agingをモットーに西洋医学と東洋医学漢方を組み合わせ、自然な美しさを引き出す美容診療を提供。

メディアで活躍中の皮膚専門医・中崎恵美先生のクリニック「ｅｍｉスキンクリニック松濤」。美容意識の高い女医さんたちが通うクリニックとしても知られています。今回、お肌のメンテナンスの相談に初めて訪れたのですが、お互いに炭酸美容好きということで、ついつい炭酸話に花が咲いたのでした。

やり過ぎ施術はトラブルのもと

今年の尋常じゃない暑さで、お肌もバテバテ。還暦過ぎた肌に喝を入れてもらうべく訪れたのが「ｅｍｉスキンクリニック松濤」。美容のプロや医療関係者が通うクリニックとしても有名ですね。
同クリニックの院長、中崎恵美先生が掲げる理念は「アトラクティブエイジング」。年齢に関係なく人生を豊かに楽しむために美容医療を提供するのがアトラクティブエイジングというエミ先生。
スキンケアに関しても外側だけのお手入れではなく、内面からのケアの大切さも提唱しています。「健康あってこその美容」。60歳を迎えた私にとってこれほど実感できる言葉はないでしょう。
どれほど高価な化粧品を使っても、受け入れる細胞が健康でなければ期待するほどの結果は得られないのです。
だからこそ、内側と外側のケアが大切とおっしゃるエミ先生が、最近危惧しているのが「過剰なお手入れ」。ネットなどに溢れる情報に踊らされて、必要のない施術を行ったあげく、肌トラブルとなったケースが近年増えているといいます。
「美容医療による施術は即効性があり効果もわかりやすい。ですがその一方でリスクもあることを知っておいて欲しいですね」（中崎恵美医師）

身体の生体反応を利用した炭酸美容はノーリスクノーダメージ

安易な美容医療に警鐘ならすエミ先生に、もっとも信頼できる美容法を尋ねると即座に「炭酸」と答えてくれました。
炭酸記事を書き続けることをライフワークとする私。嬉しくなり本来の目的である治療の相談を忘れ、炭酸話で盛り上がってしまいました。
エミ先生が炭酸推しする一番の理由は、リスクも副作用もなく、あらゆる肌質、すべての年代の方が使えることと力説します。
『炭酸はもともと体内にある物質。それを外から取り入れることで血流促進や酸素量を増やす毛細血管を広げるなどの効果が認められます。昔から医療機関では傷の修復や床ずれの治療に炭酸を利用してきました。長い年月、医療として使われてきたにも関わらず、副作用の話は一度もありません。なぜなら、炭酸で得られる効果は生体反応によるものですからノーリスク、ノーダメージは当然ですよね』とエミ先生。
　

スキンケアだけじゃないのよ、炭酸は！

炭酸好きなエミ先生ですから、長年さまざまなタイプの炭酸パックを使ってきたそう。
使っていく中で先生が実感しているのは、効果の決め手は「炭酸濃度」につきると言います。
炭酸ガスの濃度が高くかつしっかり経皮吸収できているかどうかで、得られる効果が違ってくるとのこと。
そんなエミ先生が、最近驚いたのが「ＴＡＮＳＡＮフィッティングコンディショナー」、炭酸濃度２００００ｐｐｍのクリニック専用のスキンローション。
『健康のために定期的にピラティスなど運動を行っているのですが、ある時運動の直後さっぱりしたくてフィッティングコンディショナーを使用したところ筋肉痛が起きなかったの！そこで、これは、たまたまなのか炭酸のなせる技なのか知りたくなって、患者様や知人に協力をお願いしてミオグロビンの臨床データを取らせてもらったら、驚くべき結果が出ました。
ちなみにミオグロビンとは骨格筋、心筋中に存在するヘム蛋白で、筋細胞の破壊により逸脱し血中に流れ出ます。血中のミオグロビン濃度の高さが、筋肉疲労ひいては筋肉痛と相関していると考えます』（エミ先生）

臨床データの概要

トレーニング前に筋肉痛と相関すると考える「ミオグロビン」を測定。
トレーニング後、再び測定し「ミオグロビン」の数値の変化を調査しています。

トレーニングは以下の筋肉を使った15分の運動

●臀部〜下肢（大腿四頭筋・大腿二頭筋・大内転筋・大臀筋・中臀筋・腸腰筋）
●上肢（三角筋・大胸筋・上腕二頭筋・上腕三頭筋）

方法は使用した筋肉の部位にローションを塗布。参加者の数値に変化は次の通り。

クリニック専用高濃度炭酸スキンコンディショナー

エミ先生のおっしゃるとおり、ローションを塗布した全員がミオグロビンの値が低いことがわかります。
エビデンスとしては人数が少ないので何ともですが、モニター調査の結果としては十分説得力がありますよね。
これまで炭酸美容の記事を何本も書いてきて、炭酸の魅力を知り尽くしたと思っていた私ですが、今回中崎恵美先生の臨床データを見せていただいて、まだまだ炭酸には知られざる効果があることを思い知らされました。エミ先生、貴重なデータの公開を許可くださり心より感謝申し上げます！