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フェムテックの一大トレンドを契機に『ジェンダード・イノベーション』への関心高まる


ジェンダード・イノベーションとは、科学・技術・政策など幅広い分野において性差分析を取り込むことで、新しい視点を見出して、イノベーションを創出することを指します。命や健康に直結しやすい医療・ヘルスケアの分野においては特に必要とされる考え方で、性差分析を取り込むことにより、これまでは明らかにされてこなかった、あるいは着目されてこなかった女性特有・男性特有の健康問題や健康の悩み、健康ニーズをより正確に捉えた製品・サービス開発につなげられることが期待されています。2022年には政府が「女性活躍・男女共同参画の重点方針(女性版骨太の方針 2022)」の中でジェンダード・イノベーションに言及したことも要因の一つとなり、ヘルスケア業界で性差分析の関心が高まるきっかけとなりました。

フェムテックの一大トレンドを契機に、今ヘルスケア業界では、人々の健康課題や健康ニーズを性差分析し、女性向け・男性向けに新たなヘルスケア製品を開発しようとする「ジェンダード・イノベーション」への関心が高まっています。
こういった背景を後押ししているのが健康や美容商材のサプリメントや化粧品を製造・開発しているメーカーです。そのベースとなっているのが素材になります。健康食品にせよ化粧品にせよ、その製品の大元となる素材原料が重要になり、効果が実感できることもそうですが、そのバックデータとなるエビデンスが必須になります。最近の傾向としては健康・美容両面での訴求可能な製品が人気で、「長く、元気で、美しく生きて行きたい」という願望を持つユーザーを満足させられるかが鍵を握っていると言えるでしょう。ここ数年のトレンドとなっているフェムテックですが、今後はさらに進化した「ジェンダード・イノベーション」に対応する素材に注目したいところです。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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