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髪のNG行動・最もやってしまうのが「タオルで髪を強くこする」が最多


毛髪・美容・健康のウェルネス事業をグローバルに展開するアデランス(本社東京都、津村佳宏社長)では、47都道府県20〜60代の男女計4,888人を対象に、『髪のNG行動』に関する意識調査をインターネットで実施し、その結果を公表しました同社では、創業以来、髪の専門家として髪の悩みを抱えている顧客をサポートしてきており、2020年より髪への意識や悩みを探ることを目的に、全国47都道府県の人を対象とした髪に関する県民性調査を実施しています。
今回発表された調査は、『髪に悪影響を与えるNG行動』をテーマに行われました。

はじめに、日々の生活の中で、ついやってしまいがちな髪に悪影響を与えるNG行動について、代表的な10の項目に当てはまるかを尋ね他ところ、「当てはまる」、「どちらかと言えば当てはまる」と答えた人の割合が最も高かったNG行動は「シャンプー後、タオルで髪を強くこすって水分を取る」(64.9%)で、6割以上の人が当てはまる結果となりました。次いで「ついつい頭皮を掻いてしまう」が(53.2%)、「偏った食生活をしている」(50.4%)と続き、いずれも約半数の2人に1人が「当てはまる」、「どちらかと言えば当てはまる」と回答しています。また、「シャンプーを泡立てずに使用する」(46.5%)も4割を超えており、シャンプーを泡立てる意識がない人が多いことも分かります。(表1)

Q.あなたは以下の髪に関連する行動のうち、当てはまる項目はありますか?「当てはまる」「どちらかと言えば当てはまる」「当てはまらない」の中から一つをお選びください。(単数回答/n=4888)

表1

先の質問で「当てはまる」、「どちらかと言えば当てはまる」と答えた人の割合が50%を超えた上位の3項目について、47都道府県別に結果をランキングしており、「シャンプー後、タオルで髪を強くこすって水分を取る」では、宮崎県が79.8%でトップとなり、約8割の人が該当する結果となっています。2位の「ついつい頭皮を掻いてしまう」では宮城県、「偏った食生活をしている」では徳島県がそれぞれトップとなっています。(表2)

表2

洗髪をする頻度について尋ねた質問では、全体で約75%の人が「1日に1回」と回答し、大半を占める結果となりました。次いで「2~3日に1回」と答えた人が一定数おり、女性では20.3%と2割に上る結果となりました。(表3)

Q.どのくらいの頻度で洗髪をしますか?(単数回答/n=4888)

表3

「一般的に、適切な洗髪の頻度は「1日に1回」と言われています。髪を洗わないと、細菌が繁殖して頭皮が炎症を起こすなど、トラブルを招く可能性がありますが、一方で、洗いすぎにも注意が必要です。頻繁に髪を洗ってしまうと、頭皮の脂分が減って乾燥を招き、頭皮が荒れることによる抜け毛の要因にもなりかねません。そのため、シャンプーでしっかり洗い落とすのは1日1回で十分(同社毛髪診断士®認定指導講師)」とアドバイスしています。

上記の回答を47都道府県別に見てみますと、適切な洗髪回数である「1日1回」と回答した割合が最も高かったのは宮崎県で、全国の結果(75.9%)よりも約10%高い85.6%となりました。
次いで岐阜県(84.6%)、山梨県(83.7%)と続き、いずれも80%を超えており、洗髪への理解度が高い様子がうかがえます。(表4)

洗髪に対する理解度が高いのは宮崎県民

表4

洗髪後、髪を乾かすまでの時間について尋ねたところ、全体では「洗髪後10分以内」(29.3%)がトップとなり、次いでわずかな差で「洗髪後すぐ」(28.3%)が2位となりました。男女別では、女性が「洗髪後30分以内」と回答した人が22.1%と多くなった一方で、男性では「髪は乾かさず自然乾燥させる」(33.9%)と回答した人が3割にも上る結果となりました。(表5)

Q.洗髪後、どのくらいで髪を乾かしますか?(単数回答/n=4888)

表5

また、上記の回答を47都道府県別に見てみますと、ヘアドライにおけるNG行動である「髪は乾かさず自然乾燥させる」と答えた人の割合が最も高いのは茨城県(30.1%)で、3割の人が回答しました。次いで2位が高知県(28.4%)、3位が北海道と滋賀県(27.9%)という結果になっています。
 一方、髪へのリスクを抑えられる「洗髪後すぐに乾かす」と回答した割合が最も高いのは「静岡県」(40.4%)という結果になりました。約4割の人が正しいヘアドライを行っており、ヘアケア理解度の高さがうかがえます。
(表6・7)

髪は自然乾燥と回答したトップは茨城県民。すぐ乾かすと回答したトップは静岡県民

表6

表7

「お風呂上がりはできるだけ早く髪を乾かすことを推奨します。髪は濡れているとキューティクルが開いたままになり、傷つきやすい状態です。そして頭皮は雑菌が繁殖しやすくなり、フケや痒み、抜け毛、悪臭の原因に。半乾きの状態でお布団に入ってしまうと枕カバーなどにも雑菌が繁殖し、髪には寝返りによる強力な摩擦ダメージも加わることに。健康な髪を保つには、自然乾燥は避け、なるべく早く頭皮と髪を乾かすよう心がけましょう。近年目にする、低温のスカルプモードがついたヘアドライヤーで頭皮もしっかり乾かしてあげるとより効果的です」(同社毛髪診断士®認定指導講師)との事です。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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