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冷えと睡眠の関係 冷えを感じる部位のトップが足先で睡眠不満の要因に

凍える

魔法びんのグローバル企業として、人と社会に快適で環境にもやさしいライフスタイルを提案するサーモス(本社東京都港区)が、20代~50代の男女964名を対象に『冷えと睡眠に関する調査』を実施しました。

最初に尋ねた「あなたは、自身が冷え性だと思いますか?」という質問では、男性のうち48%、女性のうち68%が「冷え性だと思う」、「どちらかといえば冷え性だと思う」と回答しています。(グラフ1)

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グラフ1

さらに「あなたはご自身の睡眠の質に、どの程度満足していますか?」という問いに対して、自身を冷え性と自覚している人のうち、「満足している」、「やや満足している」と回答した人は31%にとどまりました。(グラフ2)

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グラフ2

冬の就寝時の靴下着用について尋ねたところ、564名の冷え性を自覚している人のうち 「就寝時は履かない」という回答した人が50%の280名という結果となりました。(グラフ3)

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グラフ3

冷え性を自覚している人である564名に「冬に冷えが気になる身体の部位」について尋ねたところ「足先」と回答する人が最も多く、78%という結果となっています。続いて「手先」、「お腹、腰まわり」と続きました。(グラフ4)

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グラフ4

冷え性を自覚している人に「どのような冷え対策をしていますか?」と尋ねたところ、「靴下を履く」55%、「温かい食事、飲み物をとる」51%、「お風呂の湯船につかる」が 47%という結果になりました。(グラフ5)

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グラフ5

「冷え対策として靴下を履く」と回答した311名に「冷え対策として、いつ(どのようなシーンで)靴下を履いていますか?」と質問したところ47%が「いつも」と回答。続いて「冷えを感じたとき」、「外出時」と続く回答結果となりました。(グラフ6)

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グラフ6

足先の冷えが気になる人の中で、冷え対策として「靴下を履いている」人に「就寝時の足先の冷えが原因で困った経験があるか」質問したところ311名のうち、85%が「就寝時の足先の冷えが原因で、困った経験はある」と回答。 困った経験があると回答した方は「なかなか寝付けなかった」、「寒さで夜中に目が覚めてしまった」などと挙げる人が多い結果となりました。(グラフ7・8)

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グラフ7

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グラフ8

この調査結果に関して温活に知見のあるイシハラクリニックの石原新菜副院長は以下のようなコメントをしています。

石原新菜副院長

「人は入眠前に深部体温がわずかに下がると、自然に眠りに入りやすくなります。一方、手足が冷えやすい人は体幹の熱を末端へ放散しにくく、深部体温が下がりにくい傾向があります。その結果、寝つきが悪くなり、睡眠の質も低下しがちです。冷え性の人はもともと末端が冷えているため、深部体温を十分に下げることができず、入眠が妨げられます。そこで、就寝前に手足を心地よく温めて血流を促すと、熱の放散が進み、体温調節がスムーズになります。具体的には、就寝の1~1.5時間前に約41℃の湯舟に約15分入浴し、入浴で上がった体温が下がってくるタイミング(入浴後約1~1.5時間)で眠りにつくのがおすすめです。特に足先は心臓から最も遠く、血流が届きにくいため体温が低くなりがちです。脇の下が約36℃に対し、足先は平常時でも約28℃と大きな差が生じます。とくに冷え性の方はこの差が拡大しやすく、足元の冷えにより深部体温の調節が乱れてしまい、入眠まで時間がかかる傾向があります。快適な睡眠には、足元を心地よく保つことが大切です。就寝時は、起毛で肌触りがやさしく、締め付けの少ない靴下がおすすめです。」

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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