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消費者が選ぶインナービューティー「企業大賞グランプリ」をプロラボホールディングスが受賞

ジャパンインナービューティーアワード2025

2025年10月2日、渋谷キャスト スペースで開催された「ジャパンインナービューティーアワード2025」(主催:株式会社美容経済新聞社)において、〝株式会社プロラボホールディングス(代表取締役会長 兼CEO:佐々木広行)〟が「企業大賞グランプリ」を受賞した。同賞は、全国5150の消費者調査をもとに、インナービューティーの発展に寄与した企業を総合的に評価し選出するもの。今回、資生堂ジャパン株式会社 インナービューティー事業部とのW受賞という快挙を果たした。

科学的根拠に基づく“多商品×高推奨”が評価の決め手に

プロラボホールディングスは、展開ブランド「エステプロ・ラボ」から4商品が商品賞を受賞。すべてが三つ星評価を獲得し、さらに推奨意向スコア95点超を複数ラインで達成した唯一の企業となった。
これは単発的なヒットではなく、どの製品を選んでも体感と信頼が得られるブランドの再現性を示すものであり、主催者は「生活者の選択の質を底上げし、市場全体の信頼形成に寄与した企業」として最高評価を与えた。

「腸に優しく科学的根拠のあるものを届ける」という哲学

受賞式で登壇した佐々木広行会長は、創業以来23年にわたり変わらぬ理念を語った。
「当社は2002年の創業以来、“内側からの健康美”の実現を掲げてきました。
その中心にあるのは、“腸に優しく、科学的根拠のあるものを届ける”という信念です。健康は腸から生まれ、腸が整えば全身の代謝、免疫、ホルモンバランスが整う。
これは単なるスローガンではなく、医学的にも裏づけられた真理です。」
同社はこの理念をもとに、「腸活」「温活」「眠活」の3つをインナービューティーの核と定義。大学や医療機関と共同研究を行い、機能性成分の特許取得や臨床データの取得を重ねてきた。
その成果として、製品は国内外2万9000店以上のサロンや治療院、美容室に導入され、プロフェッショナル市場における圧倒的な支持を得ている。

研究・臨床・実感——三位一体のブランド戦略

ジャパンインナービューティーアワード2025

プロラボホールディングスが他社と一線を画すのは、「科学→実証→実感」というサイクルを確立している点だ。
製品開発は、まず最新の栄養学・分子整合医学・腸内環境学に基づく理論研究から始まり、大学機関によるエビデンス検証を経て、市場に投入される。
発売後も、現場サロンとのデータ連携により使用実感を定量的にフィードバックする体制を整えており、科学と現場の両輪で信頼を積み上げてきた。
「私たちが重視するのは“変化が起きる商品”であること。そのためには、販売戦略よりもまず研究。マーケティングよりもまずエビデンス。効果を裏づける科学があってこそ、初めて“美”は社会に信頼される。その信念が、今日の私たちのブランドを築きました。」と、佐々木会長は語る。
世界的にウェルネス意識が高まるなか、同社が提唱する「Scientific Wellness(科学的ウェルネス)」という新しい価値観。
これは、美容や健康を感覚的な領域にとどめず、「科学的データに基づき、心身の最適化を図る文化」として確立しようという試みである。
「これからの時代、“なんとなく良い”では人の体は動かせません。
科学の力で体の仕組みを理解し、そこに東洋的な“気・血・水”の調和思想を融合させる。そのバランスこそが、本当のインナービューティーだと考えています。」
この理念のもと、同社は「エステプロ・ラボ」を日本発のグローバルウェルネスブランドへと進化させようとしている。
すでに海外展開も進み、アジア・ヨーロッパ・中東など各国の高級サロンやホテルスパで採用が拡大。“Made in Japanの科学的美学”として国際的評価を高めている。

健康寿命の延伸を企業使命として

健康

「健康寿命を延ばすことこそ、最大の社会貢献です。 美は命の延長線上にあり、真に美しい人とは“健康で生きる力を持つ人”です。
私たちは製品を通して、美と健康の循環を生み出し、一人ひとりの人生の質(QOL)を高めていきたい。」(佐々木氏)
この言葉には、単なる企業経営者ではなく、“文化の創造者”としての確固たる信念がある。科学的データを基盤としながらも、その先に見据えるのは社会のウェルビーイングだ。
同社が推進するのは“健康であり続けるための文化インフラ”であり、今回のグランプリはその姿勢への社会的評価とも言える。

Wグランプリが象徴する業界の未来

今回、資生堂ジャパンとのW受賞となった企業大賞グランプリは、まさにインナービューティー市場の二大潮流を示している。
資生堂が長年培ってきた「美の文化」、そしてプロラボが提唱する「科学的ウェルネス」。
両者が交差することで、“感性×科学”の新しい美容の時代が幕を開けた。さらに個人部門では、女優・松本まりか氏、モデル・美香氏、YouTuber まりな氏(ヘラヘラ三銃士)らが受賞し、“外見だけでなく生き方そのものが美をつくる”というメッセージが示された。
美容はもはや見た目の領域にとどまらず、心・体・社会全体を包み込む概念へと広がっている。

日本発のインナービューティー文化を世界へ

表彰後、佐々木会長へのインタビューは未来への宣言のようだった。
「この受賞を励みに、これからも日本発の“真のインナービューティー文化”を世界へ発信していきます。
科学と美の力で、人々がより健康に、より幸せに生きられる社会を創る。
そのために、私たちは挑戦をやめません。」
プロラボホールディングスの受賞は、インナービューティーという言葉を新たなステージへ押し上げた。
それは単なる流行ではなく「科学が支える美の文化」という新しい時代の幕開けである。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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