脳・血管・妊活に効く、パーフェクトオイル
「もしサプリを1つしか選べないとしたら、私は迷わず“クリルオイル”を勧めます」
そう語るのは、栄養療法の第一人者、松山夕稀己(まつやま・ゆきこ)氏。妊活、脳の発達、血管の健康、さらにはアンチエイジングやメンタルケアにまで効果が期待されている「クリルオイル」について、その魅力と可能性をたっぷりと語っていただいた。
一般社団法人 クリルオイル振興協会
代表理事
松山 夕稀己 氏〈Yukiko Matsuyama〉

松山夕稀己
【プロフィール】
20年前にハワイに移住。テキサスのトリニティ大学でPh.D.臨床心理博士号を取得。専門分野は予防医学や先進医療、抗加齢、細胞の若返りなど。1995年よりアメリカ最大の若返り治療医学会(A4M)に所属。ハワイ大学医学部アトピーケア研究所(現統合医療センター)の室長を担当。栄養学と心理学を中心とした診療をしながら精力的に予防医学の普及に務める。2017年より一般財団法人内面美容医学財団の理事長に就任し、内面美容・妊活・産後ケア・フェムテック等の講演活動を精力的に行っている。近年では再生医療にも注力し、CPC(細胞培養加工施設)の視察や様々な幹細胞療法/エクソソーム療法を行うクリニック・研究施設等と連携を取り、再生医療の普及に従事している。
【現職】
米国アンチエイジング医学会(A4M)日本支部支部長/ハワイ大学医学部統合医療センター研究員/アテナクリニック心理学士/アテナクリニックアンチエイジングカウンセラー/アテナクリニック国際理事/ハワイヘルス財団会員
一般社団法人国際ホリスティックセラピー協会 国際医療顧問/一般社団法人日本オーソモレキュラー医学会 顧問/一般社団法人澄佳会 理事長/CBD・BL研 国際顧問/東京大学国際オープンイノベーション機構 健康寿命延伸データサイエンス社会連携講座 共同研究員/月経血幹細胞臨床研究会 学術統括理事
医療法人社団THE CLINIC Institute 顧問/RURIクリニック 顧問/Mrs.Global.Earth 顧問/医療法人社団ナチュラルハーモニー ナチュラルハーモニークリニック表参道 監事/松山淳記念クリニック 顧問/ライトクリニック銀座 顧問/ナグモアンジェクリニック 顧問
株式会社天真堂 顧問/株式会社アップワン 顧問/株式会社RMDC 顧問 その他 医療/健康/美容関連会社での顧問を務める。
胎児の脳に必要な“油”を探していた
私はこれまで、栄養療法や予防医療の視点から、妊活・精神疾患・生活習慣病の改善に取り組んできました。
その中で、「これは本当にすごい」と心から惚れ込んだものがあります。それが、南極産のクリルオイル。
きっかけは、妊活指導の現場でした。妊娠を望む女性たちが、ようやく命を授かった後、次に直面するのは「おなかの赤ちゃんの健やかな成長」。
以前から私は、胎児の脳の発達に関心を持っており、妊活支援をライフワークとしていました。
そのような中、ある時ふと疑問に思ったことがありました。「本当に良質な油を、妊婦さんたちはちゃんと摂れているのか?」と。
調べていくうちに出会ったのが、「クリルオイル」。妊娠中の胎児の脳の発達をサポートできる安心で高品質なオイル。しかも有害なミネラルとは無縁な南極生まれ、それがクリルオイルとの運命的な出会いだったのです。
南極の深海で生きるオキアミから抽出
クリルオイルは、南極の深海で生きるオキアミから抽出されるのですが、このオキアミが本当に素晴らしいのです。
まず「一生、海底に沈まないので、重金属に汚染されるリスクが極めて低い」、「南極の清浄な海域にしか生息しないため、海洋汚染から無縁」。そして何よりも私が感心したのが「オキアミの体内には、天然のオメガ3、リン脂質、アスタキサンチン、コリンが凝縮されていること」「オキアミアはビタミンDが豊富な藻を餌にしている」こと。
これらすべてがひとつのオイルに自然に含まれているのは、私が知る限りクリルオイルだけです。しかも、自然由来。加工物でも人工栄養素でもありません。
妊活・授乳期・発達支援…すべてに効く理由
胎児の脳は、妊娠4ヶ月ごろから急速に形成が進みます。特に海馬(記憶を司る部位)の発達はこの時期に集中しています。
この時期に必要なのが、リン脂質・コリン・オメガ3といった神経系の原料になる栄養素なのですね。
ですから私は「妊娠がわかったその日から、クリルオイルを摂るべき」と本気で考えています。胎児の脳の発達を助けるだけでなく、妊婦さん自身の精神的安定にも寄与するからです。
さらに言えば、発達障害の予防や改善にも、栄養の側面から取り組める可能性があると私は感じています。今、発達障害の増加が社会問題になっていますが、その背景には「栄養の欠乏」もあるはずです。
世界の医学会も注目する栄養療法
私が顧問を務めるオーソモレキュラー(分子整合栄養)医学会は、もともとカナダの精神科医たちが創設したものです。薬に頼らず、ビタミンB群やオメガ3、ビタミンDなどの栄養素で心の健康を取り戻そうという理念から始まりました。
クリルオイルに含まれるコリンやリン脂質は、まさに神経伝達や抗酸化に関与する成分で心の健康を守るのに必須な栄養素。
「気持ちが安定しない」「集中できない」「眠れない」といった悩みに対し、私はカウンセリングよりも“オイル”を見直すことが重要ではないかと考えております。
なぜなら「脳は油とたんぱく質でできている」から他なりません。これは脳科学の基本です。だからこそ、「どんなオイルを摂るか」で脳の働きは決まると言っても過言ではありません。
その点においてもクリルオイルは100点満点。脳細胞膜の原料となるリン脂質の“ホスファチジルコリン”が豊富で、この栄養素は認知機能、記憶力、集中力…すべてに関係しいているのです。
さらに見逃せないのが、血管へのアプローチとアンチエイジング
私は今、小学生のお子さんから更年期の女性、高齢者まで、全世代にクリルオイルをおすすめしています。
脳機能向上の他にクリルオイルには中性脂肪の低下、血液サラサラ効果、血栓予防などの作用があることがわかっています。私は「納豆にクリルオイルをかけて食べる」という食べ方を推奨しています。
血栓は夜間にできやすいため、高血圧や動脈硬化が気になる方は夜に納豆+クリルオイルを摂ることで、予防的な効果が期待できます。
さらにクリルオイルに含まれるアスタキサンチン。アスタキサンチンといえば、美容業界ではおなじみの成分でしょう。肌のハリや再生力、髪の艶にも寄与します。
クリルオイルは、内側から美しさを底上げする“インナービューティ・オイル”でもあるのです。
さらに最近では、クリルオイルが睡眠を深める可能性にも注目が集まっています。スタンフォード大学や東京大学でも研究が進行中で、私の周囲でも「寝つきが良くなった」「夜中に起きなくなった」といった声を多数いただいています。
なぜ“南極産”であることが重要なのか
クリルオイルの有用性を語ってきましたが、私がここで強調しておきたいのは、「南極産」という点です。今やクリルオイルも多くのメーカーが参入しており、正直品質にバラつきがあります。
私が信頼を寄せているのは、ノルウェーのAker社が南極で漁獲したオキアミから作られるクリルオイルです。安全性、栄養価、製造過程のクリーンさ、そのどれを取っても一級品。
もちろん日本国内で正規ルートを通じて流通している商品を選ぶことも大切です。
南極産のクリオイルこそが「パーフェクトオイル」と呼ぶにふさわしいと思っています。オメガ3、リン脂質、アスタキサンチン、コリン、そしてビタミンD。
これだけの成分が天然のバランスで含まれているのは、クリルオイルだけです。
私は、サプリメントを一つしか選べないとしたら、迷わず「南極産クリルオイル」を選びます。これからの栄養は「質」で選ぶ時代。食べ物の量ではなく「質」こそが未来の健康を左右する。そんな時代が、すでに始まっています。妊活、育児、更年期、老化、精神の安定、生活習慣病、そして美容――。
すべての根本にある「栄養」の力を、私はこれからも伝え続けていきたいと思います。

健康ジャーナルライター
ホリスティック・ ジャーナル