新型コロナウイルスが拡大し始めた2021年。マスコミや行政がこぞってmRNAワクチンを推奨していたそのときに、いち早く「このワクチンは危険だ」と警鐘を鳴らした医師がいた――それが柳澤厚生 医学博士である。当時、その主張は“陰謀論”と切り捨てられた。しかし今や、長期的副作用や過剰接種による健康被害が社会問題化する中で、彼の見識の正しさが再評価されている。そんな柳澤氏が今、次なる“国家レベルのリスク”として警戒しているのがテロや研究施設からの漏洩によるエボラウィルス感染である。
一般社団法人日本オーソモレキュラー
医学会代表理事
点滴療法研究会マスターズクラブ会長
国際オーソモレキュラー医学会会長
(2012年〜2023年)
柳澤 厚生 氏
【プロフィール】
一般社団法人日本オーソモレキュラー医学会 代表理事。鎌倉元気クリニック 名誉院長。 杏林大学医学部卒、同大学院修了。 医学博士。杏林大学医学部内科助教授を経て、2000年〜2008年同大学保健学部救急救命学科教授を務める。2011年国際オーソモレキュラー医学会殿堂入り、2012年〜2023年国際オーソモレキュラー医学会 会長を務める。 高濃度ビタミンC点滴療法を初めとする様々な点滴療法を日本に導入。 これまでの医学研究論文は150編を超える。
1976年 杏林大学医学部卒
1980年 杏林大学大学院修了。 医学博士
1985年 米国ジェファーソン医科大学リサーチフェロー
1995年 杏林大学医学部内科助教授
2000年 杏林大学保健学部救急救命学科教授
2008年 国際統合医療教育センター所長
2009年 第10回国際統合医学会会頭。
2011年 国際オーソモレキュラー医学会殿堂入り(カナダ)2012年〜2023年
国際オーソモレキュラー医学会会長(カナダ)
2014年 アントワーヌ・ベシャン賞(フランス)、
パールメーカー賞(アメリカ)
2015年 事業構想大学院大学研究所客員教授
2016年 世界神経療法会議最優秀アカデミー会員
(エクアドル)
2018年 日本オーソモレキュラー医学会代表理事
2018年 国際オーソモレキュラー医学会第47回
世界大会(東京開催)会頭
2019年 日本オーソモレキュラー医学会第1回会頭
【所属学会】
アメリカ心臓病学会特別正会員(FACC)
米国ジェファーソン医科大学研究員
米国オゾン療法学会会員
日本抗加齢医学会会員
人口密集地・東京都心に“エボラ研究所”がやってくる!?
柳澤氏が問題視するのは、政府が推進中の感染症研究所の移転計画。これは、現在東京都村山市にある国立感染症研究所・BSLー4施設(エボラウイルス等の高危険病原体を扱う研究施設)を、都心部に移設しようという動きである。
致死率最大90%ともされるエボラウイルスが、無症状キャリアを介して感染拡大する可能性もゼロではない中、都市の中心部にこうした施設を設置することの意味を、国民は本当に理解しているだろうか?
「これは明らかに国民的議論を必要とする重要案件でありながら、十分な説明責任もなく、静かに進められています。事故やテロによるウイルス漏洩が起きた場合、その影響は計り知れません」(柳澤氏)
ワクチンでは守れない。ならどうすべきか?
人工パンデミックに備えるため、柳澤博士が提唱しているのがオーソモレキュラー栄養療法を軸にした「5段階感染防御戦略」だ。
これはエボラやコロナといった感染症が、どの段階で人体に侵入・発症するかに応じて、必要な栄養介入を最適化するアプローチである。
エボラウィルス感染から身を守る5段階ステージ
第1段階:感染前(予防)
ビタミンD(5,000〜10,000 IU/日)、ビタミンC(3,000〜10,000mg/日)、亜鉛、マグネシウム、ビタミンB群などを十分に補給
超加工食品を避け、断食、運動、日光浴などで自然免疫を高める
第2段階:感染初期
(接触後)
リポソーム型ビタミンC、クエルセチン、ビタミンDの増量
早期に情報共有体制を確立し、地域単位での予防戦略を開始
第3段階:曝露後無症状
ビタミンC、2〜3gを2時間ごとに摂取
ビタミンDは曝露時に50,000 IU、以降10,000 IUを7日間継続。必要に応じて過酸化水素吸入(H₂O₂)による初期介入
第4段階:発症初期
(自宅療養)
経口ビタミンC(20g/日以上)、メラトニン、亜鉛などを組み合わせて炎症制御
光バイオモジュレーション(PBMT)による代謝支援
第5段階:入院・重症化
点滴による高濃度ビタミンC(最大5g/kg/日)+チアミン、グルタチオン
PBMTとメチレンブルーの併用でミトコンドリア保護
栄養による細胞レベルの回復支援
「ワクチンでウイルスを“防ぐ”ことはできません。
しかし、栄養で免疫を強くすれば“発症を防ぎ、重症化を抑える”ことは可能なのです」(柳澤氏)
パンデミックのたびに繰り返される「マスク着用義務」「ワクチン接種強要」「社会的同調圧力」。それは“恐怖”が操作され、“思考”が止められている状態である。
この風潮に対し柳澤氏は、「恐れるな」とは言わない。むしろ、「正しく恐れよ」と訴える。
「本当に危険なことは、恐怖を過剰にあおられて判断を放棄することです。
科学的知識に基づいて冷静に対処できる“知性”こそが、社会と命を守る最大の武器です」。
そしてその知性を支えるのが、「栄養」「代謝」「ミトコンドリア活性」という、誰もが手にできる体内リテラシーなのである。
世界が注目する「栄養医学戦略」 OMNSの提言が世界中に拡散
柳澤氏の提言は、単なる個人の警告にとどまらない。 OMNS(オーソモレキュラー医学ニュースサービス)は、世界中の医学者・科学者と連携し、この「バイオ危機への備え」を英語、ドイツ語、アラビア語などで公開している。
これは「国家レベルの健康危機」に対して、ワクチン以外の選択肢を世界が求め始めた証だ。
「もう一度言います。ウイルスと闘うのは、薬ではなく“私たち自身の体”です。
正しいライフスタイルと適切な栄養素こそが、命を守る本質的な戦略なのです」と柳澤氏は強く語る。
真実を恐れず考える時代へ
未知のウイルスは、常に人類に恐怖をもたらしてきた。だが、過度な恐怖は冷静な判断を奪い、過剰な医療介入や社会混乱を招く。
だからこそ必要なのは、“正しく恐れること”。それを支えるのが、「栄養と知識と免疫」なのだ。
柳澤氏が訴える「非毒性で非侵襲的な免疫戦略」は、これからの公衆衛生の未来を拓く可能性を秘めている。
【参考資料】
■ 一般社団法人 日本オーソモレキュラー医学会
■OMNS(Orthomolecular Medicine News Service)
■ 論文「バイオ危機に備えるオーソモレキュラー戦略」
(柳澤厚生)

健康ジャーナルライター
ホリスティック・ ジャーナル