業界ニュース

エステプロ・ラボがフェムテック事業を開始

フェムテック

世界中で大注目のフェムテック

フェムテックはフィメール(女性)とテクノロジー(技術)を掛け合わせた造語で、女性特有の悩みや健康問題をテクノロジーで解決しようという世界的な取り組み。
近年フェムテックに参入する企業は増え続け、市場規模は5兆円と言われている。

日本でも今秋インナービューティブランドで知られるプロラボグループ(港区)がフェムテック事業を開始
10月に開催された大阪のビューティーワールドでお披露目となった。

フェムテック

デンマークから始まったと言われている「フェムテック」は、昨年から国内・世界の企業や投資家の間で一大ブームとなっています。
日本でも経済産業省がフェムテックに参入する企業に対し、支援する方針を打ち出している。

国を挙げて推進する理由は、医療費への圧迫と経済的損失にある。
女性特有の症状による経済的損失は年間4・9億円(2019年経済産業省発表)。
加えてそれらに伴う通院費用や治療薬などの社会的経済損失はおよそ6・8億円にも上るという。

そもそも、女性特有の健康問題はタブー視されやすい傾向にある上、病気ではないからと「我慢」してしまうケースも多い。
女性特有の健康問題は多岐に渡るが、フェムテックが注視するのは生理、妊娠出産、不妊といった女性ホルモン周りが代表的な存在となっている。

女性

“]

デリケートな悩みをタブー視しない、女性がより輝ける社会へ

「健康寿命の延伸」をコンセプトに掲げ、内面美容のリーディングカンパニー「プロラボホールディングス(東京都港区)」CEOの佐々木代表はフェムテック参入に関して次のように話す。

「きっかけは、フェムテックの勉強会に参加する機会があり『女性特有の健康上の悩みや問題を最新のテクノロジーで解消する』という社会的意義に大いに賛同したことにあります。女性の活躍を根本から支え、より輝ける社会を目指して、フェムテック事業に参入させていただくことになりました。」

女性 活躍

フェムテック事業として同社が手掛けるのは厚労省認可の管理医療機器「膣洗浄器」
サロン専売品として発売する。

長年、腸内フローラを研究してきた同社は、腸内フローラと膣内フローラには相関関係あるのではないかと考え、商品開発に至ったという。

今回、製品開発に関わった研究陣の一人は「膣内フローラの乱れは、ひいては美容や健康にも大きな影響を及ぼす可能性がある」と述べている。

「膣内フローラ」のための「膣洗浄器」。
腸内環境に着目し腸活のための様々な製品、サービスを提供するプロラボグループならではの着眼点だ。

これまでタブー視されがちだった「生理」や「不妊」「セックス」等の悩みを同社のフェムテック事業によって、当たり前に語られる社会になることに期待したい。

フェムテック

膣内フローラに着目した、膣内洗浄器「フェムクリア」

膣内のPh値は3・8~4・5。
この値は膣内に棲む乳酸桿菌という善玉菌がもっとも活発に活動できる数値だと言われている。

3・8~4・5のPh値が崩れるどうなるのか?を研究したのがプロラボホールディングス。

ph値

膣内フローラを研究した結果わかったのが、膣内のPh値が崩れることで、様々な健康リスクが発生するということ。
例えば、「感染症にかかりやすくなる」「臭いやおりものが増える」「子宮の病気を引き起こす」「不妊の原因となる」等々。

私たちが日頃当たり前にしている習慣、ウォシュレットやボディソープを使うことで膣内環境はいとも簡単に崩れてしまうのだとか。
また、生活習慣だけでなく生理や加齢、ストレスもバランスを崩す一因に。

「フェムクリア」は膣内のPhバランスを整えるための膣洗浄器。
理想的なPh(3・5~4・5)と同じになるよう乳酸を配合。
唇より薄いと言われるデリケートゾーンを護るため、グリセリンや保存料は使っていない。

1日1本、週に3~4回を目安に、生理の終わりかけやかゆみやニオイが気になるときに使用することで、膣内フローラが守られる。

女性が、人に言えない悩みから解放されより輝ける社会になることで、健康寿命の延伸につながることが期待される。

商品名 フェムクリア
価格 2,800円(税込3,080円)
内容量 1.7g×5本

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


Related articles