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脱毛サロンの倒産が過去最多で30万人が倒産被害に

脱毛サロン

帝国データバンクは2025年5月16日、脱毛サロン・クリニック業界の動向調査の結果を発表しました。知名度の高い脱毛サロンやクリニックの倒産が相次ぎ、2024年度の倒産は18件で過去最多となり、運営企業の経営破綻で、過去2年間で少なくとも推計延べ30万人の利用者が被害に遭ったとみられます。

脱毛業界では「高価格モデルの限界」、「固定費負担の増大」、「消費マインドの低下」という三重苦により経営難に陥る企業が増加し赤字経営の企業は4割を超えました。施術料金の割引やキャンペーン、著名人を起用した宣伝広告に資金を投下するなどしたことで顧客の獲得を目指す動きが広がったものの、物価高の影響で消費者が美容支出を控える動きが強まったことに加え、近年相次いだ脱毛事業者の経営破たんも背景に、施術効果や価格、口コミなどを細かく確認するなど、消費者の防衛意識は高まっています。
広告宣伝と高価格な施術コースに依存した脱毛業界のビジネスモデルは限界に達しており、同社は「業界全体の信頼回復に向けた取り組みが急がれる」としています。

グラフ

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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