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人生100年時代を前向きに生きる 平均年齢80.5歳の約6割が「暮らしに満足」


人生100年時代を前向きに生きるヒントを探るため、花王が75歳以上の高齢者(平均年齢80.5歳、最高齢は男性91歳、女性90歳)の暮らしへの思いについて調査し、その結果を公表しました。

高齢者の58%は暮らしに満足している

暮らしの満足度については、75歳以上の58%が満足(「かなり満足」「やや満足」の合計)と回答しています。今回の対象者はかなり高齢ですが、他の年代と大きな差は見られません。満足と感じる理由は「家族・友人との仲が良好」「自分の好きなことができている」、不満を感じる理由は「健康や家計への不安」の声が多く挙がっています。(グラフ1)

グラフ1

健康の衰えを受け入れながら自分にできることをする傾向

「疲れやすさ、力の衰え」については約7割が『疲れやすくなった』、約8割が『体力の衰えを感じる』と回答(「非常にあてはまる」「ややあてはまる」の合計)。確実に体の変化を実感している様子がわかります。また重篤でなくても、ほとんどの人はなんらかの不調を抱えています。その中でも、体とうまく付き合いながら、自分でできることをやりたいという前向きな声が多いことがわかります。(グラフ2)

グラフ2

つながりを大切に支え合う

同調査により、体調面での不安から外出が減ったり、配偶者の入院や離死別など生活の変化をきっかけに、他者との関係が希薄になる高齢者も出てきている傾向が見られる反面、孤独にならないために、家族や友人とのつながりを大切にするという声も多くみられました。中には同世代だけでなく、若い世代と積極的に関わりを持つ人も見られ、世代を超えた交流が励みや生きがいになり、だんだんと周囲の同世代が少なくなっても孤独にならないことにもつながっている様子がわかりました。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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