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シニア世代への購買行動促進の鍵はYouTubeと信頼あるインフルエンサー


国内最大級(メール会員を含む会員数40万人)のシニア向けコミュニティサービス『趣味人倶楽部』(しゅみーとくらぶ)を運営しつつ、法人向けのマーケティング・事業開発を支援しているオースタンスが、45歳以上の中高年シニア約490名を対象に、YouTubeをどのように利用し、どのような購買行動が発生しているのか調査を実施しました。シニア向けの商品や販促などに役に立つ調査内容ですので紹介します。

シニア世代のYouTube利用は、単なる娯楽にとどまらず、日常生活や購買行動に密接に関わっています。特にシニア層は口コミや信頼できる情報源を重視する傾向が強く、インフルエンサーによる商品やサービスの紹介に対する関心も高まっています。
調査では約40万人のシニア・中高年の方々が交流するコミュニティサービス趣味人倶楽部の登録会員で45歳以上の中高年シニア約490名を対象に、YouTubeをどのように利用し、どのような購買行動が発生しているのか聞いています。

YouTubeの利用状況は、シニア層の利用率は約90%で、そのうち半数以上が「頻繁に利用」と回答しています。特に50代では98%、60代以上でも約70~80%がYouTubeを活用していると回答しました。(グラフ1)

グラフ1

視聴ジャンルとしては、「日常系」や「趣味系」が人気ですが、健康関連(運動・料理・医療系)の支持が多い傾向が見られました。

次にYouTube経由での商品購買行動を聞いた質問では、約50.8%がYouTube経由で商品を購入した経験があると回答。(グラフ2)

グラフ2

特に日用品や健康食品・サプリメントが人気ということがわかりました。

1位:日用品・生活用品
2位:健康食品・サプリメント
3位:趣味関連の商材

インフルエンサーの存在については、信頼できるインフルエンサーによる商品紹介は、シニア層の購買行動に大きな影響を与えています。全体で60%以上が「信頼するインフルエンサーによる紹介であれば購入または検討する」と回答しています。(グラフ3)

グラフ3

今回の調査担当者は「50歳以上が人口の半数を占める現在、我々が捉えるべきシニア像も刻一刻と変化しています。デジタルリテラシーが高まる中で、ターゲットとなるシニア世代の生活や関心、日頃触れている情報への理解を深めることがますます重要です。今回の結果からもわかるように、口コミを重視するシニア世代への新たなアプローチとして、YouTube動画やインフルエンサーを活用するなど、従来のシニア像とは異なる方法も検討していく必要があるでしょう。」と語っています。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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