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「睡眠への不満」は94.8%と、9割以上が睡眠への不満を持つ!不満原因トップは「ストレス」


美と健康の総合メーカー、株式会社フジ医療器(本社:大阪府大阪市)が、20歳以上の全国の男女6,457名を対象にした「第8回 睡眠に関する調査」を実施し、その結果が公表されました。

調査は、睡眠と健康をテーマに、睡眠に与える影響やその原因、より良い眠りのための工夫など睡眠に関する実態を把握するために2011年から実施しており、今年の調査で8回目となります。

調査は2020年12月11日(金)~2020年12月17日(木)に実施され全国の20歳以上の男女6,457名(男性 3,297名、女性 3,160名、年齢は20-29歳:388名、30-39歳:1,157名、40-49歳:1,519名、50-59歳:1,587名、60-69歳:1,157名、70歳以上:654名に対し、同社メルマガ会員にWeb 上でのアンケートを実施して行われました。

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睡眠への不満がある人は94.8% ~昨年の調査93.8%よりも1ポイント増加~

「睡眠に関して不満に感じることはありますか?」と質問をしたところ、94.8%が「不満がある」と回答しており、前回の調査結果(2020年2月発表)の93.8%から、1ポイント増加しています。
なお第1回(2011年)の調査から今回の調査まで、睡眠に不満を持っている人の割合は毎回90%を超えています。

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睡眠に不満を感じる人の多くは「寝ても疲れがとれない」

「睡眠に関して最も不満に感じることは何ですか?」を聞いたところ、回答の多かった順から「寝ても疲れがとれない」(17.3%)、「何度か目が覚める」(13.9%)、「トイレが近い」(9.7%)、「朝すっきりと起きられない」(9.5%)、「眠りが浅い」(9.5%)という結果となりました。
特に男性の回答では「トイレが近い」が多く、女性の回答として目立ったのは、「寝ても疲れが取れない」、「朝すっきりと起きられない」という回答。

さらに「最も不満に感じること以外に、不満に感じることがあれば教えてください。」の質問に対しては、「肩や腰など体が痛くなる」が5番目に上がり、睡眠中の体勢によって肩や腰などの負荷がかかって痛み、快眠の妨げになっていることがわかりました。

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不満の原因には「精神的な疲れ」が4割弱、「精神的・身体的どちらも同じくらい」も4割弱

睡眠に不満があると回答した人に、「睡眠への不満は身体的、精神的のどちらの原因が大きいと思いますか?」と質問したところ、「身体的な疲れ」が20.4%、「精神的な疲れ」が38.7%、「どちらも同じくらい」が38.0%だった。
睡眠への悪影響は精神的なものによるところが大きいことがわかります。

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具体的な原因TOP3は「ストレス」、「加齢」、「手足の冷え」。ストレスは増加傾向に

「睡眠に不満がある原因は何だと思いますか?(複数選択可)」の質問には、回答の多かった順から「ストレス」(54.7%)、「加齢」(37.2%)、「手足の冷え」(21.9%)、「人間関係の疲れ」(17.5%)、「枕」(16.3%)という結果になりました。

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理想の睡眠時間は8時間に対し、平日の平均睡眠時間は6時間、休日は7時間

回答者全員に平日の平均睡眠時間を聞いたところ、最も回答数が多かったのは「6時間」(35.7%)で、約6割が6時間以下の短い睡眠時間であることがわかりました。

一方、休日の平均睡眠時間で最も多かったのは「7時間」(32.4%)。休日の睡眠時間が6時間以下の人は3割にとどまり、平日に比べて睡眠時間が確保できているようです。

理想の睡眠時間については、半分の人が「8時間」(50.5%)と回答しているのに対し、実際に8時間の睡眠をとることができている人は平日では11.1%、休日では26.5%
このことからも、理想の睡眠時間の確保が難しいことがわかります。

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快眠を得るための工夫TOP3は「入浴」、「あたたかい飲み物を飲む」、「ストレッチ」

回答者全員に「快眠をとるために工夫していることはありますか?(複数選択可)」を聞いたところ、回答の多かった順に「入浴をする」(35.7%)、「あたたかい飲み物を飲む」(21.6%)、「ストレッチをする」(20.5%)、「何もしていない」(17.4%)、「マッサージをする」(17.2%)という結果でした。

このことから体を温めたり、ほぐしたりすることを習慣化して良い眠りをとろうとしている人が多いことがわかります。

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快眠のポイントは、「布団」や「寝間着」などの睡眠環境を整えること

「快眠の工夫を実施した日は効果を得られていますか?」と質問をしたところ、回答が多かったのは「より快適な掛布団・毛布を使用」(19.0%)、「より快適な敷布団・ベッドを使用」(16.3%)、「より快適な寝間着を着る」(15.2%)の順。
快適な掛け布団や敷き布団、または寝間着を使うことで実際に快眠を得られている人が多く、睡眠環境の改善が快眠への近道である人が多いようです。

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快眠グッズとして購入経験のあるもの、これから購入したいものとして、いずれもNo.1は「枕」

「睡眠改善のために何か購入をした事はありますか?(複数選択可)」と質問をしたところ、最も多かったのが「枕」(41.1%)、次いで「マットレス」(23.6%)、「入浴剤」(18.4%)の順で、「枕」という回答が圧倒的に多い結果となっています。

また、「これから購入したい商品」についての質問に関しても、1番多かった回答は「枕」(33.5%)、2番目が「マットレス」(22.9%)です。
自分に合った枕や、寝心地の良いマットレスに買い替えることで睡眠改善に取り組む人、取り組みたい人が多いようですね。

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快眠改善のために使っても良いと思う予算が増額傾向に

さらに、「睡眠改善のために使っても良いと思う予算」を聞いたところ、回答の多かった順に「5,001円~10,000円」(32.6%)、「10,001~50,000円」(26.7%)、「1,001円~5,000円」(24.8%)となっています。

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執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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