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ストレスが高く睡眠時間が短いと太りやすい 体重変化とストレスの関係を約13万人のデータから算出

睡眠

株式会社ドクタートラスト(本社:東京都渋谷区、代表取締役:高橋雅彦、以下「ドクタートラスト」)のストレスチェック研究所では、ストレスチェックサービスを利用した累計受検者264万人超のデータを活用し、さまざまな分析を行っています。
今回は2023年度にストレスチェックサービスを利用した受検者のうち、「1年間の体重変化」の回答が得られた128,896人のデータをもとに、ストレスレベルとの関係を調査しました。

調査結果のポイント

●1年間で体重が5kg以上増えた人のうち、4人に1人以上が高ストレス
●体重変化は疲労感や不安感、睡眠時間と関連している
●平均睡眠時間が「5時間未満」の割合が最も高いのは、体重が「かなり増えた(5㎏以上)」グループ

ドクタートラストの提供するストレスチェックサービスでは、ストレスチェックと同時に、生活習慣に関する6つの設問が追加できます。

今回は、追加設問のうち「1年間の体重変化」※の回答結果からストレスレベルとの関係を分析しました

①減った
②変わらない(2㎏未満)
③やや増えた(2㎏以上3㎏未満)
④増えた(3㎏以上5㎏未満)
⑤かなり増えた(5㎏以上)
の5択形式

平均睡眠時間が5時間未満では、体重5kg以上増加

平均睡眠時間「5時間未満」の割合が最も大きいのは、体重が「かなり増えた(5㎏以上)」

体重変化別の睡眠時間の割合を示したグラフです。
平均睡眠時間が5時間未満の割合は、体重が「かなり増えた(5㎏以上)」グループで21.8%と最も高く、「変わらない(2㎏未満)」グループの11.6%と比較して、およそ1.8倍の差が見られました。
また、平均睡眠時間が「6時間以上7時間未満」および「7時間以上9時間未満」の割合が最も大きかったのは「変わらない(2㎏未満)」グループでした。
1年間の体重変化とストレスレベルを調査した結果、最も高ストレス者率が高かったグループは「かなり増えた(5㎏以上)」で、最も低かったのは「変わらない(2㎏未満)」でした。一方、低ストレス者率では逆転した結果が見られました。
また、高ストレス者率が最も高い「かなり増えた(5㎏以上)」と最も低い「変わらない(2㎏未満)」で、回答割合に大きな差があったストレスチェック設問は、「不安だ」
「気分が晴れない」、「イライラしている」などのメンタルヘルスに関する項目や、「だるい」、「よく眠れない」などの身体的な問題に関する項目でした。
さらに、平均睡眠時間が「5時間未満」の割合が最も高かったのは、体重が「かなり増えた(5㎏以上)」グループでした。一方、「変わらない(2㎏未満)」グループでは、平均睡眠時間が「6時間以上7時間未満」、「7時間以上9時間未満」の割合が他のグループと比較して高い結果となりました。
これらの結果から、体重の増減は心身の不調や睡眠時間と密接に関連していることが示唆されます。自分自身のセルフチェックとして、生活習慣を整えることが心身の健康を守るための第一歩になるのではないでしょうか。

調査対象
調査期間:2023年4月1日~2024年3月31日
調査対象:ドクタートラスト・ストレスチェック
実施サービス2023年度契約企業・団体の一部
有効受検者数:128,896人
執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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