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サプリメントの国内市場

サプリメント

2024年に一部サプリメント商品での健康被害問題により10年ぶりの縮小となったほか、制度開始以降拡大をけん引してきた機能性表示食品が、ガイドライン改定によって過渡期を迎えているサプリメントの国内市場を富士経済が調査し、その結果を公表しました。

コロナ禍の収束に伴って健康ニーズに落ち着きがみられたことや、通信販売を中心とした新規顧客の減少などで市場が停滞しつつある中、2024年は一部サプリメント商品での健康被害問題によるサプリメントへの信用低下に伴い、カテゴリー問わず定期購入の解約や広告のレスポンス低下などがみられ、需要減退により市場は2014年以来のマイナスとなりました。
コロナ禍明け以降、インバウンド需要の好調が継続しており市場は回復に転じるものの、健康被害問題で離脱した定期顧客の回帰が弱いため微増にとどまる様相です。参入企業のなかでは、販路の拡大によって新規顧客獲得につなげるなど復調するケースもみられますが、多数の定期顧客の需要に支えられていた大手サプリメントメーカーでは回復が遅れるケースもみられます。

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手軽さが人気なダイエットやプロテイン商材は好調
ダイエット関連では、ダイエットコーヒーなど食事制限を必要としない手軽さが人気な抑制系・燃焼系ダイエット商品やプロテインブームが継続しているスポーツサポート、若年層向けの商品が多い美容効果などが好調。

グミ形状の商品の伸び率高く
形状別では、グミ形状の商品が高い伸びをみせるなど、普通の加工食品の形に近い商品が需要を取り込んでいます。メインターゲットであるシニア層のサプリメント離れが危惧される中、SNSのプロモーションなどにより若年層の需要を獲得しているグミは今後も伸びが期待されます。

機能性表示食品の国内市場は小幅ながら拡大続伸
機能性表示食品はガイドラインの改正などもあり、メーカーでは既存商品の販売継続を優先して進めたことから新商品展開の動きは鈍化しています。また、販売継続のためには機能性に関する自己点検や再評価が必要となったことから、商品展開数が多い大手メーカーでは商品整理を進め、一部商品の販売を終了するケースも出ているため、市場は微増にとどまるとみられます。しかし、成分名で指名買いされるような話題性のある成分でない限りは、メーカーにとって機能訴求による商品価値の提案が最も有望な方法であることは変わらないため、今後も小幅ながら市場拡大が続くと思われます。

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執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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