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台湾ビューティ市場に新たな成長の兆し


メッセフランクフルト(香港)台湾支社とCMRIビューティマーケティングリサーチが2024年10月、台湾のビューティ市場における調査結果「台湾ビューティ市場白書」を共同で発表しました。台湾市場はアジア太平洋地域における海外ブランドの戦略的な玄関口として位置づけられ、洗練された消費者層と新しい製品やサービスへ関心が高いことが特長です。調査では、流通チャネルの進化、新たなトレンドと消費者行動が浮かびあがり、海外化粧品ブランドの参入と成長の可能性が示されました。特にクリーンビューティ(エコフレンドリー、サステナブルブランド)やニッチブランドに、大きなチャンスがあるとことが示唆せれています。

調査によって以下も状況が示されました。

① 小売チャネルではドラッグストアが百貨店を上回っている。
② スキンケアと化粧品がビューティ商材市場の73%以上を占めている。
③ 2023年と比べ、ヘアケア(9.68%)とサプリメント(2.05%)などのニッチカテゴリーが成長していること。ヘアケア製品で成長しているカテゴリーはシャンプー、ヘアカラー、整髪料の順。
④ すべてのカテゴリーでオンライン販売が増加している。
⑤ 海外渡航者の急増に伴う日本・韓国ブランドへの関心の高まり。

消費者動向の特徴として、84.7%の消費者が実店舗で製品を見ることを好み、百貨店で美容部員からアドバイスを受けることを重視する一方で、品揃えが充実して利便性の高いドラッグストアでの購入も増加傾向にあるようです。さらに80%以上の台湾人旅行者が海外旅行先で美容製品を購入するという調査結果もあり、消費者が自身のニーズに応じて高価格帯から多種多様な商品の購入場所を使い分けていることが示されています。

「台湾市場は、日本、韓国、中国などの近隣諸国と比較すると規模は小さいものの、独自の世界観や価値観を提供する高級ブランドや新興ブランドにとって大きな可能性があります。また、新型コロナウイルス感染拡大後の高級ブランドの復活と、サステナブル製品への需要拡大により、アジアのビューティ市場への参入を目指す海外の化粧品ブランドにとって最適なマーケットがここにあると言えます」と、メッセフランクフルト(香港)台湾支社ジェネラルマネジャーのレジーナ・ツァイ(Regina Tsai)は述べています。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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