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強炭酸水ブーム再来。だけど、飲むだけじゃもったいない!

炭酸水

またまた出されてしまった緊急事態宣言。長引く自粛生活に、これまで感じたことがないほどの閉そく感や虚無感に苛まれている。ストレスを発散したくても、旅行も飲みに行くこともできず、鬱々した日々を送っている人も、きっと多いはず。

だからなのかな?今年の夏は「強炭酸」を謳った炭酸飲料が目につく。炭酸の刺激で、気分をシャキッとしようということか。
実際、飲料メーカーの調べによると、昨年、飲料総市場が前年を割る中、炭酸水市場は前年に対して約2割近く伸びたそうだ。

炭酸水

炭酸のエビデンスを15年採り続けている、東洋炭酸研究所

炭酸と言えば、美容界でお馴染みの炭酸コスメ。およそ20年前炭酸パックが世に出て以来、美容液、ミスト、入浴剤など続々登場し「炭酸」はもはや美容アイテムの定番となった。

今から20年ほど前、炭酸パックを知ってからすっかり「炭酸」の魅力にハマり、炭酸に関する記事や監修本は数知れず。炭酸はライフワークと言っていいくらい、取材を重ねているのだ。

美容パック

炭酸の美容健康効果を追いかける中、知り合ったのが東洋炭酸研究所の所長、石川峰生氏だ。
石川所長もまた、炭酸に魅了された一人で、化粧品原料メーカーの役職を投げうって、炭酸だけを追求する東洋炭酸研究所を立ち上げたという、奇特な人。ついには炭酸専門のラジオ番組(FMヨコハマ・TANSAN HOUR 今夜もシュワシュワ)まで立ち上げてしまった!

15年に渡り炭酸が私たちの身体に与える影響を、医療機関と連携して臨床データを集めている。私の炭酸記事は同研究所のデータ無くしては成り立たないくらいお世話になっている。

役職を捨ててまで、炭酸にこだわった理由とは

そもそもなぜ、安定した会社を飛び出して炭酸研究所を立ち上げたのか?をご本人に聞いてみた。

インタビューマイク

ご存知の通り、以前、私は健康食品や化粧品の原料メーカーの役員をしておりました。原料を求めて世界中を巡り、様々試す中で唯一信頼できたのが「炭酸」だったのです。
炭酸ガスが体内を巡ることで血行が促進されるのは、医学会では常識だったということを知り、もう炭酸があればイイと思い会社を辞めました。
独立後は、ひたすら炭酸の検証に明け暮れていましたね。様々な医療機関、大学の研究機関の協力を仰ぎ、相当量のエビデンスを集めました。

エビデンスを集める中で知ったのは、皮膚や透析の治療にも利用されていたこと。透析患者さんの合併症の一つに末梢神経障害があります。手足の血管の動脈硬化が原因起こり、血液の流れが悪くなり、手先や足先へ栄養や酸素を十分に送り届けることができなくなる病気で、末端組織への血流が悪いために、手足に「潰瘍や壊疽」をきたす状態となり、気づいた時には切断しなければならなくなることもあります。

とある医療機関は壊疽を防ぐための治療として炭酸泉が使われていました。また別の病院では「床ずれ」を治すのに炭酸パックが使われていたり、補完代替療法としてかなりの臨床成績を収めているのが炭酸でした。

代替療法にしても、美容での活用にしろ炭酸の魅力は、なんと言っても効果を感じやすくかつ即効性があること。炭酸を使った化粧品を使うと止められなくなる!と言った声も多く聞かれます。

炭酸の美容効果としては、血行を促し、肌に充分な酸素や栄養が供給されるので、ハリや弾力を決定するコラーゲンやエラスチンなど産出が促され、細胞レベルで肌が若返るのです。

ただし、このように炭酸による美容効果を期待する場合、一定の濃度が数分間皮膚に触れさせる必要があります。炭酸化粧品を選ぶ際は、次のポイントを目安にしてみてください。

①高濃度であること。最低でも1000ppm以上欲しい
②炭酸ガスがしっかり経皮吸収されているか
③肌に触れた部分が内側から赤くなるか(血行が高まった証し)

炭酸ガス(二酸化炭素)が血管に入り込むことにより、血管は酸素不足を感じ血中の酸素を循環させようとします。 すると血管が拡張し、血液の流れが良くなり新陳代謝が活発になります。
ラジオを通して、もっともっと炭酸の凄さを世間に広めたい、炭酸で多くの人が健康になって欲しいと願っています。(石川氏)

石川峰生 氏

株式会社東洋炭酸研究所代表取締役
石川峰生氏写真

超高濃度炭酸パック「ソーダスパフォーム」シリーズと第三の口腔ケア「デンタルスパ」の開発者。
日本国内以外に、アメリカ、ロシア、シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナム他ASEAN諸国で自社開発した炭酸製品を販売。

TANSAN HOUR 今夜もシュワシュワ Fm yokohama 84.7MHz
謎キャラ「炭酸王子」とMC小林アナさんとの掛け合いが面白いと、深夜の時間帯でマニアックなテーマながら、人気番組となっている。年に数回開催される公開収録ともなれば、常に満員御礼となるほど。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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