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東和薬品が三生医薬を完全子会社に


2021年12月17日、東和薬品(大阪府:吉田逸郎社長)が健康食品受託企業の三生医薬(静岡県:石川泰彦会長兼社長)を買収すると発表した。
買収金額は約476億円。米投資ファンドのカーライルが保有する同社株式を100%取得して完全子会社化する。
三生医薬は1993年設立され、2014年からカーライルの傘下に入っていた。

東和薬品は2021年3月期の連結売上が1,549億円。しかし、主力のジェネリック医薬品が今後の薬価引き下げや同業他社の品質にかかわる問題で信頼が低下しており、今後も厳しい状況が続くとみられる。三生医薬の買収によって、新規事業として取り組むヘルスケア事業を強化し、事業領域を「治療」から「予防」にまで広げ、今後の新事業の柱としたい考えだ。
一方の三生医薬は、2020年12月期売上が228億円。健康食品や医薬品等の受託製造をメイン事業として、製造拠点として4工場を保有する。

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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