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ビタミンCは世界を救う!?・・・かもしれない。

ビタミンCは世界を救う!?・・・かもしれない。

トリプルネガティブ・・・さあ、どうしよう

 トリプルネガティブ・・・さあ、どうしよう

コロナ第2波が懸念されている8月下旬、こんなニュースを耳にした。

「マクラーレン・フリント・ミシガン州立大学病院(米国)の集中治療チームは、重篤な患者が高濃度ビタミンC点滴療法により急速に回復した事例を『Journal of Case Reports』に発表。」

原文は専門的過ぎて、ほとんど理解不能だが、要約したものがオーソモレキュラー医学会 new windowのホームページに掲載されているので、興味のある方はそちらへ。

さて、感染症に奏功をみたという高濃度ビタミンC点滴。実は私自身、がん治療の一環として定期的に点滴を打っていることもあり、大変に心強いトピックスである。

ちょうど3年前の夏、乳がんが発覚。進行性ですでに脇の下のリンパ節に転移していた。その後、さらなる検査で幸か不幸か、抗がん剤も分子標的薬も効きにくいタイプ(トリプルネガティブ)であることがわかった。

なので、標準治療としては手術と放射線、ホルモン剤。それ以外はどうしようかと考えた末、懇意にしている医師のアドバイスもあり、高濃度ビタミンC点滴を補完療法として受けることにした。

結論から言えば、これが大正解。発覚時2.8㎝あった腫瘍が、手術前7㎜まで縮小。おかげで温存することができたのだった。

リニア級の回復力に「あなたは宇宙人? 」

ビタミンC点滴だが、美容目的だと1回の点滴で10g~25gの投与らしい。が、私の場合、治療が目的なので1回75gを月に2回。手術までに計6回打った。

点滴

治療は、超簡単。ベッドに横になって点滴を2時間ほどかけ打つだけ。針を刺すのがちょっと痛いくらいで、あとは何にも。気持ち悪くなったり、脱毛したり、皮膚が荒れたりという副作用は一切なし。

それどころか、敏感肌がノーマルになったり、顔が白くなったり。術後の回復力も半端じゃなくて、主治医や看護師たちに驚かれた。患者仲間からは「あなたはモンスター?それとも宇宙人?」。

それも、そのはず。傷のふさがりが異様に早く、手術した1週間後には完全に閉じていた。しかも、縫い方も丁寧にしてくれたおかげもあってか、3か月後はほとんど目立たなくなっていた!

術後に受ける放射線治療中もビタミンC点滴を続けていたおかげで、治療の副作用である低温火傷や皮膚の黒ズミも、ほとんど見られないまま終了。技師さんたちからも「凄い!なにその子供レベルの回復力」と絶賛された。

こうした超スピーディな回復力も嬉しいのだが、何よりも助かったのは、リンパ郭清した人のほとんどが経験するリンパ浮腫が、ごくごく軽くリハビリの必要がなかったほど。

放射線治療がスタートしたのは2月の極寒期。風邪をひいたら、そく入院と言われていたのだが、ビタミンC点滴を受けるようになってから、風邪もひかなくなっていた。

顔の色艶も良いし、脱毛はないし、食欲旺盛で相変わらず太ったままだし。誰が見ても、健康体にしか見えなかった。当時、家族からは「誤診ではないか」という声も出たほど。

発覚当初はトリプルネガティブ(薬が効かないタイプ)と聞いて、クラクラしたのだが。そのおかげで、ビタミンC療法を躊躇なく選ぶことができ、今となってはトリネガが幸いしたと思っている。

ラジオでビタミンC点滴による自身の体験を語る

ラジオでビタミンC点滴による自身の体験を語る
 

ビタミンCの効果を国会議員に陳情

がんに限らず、どんな闘病でも肉体的な痛さや辛さ、苦しみがある。良くなるために必要だとわかっていても、心がやられてしまうこともある。ところが、ビタミンC点滴には、それら難行苦行が一切ない。それどころか美容効果や回復力を助けてくれるという、嬉しい副産物がたくさん。

これほどに有意義な治療法が他にあっただろうか?ビタミンCの有用性に今だ懐疑的な医師は多い。

だが「ビタミンC点滴で助かった」というがんサバイバーは多い。そこで2018年2月、私は「ビタミンC点滴の効果効能」を国会議員に陳情した。目的は、堂々と「ビタミンCが免疫力アップやアンチエイジングに効く」と言いたいがため。

そして世論が認めることで「ビタミンC点滴」がより身近で、ポピュラーなものになって欲しい。ビタミンC点滴の恩恵を受けた一人として、心から願っている。

有識者会議にてビタミンC点滴の効能を陳情

有識者会議にてビタミンC点滴の効能を陳情

執筆
代田 多喜子

健康ジャーナルライター

ホリスティック・ ジャーナル

編集長 代田 多喜子


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