エステを開業するには、特別な資格もいらないことから独立しやすいとされています。
しかし、開業のハードルの低さゆえに競合数が多い傾向にあり、閉業数も高くなっているのが現状です。
エステ開業後に思ったような集客が得られず、閉業をしてしまうのはもったいないです。
そこで今回は、エステ開業から集客に悩んでいる方に向けて、伸び悩みの原因や集客方法などを解説していきます。
エステ開業後に安定した集客を得たい方は、ぜひ参考にしてみてください。
エステ開業はバランスが整った時に成功する
せっかくエステサロンを開業したものの、なぜか思ったような集客が得られず悩んでしまう方も多いです。
広告でお客様を呼び込めば満足できる技術を提供できると考えている場合は、少し改めた方が良いかもしれません。
実は技術力はあるのに集客に伸び悩んでいるサロンは多く、技術だけではサロン運営は難しいと言えます。
技術・接客・集客がバランス良く安定した時、初めてサロン運営は成功と呼べるでしょう。
エステ開業後に集客に悩む原因は?
エステサロンを開業しているオーナーは、集客率に悩まされることも多いです。
集客に悩む原因にはどのようなものが挙げられるのでしょうか?
リピーターがつかない
エステでの集客に重要なのがリピーターの存在です。
新規のお客様を獲得することも重要ですが、継続して通ってくれるお客様がいないと結果的に集客が不安定になります。
そこで、新規のお客様にだけ特別なメニューを考案すると行きやすさを感じてもらえますが、反対にリピーターなのに特別感がなくなったと不満を抱く可能性も考えられます。
リピーターになったからこそ得られる特別なものを提供できるように意識し、同時に新規のお客様も増えていくように考えることが重要です。
経営戦略によるミス
エステ開業時に、様々な経営戦略を練ってから出店する人もいます。
しかし、開業後に家賃が高すぎた、利益が回収できない、広告費が予想以上になってしまったなどの問題が生じることもあるでしょう。
このように、勢いのある経営戦略をしたはずが思うような結果が得られずに予想外のことばかり起こってしまえば、結果的に費用対効果が十分でなくなってしまいます。
スタッフのスキルや技術不足
エステ開業後にスタッフを雇っていた場合、それぞれのスタッフによって差が生じてしまうことがあります。
例えば接客スキルが伴っていない、技術力が不安定など、それぞれのスタッフによって未熟な点も異なります。
エステ開業後に経営者としての仕事に追われてしまうと、どうしてもスタッフのスキルにまで目が届かない場合もあるでしょう。
しかし、このまま放置してしまうと悪い評判の方が広がってしまい、結果的に顧客離れが進んでしまいます。
他にも、他店で導入されたメニューがない、新しい技術に追い付いていないなどの理由で顧客離れが起こるケースも少なくありません。
経営に問題はなくても、スタッフの技術力などの不安定な要素が目立ってしまえば、結果的に集客を維持できません。
エステ開業で安定した集客を得るには?
エステ開業後に、安定した集客を得るためにはどのようなことをすべきでしょうか?
ターゲットを明確にする
集客のために必要なのは、ターゲットを明確にすることです。
もちろん、エステ開業するには多くのお客様に気軽に来店してほしい、一度でいいから体験してほしいなどの気持ちもあります。
確かに特定のターゲット層を持つことなく、誰もが気軽に足を運べるサロンにすることも大切です。
しかし、ターゲット層を全く決めなければ効果的な宣伝もメニューも決められません。
どんな人に美しくなってほしいのかを決め、それをイメージしたパーソナル情報からターゲットを絞り込んでいくことが安定した集客になるでしょう。
コンセプトを決めていく
サロンを開業するには、「誰にどんなサービスを提供してどうなってもらいたいか」まで決めていきましょう。
例えば、20代~50代の女性をメインに考えていたとしても、この世代の女性は独身で自分に投資できる人もいれば、子育ての合間のお手入れに利用したい方、子育ても落ち着いて自分のケアに集中していきたい方もいます。
また、子育て中となればキッズスペースの確保や利用時間帯の余裕も欲しいものです。
そのため、漠然としたコンセプトよりも綿密な内容を決めていき、さらに他のサロンでは得られないものを掲げるようにしましょう。
サロンの方向性が軸となれば、コンセプトも明確になります。
競合店の情報を調査する
サロン開業の際には、周辺にある競合店の特徴についても調査しておきましょう。
事前に調べておくのは、周辺に同じコンセプトのサロンが存在している可能性もあるからです。
このようなサロンがあれば、お客様を取り合ってしまうかもしれません。
競合店の情報を調査することで、勝つための戦略を練られるだけでなく、そこでは得られないサービスや特別感を打ち出すことで集客を得るきっかけにもなります。
また、競合店の情報を知ることは自分のサロンの長所や短所を見つけるきっかけになるだけでなく、今後の経営のヒントも得られるでしょう。
エリアを把握する
エステサロンを開業する際には、どのエリアに出店するか決めることも重要です。
ここで安易に「最近人気のショッピングエリアにしよう」「この住宅街の周辺には何もないから顧客を独り占めできそう」などと決めてはいけません。
サロン開業の際には来客が見込まれるエリアを見極めなければいけません。
また、コンセプトに合った場所にしなければ、お客様とエステのコンセプトが乖離した状態になり、結果的に集客や顧客を得られなくなります。
開業する場所は、お客様を安定して得られるかどうかに大きく関係します。
単純に考えるのではなく、ターゲットや競合店などを複合的に見た上で適したエリアを把握しましょう。
基本的なエリアの考え方としては、店舗から半径500m以内にどれくらいのターゲット層がいるか、地域の人口、商業施設の有無などが挙げられます。
宣伝方法も集客に大きく影響する!
エステ開業時には、多くのお客様にエステの存在を知ってもらうために宣伝を行うことでしょう。
これをお客様が目にする機会が増えれば認知度が高まり、サービスに魅力を感じれば足を運んでもらう機会もあります。
しかし、宣伝方法もターゲット層によって異なる部分があります。
ここでは、いくつかの宣伝方法と集客の関係について紹介します。
ホームページを作る
サロン開業時には、必ずホームページを作りましょう。
ホームページには営業時間や場所、料金、メニューなどをわかりやすく表示して、サロンの魅力を押し出す内容にします。
エステティシャンについても詳しく書くと、よりお客様に安心してもらえます。
興味を持った人がより詳しく知るためにも、丁寧なホームページを作成しましょう。
地元のイベント
周辺地域の人のエステの存在を知ってほしいなら、地元で開催されるイベントなどで体験会をしてみましょう。
簡易的なエステでも実際のサービスや雰囲気を味わってもらうには十分です。
存在を知ってもらいたい場合に効果的でしょう。
サイトを活用する
ネット経由でサロンを知ってもらう方法もおすすめです。
例えば、利用したいサービスと地域で簡単に検索できるサイトでは、新規のお客様にとってハードルが低くなり、予約してもらいやすくなります。
サイト経由のお客様だけの特典などを設けると、より新規のお客様に注目されるでしょう。
SNSで情報発信する
SNSを活用する世代であれば、ちょっとした広告や宣伝で新規のお客様につながりやすいです。
SNSなら不特定多数のお客様の目に留まりやすく、興味や関心を持ってもらえます。
こまめな動画や写真の掲載をメインにして、ホームページなどに誘導すると来店にもつながります。
エステ開業において、集客があるかどうかが今後の運営を変えていきます。
環境さえ整っていれば集客があると思われがちですが、きちんとしたターゲット層や適した環境、スタッフの技術などが揃わなければ安定した集客は得られません。
今回紹介した内容を参考にし、集客アップにつながるよう工夫してみましょう。