エステ開業

何かと面倒な開業作業、エステサロンの場合の流れは?


エステサロンを開業する場合、規模や設備、場所など条件にもよりますが、多くの場合準備まで6ヶ月以上かかります。
また、書類作成や届け出の提出も含めやるべきことも多いため、開業する際は事前にしっかり準備し、流れに沿って対応することが大切です。
この記事では、エステサロン開業までの流れをご紹介します。
あわせて成功するためのポイントもお伝えしますので、エステサロンの開業を検討している方は、ぜひ最後までお読みください。

エステサロン開業までの流れ


まず、エステサロンを開業するにはどのような準備や手続きが必要なのか、詳しくみていきましょう。

事業計画を立てる

エステサロンをはじめ、新たな事業を始める際は、事業計画を立てることが大切です。
途中で事業の方向性が曖昧になったり、コンセプトがぶれたりしないためにも、どのようなエステサロンにしたいのか、事業内容や販売戦略を明確にし、事業計画を立てていきましょう。
なお、エステサロン開業にあたり、融資や補助金を利用する場合、事業計画書の作成が必要不可欠です。
創業の動機や事業内容、販売戦略や資金の調達方法など必要な項目を盛り込んだ事業計画書を作成しましょう。

開業に必要な資金を準備する


開業にあたり、どのくらいの開業資金や運営資金が必要か計算し、資金を準備します。
全て貯金で賄うことができれば良いですが、そうはない場合、資金調達の方法として、銀行や日本政策金融公庫からの借り入れ、もしくは補助金や助成金の活用といった方法があります。
融資を受ける場合、申請には1週間~1ヶ月以上かかることがあります。
金融機関や助成金の内容などによって変わる部分も大きいものの、事業計画を立てる際は、あらかじめ期間に余裕を持たせておくことが大切です。

開業場所を決める

エステサロンを開業する場合、物件を借りる、もしくは自宅の空きスペースを利用するという2つの方法があり、どこに店舗を構えるかは非常に重要な問題の一つです。
集客や売上に大きな影響を与える要素でもあるため、失敗しないためにもいくつかの候補地から、賃料や集客のしやすさ、ターゲット層が多くいる地域かどうかなども考慮し選ぶと良いでしょう。

店舗作りをする


エステサロンを開業するには、店舗の内装や外装をはじめ、施術用のベッドやタオル、化粧品、机や椅子、レジ回りなどの備品を揃える必要があります。
必要な備品が揃っているか、内装がキレイに仕上がっているかは、顧客満足度にも影響を及ぼす部分です。
全て揃えるのは費用もかかりますが、漏れや不備がないよう、事前にリストアップした上で、準備をすることが大切です。
施術にエステ機器の使用を検討している場合、新品だけでなく、中古品やリース契約を検討するのもおすすめです。

広告の準備

サロン開業の目途が立ったら、広告・宣伝の準備を始めましょう。
サロンの広告には、ポスターやチラシを使った宣伝をはじめ、SNSやWebを使った宣伝など、様々な手法があります。
予算やターゲット層、ニーズに合わせて、適切な方法を選択しましょう。

必要書類を提出


エステサロンの場合、基本的に開業にあたって保健所へ届け出を提出する必要はありません。
ただし、顔そりやまつ毛パーマ、まつ毛エクステなど一部の施術を行う場合は、保健所への届け出が必要となるため注意してください。
また個人で事業を開始する際は、税務署に開業届を提出する必要があります。
提出期限は事業開始日から1ヶ月以内ですので、忘れないようにしましょう。

エステサロンを成功させるには

エステサロンの開業後、経営を成功させるにはどのようなことをすれば良いのでしょうか。
以下では、エステサロン経営を成功させるためのポイントをご紹介します。

開業資金を抑える

開業にかかる資金を抑え、経営にかかる負担を減らしましょう。
そのためには、中古品やリース契約を活用し、備品や設備費用を抑えるのが有効です。
エステサロン経営において、エステ機器は誰が使用しても一定の効果が出せ、スタッフの技術力に左右されない、施術効率がアップするといったメリットがある一方で、導入費用がかかる、負担が大きいといったデメリットがあります。
しかし、中古品やリース契約を活用すれば、導入に必要な経費を削減することが可能です。
購入する場合に比べ、開業時の負担を大幅に抑えられるほか、自社のコンセプトやターゲット層に合わないと感じた時は交換することもできるため、マシンの導入を検討している方は、リースや中古品も候補に入れてみてはいかがでしょうか。

競合店舗と差別化をはかる


エステサロンを開業する上で、競合店舗との差別化は非常に重要なポイントとなります。
自社ならではの強みを打ち出すためにも、コンセプトやターゲットを明確にすること、ターゲットに合わせたメニューを提供しましょう。
「何をしたらよいかわからない」「差別化するのが難しい」といった場合は、チェーン店のフランチャイズとなるのも一つの方法です。
フランチャイズなら既に成功している企業のメソッドや知名度を利用できるため、集客面で有利に働きます。

ターゲット層に合ったメニューを提供する

サロン経営を成功させるには、ターゲット層に合わせたメニューを提供することが大切です。
エステサロンではお客様の要望や目的によって、それぞれ適した施術方法は異なります。
最初は「リラックスしてほしい」「ダイエット目的の方向け」など、コンセプトが明確だったとしても、経営が上手く起動に乗らないまま時間が経過すると、「とりあえず売上を確保したい」といった思いから、売上重視のサービスとなってしまい、当初のターゲットやコンセプトを見失ってしまうことがあります。
そうなれば、なかなかリピートにつながらず、苦しい経営が続いてしまうことになりかねません。
サロン経営では、目先の売上ではなく、長い目で見ることが大切です。
売上や集客効果を高めたいなら、ターゲットに合ったメニュー作りを心掛けるようにしましょう。

リピートにつながる仕組みを作る


サロン経営において、売上をアップするには新規顧客に意識が向きがちです。
しかし、エステサロンで集客を成功させるには、新規顧客だけでなく、リピーターをいかに獲得できるかも重要な課題の一つです。
なぜなら、新規顧客を獲得するよりもリピーターを獲得した方が集客にかかるコストを大幅に削減できるほか、物販購入率も高くなるため客単価が上がりやすいといった特徴があるからです。
つまり、多くのリピーターを獲得できれば、売上も上がり利益率の大幅アップが期待できます。
会計時に次回の予約を積極的に促したり、お得な回数券やメニューを販売したりと、次の来店につながるようなきっかけ作りに力を入れましょう。
カウンセリングを丁寧に行うのも効果的です。

今回は、エステサロン開業に向けたスケジュールや流れをご紹介しました。
エステサロンを開業するには、短くとも6ヶ月以上の時間がかかります。
早くオープンしたい気持ちもわかりますが、事業計画を適当に立てたり、ターゲットやコンセプトを曖昧なままお店を借りたりしても失敗する可能性が高まるだけです。
成功させるためにも、スケジュールをしっかり立てた上で、じっくり進めていくことが大切です。
エステサロンの開業を検討中の方は、今回紹介した内容を参考に、時間をかけて一つひとつの作業と向き合っていきましょう。


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