エステ開業

自宅サロンが増えている理由とは?


個人でサロン開業を検討している場合、どこで開業するのが良いのかと悩む方もいるでしょう。
サロン開業は様々な選択肢があるため「自分に合った環境はどこか」「ターゲット層となるお客様が来店しやすい環境にしたい」「サロンのコンセプトに合った店舗にしたい」などの理由によって適した場所が異なるからです。
しかし、近年は自宅サロンを選択する方が増えてきています。
なぜ、自宅サロンを開業する人が増えているのでしょうか?
この記事では自宅サロンが増えている理由に加えて、自宅サロンはどうやって始めるのか、自宅サロンの魅力やポイントも含めてご紹介します。
自宅サロンに興味がある方、検討している方はぜひ参考にしてみてください。

自宅サロンとは?

自宅サロンとは、自宅にお客様を招いてサロンの施術を提供するものです。
本来の店舗型のような場合、決められたシフトや予約に合わせて出勤するスケジュールになります。
しかし、自宅にしたことで家庭と仕事が両立しやすくなるだけでなく、育児中の場合は時間を有効活用できるのが特徴です。
他にも自宅サロンなら通勤時間もかからないので、この時間も有効活用できます。
ライフスタイルが変化している現代では、理想的な働き方としても注目されているのです。

自宅サロンが注目される理由

なぜ、自宅サロンが理想的な働き方として注目されているのでしょうか?
その理由は以下の通りです。

通勤時間がかからない

朝のラッシュ時刻は比較的電車やバスなどの本数が多くなっているものの、地域によって差が出てしまい、乗り換えがスムーズにできないケースもあります。
また、混雑し過ぎて乗るのが難しいと考えている方も少なくありません。
これらの理由から通勤時の混雑を避けたいと考えた結果、自宅サロンの開業を検討している方もいます。

休憩時間も余裕ができやすい

自宅サロンの場合、予約については自分の都合で調整することも可能です。
お客様の施術が終わったら、次の施術までの間くつろぎやすくなるでしょう。
隙間時間には自分の好きなことや用事を済ませられるだけでなく、趣味に没頭する時間も作れます。

自己資金を抑えて開業できる

独立してサロン開業をする場合、テナントを借りるか自宅で開業するかで大きな資金の差が生じてきます。
テナントを借りる場合、毎月の家賃や改装費用がかかってしまいますが、自宅サロンにする場合は物件費用がかからないだけでなく、改装費用も少なくて済む場合が多いでしょう。

理想のサロンが作れる

自宅サロンにした場合、理想のサロンを作り上げやすいのが特徴です。
チェーン店などの場合、そのマニュアルに従ったメニューや施術、コンセプトに沿った内容にしなければなりません。
しかし、自宅サロンであればお客様それぞれの悩みに沿ったメニューやサービスが提供しやすくなります。

アットホームな空間でお客様にリラックスしてもらいやすい

自宅サロンが注目されている理由のひとつとして、アットホームな空間で施術ができるという点が挙げられます。
自宅をサロンにしているという立地や環境から、お客様のご自宅のようなどこかリラックスできる環境を再現しつつ、清潔感のある空間にすることでくつろぎやすさを感じてもらいやすいです。
心の緊張をほぐしてもらうことで体の緊張もほぐれていきます。

自宅サロンの始め方は?手順を紹介!

自宅サロンには様々なポイントが注目されていることがわかりました。
ここからは、自宅サロンの始め方や手順について解説します。

①ターゲットやコンセプトについて決める

自宅サロンに限らず、開業を決めたなら「誰に」「どんなサービスを提供するか」を決めていきましょう。
働く女性、忙しい子育て世代などのターゲットを決めることで、サービス内容もある程度決まります。
このターゲットやコンセプトが決まってきたら、施術内容や自宅サロンの雰囲気についても方向性が見えてくるでしょう。

②施術メニューを決める

ターゲットやコンセプトが決まってきたら、施術メニューについて決めていきましょう。
自宅サロンでは、フェイシャルエステ、ボディエステ、痩身エステ、アロマテラピー、リラクゼーションなどの人気が高いです。
ターゲットに適したメニューを決めていくことに加えて、自由に組み合わせできるメニューも含めるようにしましょう。
フランチャイズなどの場合、決まった施術しかできないことが多くなりますが、自宅エステにしかできないメニューを組み合わせると特別感もあります。

③事業計画書作成


ここまである程度の内容が決まってきたら、事業計画書を記載していきましょう。
事業計画書は自宅サロンを始める際に必要なものであり、運営においての目標や計画をまとめたものです。
初期費用、運営費用などを計算しておき、より具体的な資金計画を立てることで必要な資金や融資を受ける資金などを把握できます。

④内装や設備を整える

いくら自宅サロンといっても、既にある一室をそのままサロンに使うことは少ないでしょう。
できるだけ、ターゲットやコンセプトに合わせた内装になるようにしましょう。
雰囲気や一貫性のあるデザインなども意識していきます。
そして、必要な備品に関してもこの時点で揃えておきましょう。
備品に関しては、以下の内容を参考にしてみてください。

【備品】
・施術用ベッド
・空調(エアコン、加湿器、空気清浄機など)
・洗濯機
・電話
・椅子
・テーブル
・タオル
・施術マシン

などです。
エステの内容に合わせたものを用意しておきましょう。

⑤開業資金の準備

内容や設備が整ったことで、開業資金がどれくらい必要かもわかってきます。
自宅サロン開業時には、一般的に開業資金として70万円~100万円程度必要になることが多く、エステ用機器の価格によってはもっと高額になる機械もあるのです。
そのため、開業資金には370万円~530万円程度になるのが中央値ということでしょう。

⑥開業手続きをする

サロンのコンセプト、メニュー、開業についての準備が整ってきたら、開業手続きを行いましょう。
法令では開業手続きにおいては開業後1ヶ月以内に行うことが定められています。
万が一出し忘れてしまった場合も罰則などはありませんが、開業後毎年確定申告があるだけでなく、開業についての補助金制度もあるため、出しておくのが安心です。

自宅サロンを始めるなら補助金制度にも注目

自宅サロンを始める際には、補助金についても確認しておきましょう。
補助金は、これから開業を始める方向けのものとなります。
補助金を申請して使うことで、融資とは異なるので返済不要であり、社会的な信用を得ることもできます。
ここでは、どのような補助金があるのかを見ていきましょう。

小規模事業者持続化補助金

地域雇用や産業を支える小規模事業者などの生産性向上や持続的発展の目的で作られた補助金です。
補助上限額は通常50万円となっていますが、特別枠に含まれ200万円の補助が受けられます。

ものづくり補助金

中小企業、小規模事業者などが取り組んでいるサービス開発などの生産性を向上させるものです。
美容機器やサービス提供のプロセスで活用できます。

自宅サロンは、お客様にサロンの心地よい雰囲気と満足のできる施術を提供するものです。
これまでの店舗型と比べて、比較的アットホームな空間でリラックスしてもらうことができるでしょう。
近年自宅サロンの開業をする方も増えてきたため、新たに開業を検討する方もいると考えられます。
その際には、上記の内容を参考にして自宅サロンをスタートさせてみてください。
補助金に関しても記載した以外のものもあります。
目的に合った補助金を活用すると、よりサロン開業もしやすいでしょう。


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