エステ開業

エステサロンを開業する主な流れと注意すべきポイント


エステティシャンは資格を持っていなくても始められる仕事であり、費用を抑えながら開業できるのが特徴です。
しかし、準備が不十分だった場合、予期せぬ事態を招いてしまう恐れがあるため、注意しなければいけません。
今回は、本記事でご紹介するエステサロンを開業する主な流れを踏まえた上で、開業する際に注意すべきポイントをご紹介します。
サロンを開業しようと考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

なぜエステサロンが増えているのか?


リラクゼーションや脱毛、ホワイトニングなど、エステサロンでは様々なサービスを提供しています。
近年、女性はもちろん男性にも広く普及しており、エステサロンに通う人も増えました。
需要が高まっていることに加え、エステサロンは開業するにあたり必須となる資格がないことから、比較的開業しやすい職業として知られています。
エステ業界はこれまでにない盛り上がりを見せる一方、業界内の競争率は高く、他店との差別化を図らなければ経営を安定させるのは難しいのが現状です。

開業することを考えているのであれば、集客、リピーターの獲得、独自性、SNSの活用といったポイントを踏まえて計画を立てる必要があります。
顧客が集まらなければ売上は出せないため、開業前に必ず集客対策を行いましょう。
ネットが普及した今、SNSを通じてサロンをアピールすることによって、大きな集客効果を得られると言われています。
公式ホームページや広告はもちろん、InstagramやTwitter、LINEなどを活用して集客を行うのがおすすめです。
新規顧客を獲得するのはもちろん、リピーターを獲得する必要があります。
リピーターを獲得すると安定した経営を実現できるほか、利用者の口コミが広まり、より多くの人にサロンの存在を知ってもらえるかもしれません。

また、上述した通り、他店との差別化を図るためには独自性を出すことも重要です。
価格だけで勝負するのではなく、サービスの内容や導入するエステマシンにこだわったり、技術を磨いたりしましょう。
また、開業までの流れをしっかりと把握した上で、事業の計画を立てることも欠かせません。
何の計画もなしにサロンを開業した場合、後にトラブルが発生する可能性があるため、注意する必要があります。

エステサロンを開業するまでの流れ


開業するにあたり必要な資格は特にないため、準備が整えばすぐに始められます。
エステサロンを開業するまでの流れは以下のとおりです。

事業計画書の作成

まずは、事業計画書を作成するところから始めましょう。
開業前にサロンのコンセプトや資金計画、収支計画をしっかり考えておくことによって、開業後の経営を安定させられます。
コンセプトは事業の方向性を決定づける重要な要素であるため、開業前に明確な内容を決めておくのが望ましいです。
目標やターゲットを明確にするほか、競合をリサーチして独自性を生み出すなどしてコンセプトを定めましょう。
「他のサロンにはない」と思わせるようなコンセプトを設定すると集客しやすくなります。
事業計画書を作成すると目指すべきサロン像が可視化されるため、資金計画も立てやすくなり、適切に予算を割り当てられるようになります。
また、どれくらい利益を上げるか明確にしておくことも欠かせません。

物件探し


エステサロンは立地によって売上が大きく左右されるため、どのような物件を選ぶかというのも非常に重要です。
外観はもちろん、アクセスの良さを重視する方も多いことから、立地は開業する上で必ずチェックしておきたいポイントなのです。
駅周辺や車で通いやすい場所などに良さそうな物件があれば、ぜひ一度内見をしてみてください。
ターゲットとなる客層が多くいる地域を選ぶと、効率良く集客できるようになります。
また、なるべく費用を抑えたいという方は、自宅の一部をサロンとして活用するのがおすすめです。
自宅で開業する場合、場所や駐車場などについて考える必要があります。

資金調達


物件が決まったら資金調達を開始します。

必要な資金は店舗の形態によって異なりますが、自宅開業であれば70万円~110万円、賃貸マンションであれば150万円~200万円、テナントであれば480万円~520万円が目安です。

そのほかに、エステマシンや施術ベッド、備品などを購入するための費用も必要になります。
資金調達には、親族からの支援や日本政策金融公庫、ローン・リースなど、様々な方法があるため、自身の状況に応じて適切な方法で調達しましょう。
また、助成金や補助金などの制度があれば、積極的に活用してください。
各自治体で設けている独自の助成金制度などもあるため、あらかじめよく確認しておきましょう。

店舗づくり

ここからは、店舗の外観や内装をオープンできるような状態まで仕上げます。
コンセプトや動線などを踏まえた上で店舗づくりをすることによって、快適な環境を整えられるようになります。
外装・内装工事については業者が主体となって取り掛かるため、しっかり連携を取りながら進めましょう。
内装工事が終わった後にエステマシンや施術ベッド、備品などを搬入し、準備を整えておくとスムーズにオープンを迎えられます。
また、インフラの整備も忘れず行いましょう。

オープン準備


オープンに向けて、ホームページの作成や広告作成、予約受付システム・顧客管理システムの導入など、最終準備を行いましょう。
サロンの詳細について書かれたホームページや広告を作成することによって、より多くの人にサロンの存在を知ってもらえるようになります。
また、予約受付や顧客管理に関する準備も念入りにしておくことが大切です。
美容業界はリピーターが多いため、一人ひとりの情報管理や予約が被らないようにしっかり予定を管理する必要があります。
最後まで手を抜かず準備をすることによって、万全の状態でオープン日を迎えられます。

エステサロン開業に必要な設備や備品

エステサロンを開業する前に準備しておかなければいけない設備や備品があります。
店舗づくりをしながら準備を進めていきましょう。

エステサロンに必要な設備

開業するにあたり、必要になる設備はエステマシン、施術用ベッド、イス、タオルウォーマー・クーラー、衛生機器、テーブル、ソファ、ワゴンなどです。
快適に過ごせる空間を作りたいのであれば、設備にこだわると良いでしょう。
エステマシンは顧客のニーズに応じたものを選ぶと、リピーターを獲得できるようになります。
メーカーによってデザインも値段も異なるため、ぜひチェックしてみてください。

エステサロンに必要な備品

バスタオル・フェイスタオル、シーツ、着替え、スリッパ、掃除用品、化粧品などの備品も揃えておきましょう。
備品が充実しているとお客様の満足度も向上するので、消耗品は定期的にチェックし、すべて使い切る前に補充するようにしてください。

今回は、エステサロンを開業するまでの流れについてご紹介しました。
自分がどのようなサロンを作りたいかによって、必要な手続きや物件も異なるため、まずは事業計画を明確にすることが重要です。
また、顧客を獲得するためにホームページや広告を作成するなど、魅力を発信することも欠かせません。
準備をしっかりと行っておけば、スムーズな開業につながります。
開業を検討している方は、今回ご紹介した開業までの流れを踏まえた上で、しっかり計画を練って準備を進めるようにしましょう。


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