エステを開業する場合、特別な資格は必要ありません。
簡単に言ってしまえば、技術や機械があればすぐに開業できてしまうということです。
しかし、エステを開業するにはどのような機械を導入すべきか、機械の機能からどんな施術ができるのかを知らなければなりません。
そこで、エステ開業のための機械選びのポイントと同時に、おすすめの機械と施術について解説します。
これからエステ開業をしたい方、機械選びに迷っている方は、この記事を参考に機械選びをしてみましょう。
エステ機械の種類を知っておこう
そもそもエステでは、どのような機械を使うのでしょうか?
ここでは、エステで使用する機械を大きく3つに分けて解説します。
痩身機械
多くのエステでは、痩身機械が導入されています。
痩身エステで使用されるもので、家庭用と比較して出力レベルが高く、即効性や効果性に優れているのが特徴です。
痩身エステで使用される機械は、体の代謝を上げて脂肪を燃焼しやすい状態に変えるものが使用されています。
そのため、超音波によって脂肪を分解したり、燃えやすくしたりするものや、電気刺激によって筋肉に刺激を与えるもの、深部の脂肪を温めて代謝を高めるもの、吸引して物理的に崩していくものがあり、機械の選び方によって機能も異なるのです。
脱毛機械
エステでは、脱毛を行っているところもあります。
脱毛エステでは、機械を導入して気になる部分の毛根に光を照射する方法が用いられています。
脱毛機械の効果により、毛を生えにくくするのが特徴です。
2ヶ月に1回を目安にして施術を行い、毛根の状態と肌のコンディションを整えながら施術します。
ただし、注意しなければならないのは脱毛には医療用とエステ用があります。
医療脱毛は、医療と付いていることから医療行為に該当するため、専用のレーザー機械を使用するだけでなく、免許が必要な医療行為になります。
永久脱毛もできますが、医療クリニックのみの施術です。
一方のエステ脱毛では、医師免許を持つ人は常駐していません。
脱毛機械を取り扱うのも、医師ではないということです。
エステ脱毛は、じわじわと施術を重ねていくと徐々に毛の生えない状態になっていくのが特徴です。
脱毛時の痛みも少なく、価格も安価となります。
美顔器
エステには、美顔器の存在も欠かせません。
最近の美顔器は、高周波のラジオ波が利用されていることが多く、肌に当てることで新陳代謝を促して刺激を与えます。
刺激によって肌が活性化していくだけでなく、血行促進や老廃物の排出が促せます。
このような作用によって、顔のたるみを引き締めたり肌荒れ対策ができたりします。
また、年齢を重ねることで気になる肌のくすみやクマの解消にも効果的でしょう。
エステ機械を導入するメリットやデメリット
エステ開業時には、機械の導入によって多くの効果をもたらすことがわかりました。
その一方で、エステ機器を正しく導入しないとデメリットになってしまうことも忘れないでおきましょう。
ここでは、エステ機械導入のメリットやデメリットについて解説します。
メリット
集客アップ
エステ機器の導入により、エステでは多くのメニューが取り扱えます。
メニューが豊富なら顧客の幅が広がるだけでなく、変わっていくニーズにも対応できるでしょう。
最新の人気機械を導入したことがアピールできれば、集客アップのきっかけになるでしょう。
客単価アップ
サロンにエステ機械を導入することは、客単価アップも期待できます。
理由は、訪れたついでに他の施術を希望する場合もあるからです。
最初は施術よりも機械のメニューをきっかけに来店するかもしれませんが、最終的にお店そのものに満足したなら問題ありません。
技術力は最初から必要としない
エステを開業する場合は、最初から技術力が必要だと思うかもしれません。
しかし、エステ機械導入後に勉強しながら技術力を身に付けることもできます。
スタッフ教育も同じように、人材や過去の経歴に左右されることなく、安定した効果が提供できます。
効率アップ
ハンドマッサージをメインにしたエステでは、効果を感じられる範囲や期間が短くなるだけでなく、施術者の技術力による差が生じます。
一方、機械を導入してハンドマッサージと併用した場合、短時間で高い効果が期待できます。
セラピストがお客様と接する時間も短くなるので、回転率や効率アップが確実でしょう。
デメリット
初期費用が高額
エステ機械を購入した場合、初期費用が高額になります。
機能によって価格が異なりますが、100万円単位で見積もっておきましょう。
さらに複数の施術メニューを取り入れる場合、対応できる機械の台数や機能もチェックしなければなりません。
開店前であっても予想以上の出費になるため、資金調達できる範囲について確認してから計画を立てる必要があります。
コストがかかる
エステ機械は、リースやレンタルでも調達できます。
これらを利用することで、初期費用を少しでも抑えられるでしょう。
その一方で、継続的な費用がかさんでしまいます。
月々の家賃、光熱費、人件費、消耗品などの費用と同じようにかかってしまうので、想像していた以上のコストになる可能性があります。
長期的なリースやレンタルの場合、購入以上になる可能性も考えられるので、コスト面について考えなければなりません。
スペースが必要
エステは、施術を受けながらお客様にリラックスしてもらう空間です。
雑多としている環境では、どんなに施術が心地よくても心からリラックスできません。
快適な環境にするためには、エステ機械のサイズを知ると共にエステティシャンが動ける空間が求められます。
ゆとりある空間になるように、バランスの取れたスペースが必要でしょう。
エステ開業時に導入したい機械は?
ハンドマッサージと併用しながらエステ機械を用いることで、より大きな効果が得られます。
しかし、エステに導入する機械はすべて同じ機能ではありません。
そのため、メニューによって機能を選択するのがベストです。
開業時にはどのような機械を導入すると良いのか、おすすめをご紹介します。
フォースカッター
フォースカッターは、1台で4次元のボディメイクが実現できる機械です。
ダブルのラジオ波で、深部にも徹底的にアプローチできます。
EMSと吸引を同時に行うことで、電気刺激を筋肉層まで届けながら理想的なボディラインを作り上げられるのが特徴です。
さらに、電気穿孔法技術を応用したポレーションで、肌本来の機能を取り戻しながら、若々しい肌の土台を作り上げていきます。
多くの機能が1台で実現できるため、痩身機器部門では三冠に輝いている機械です。
EIEN(エイン)
美肌に関するメニューを取り入れるなら、EIEN(エイン)がおすすめです。
EIENは、過熱水蒸気システムを導入した美容スチーマーで、分子レベルの粒子が深層に届いて浸透しながら、肌の余分な汚れや油分を落としてくれます。
1台で潤いを与えるスチーム機能、毛穴汚れを浮かせる機能、角質汚れを吸引するバキューム機能を搭載しているので、美顔メニューを取り入れたい場合におすすめです。
エステ開業時には特別な資格は必要ないものの、顧客が求めているニーズに応えられるような機械選びが必要です。
また、機械選びでその後の運営も変わってしまうため、メニューに対応できる機械の機能を知っておきましょう。
機械は購入だけでなく、リース契約やレンタルも可能です。
初期費用やコストについて考えながら、最適な方法で取り入れるようにしてください。
1台で何役もこなす機械は高額になりがちですが、多くのメニューに対応できます。
この記事で紹介した機械の特徴を知っておき、他の機械と比較してみましょう。