エステ開業

マツエクサロンの開業資金はどれくらい必要か?

まつ毛

美容意識が高まっている現在、マツエクサロンの開業を視野に入れている方も増えてきました。
しかし、マツエクサロン開業資金としてどれくらい必要なのか、また助成金などの制度は対象となっているかなど、わからない方もいるでしょう。
そこで、この記事ではマツエクサロン開業に関連する内容について解説します。
開業手順に加えて、助成金などの制度について知りたい方は参考にしてください。

マツエクサロンは増加傾向

マツエク

これまで、アイメイクではマスカラやつけまつげなどが中心で行われていて、こだわりのメイクにするのに時間がかかっていた方も多いでしょう。
しかし、マツエクにしたことでノーメイク状態でも既に目元がはっきりしているだけでなく、なりたいまつ毛に簡単になれることからマツエクをする方が増えてきました。
現在、マツエクサロンの利用者は20代~30代が中心となっていて、施術1回に関する利用額は40代がトップという調査結果も報告されています。
さらに、マツエクサロンの利用率は2012年から2016年の間には20%程度であったものの、2017年以降から30%に増加していることも明らかになっています。
過去にマツエクサロンを利用したことがある人も2013年以降から増加し、2018年には60%以上が利用したことがあるという結果も出ています。
このことから、安定した需要がある一方で未経験の人もいることから、今後の発展が期待できる分野であることは間違いないでしょう。

参照元:https://hba.beauty.hotpepper.jp/wp/wp-content/uploads/2018/06/E_eye_census_201806.pdfnew window 

マツエクサロンを開業したい!チェックしておきたいポイントは?

ポイント

マツエクサロン市場の高まりから、マツエクサロンの開業を検討している方もいるでしょう。
ここでは、マツエクサロン開業に関してチェックしておきたいポイントをご紹介します。

資格について

マツエクサロンを開業して、自身でお客様に施術する場合は美容師免許がなければなりません。
マツエクは、美容法に基づいているため、美容師法の適用範囲になります。
そのため、美容師となる従業員が2人以上となる場合は管理美容師が必要です。
これは、個人で開業した場合でもフランチャイズにした場合でも必要です。
管理美容師は、美容師として3年以上の実務経験者が公衆衛生について4時間、美容所の衛生管理について14時間の講習を受けなければ認めてもらえません。
他にも、美容師免許がない状態で施術をした場合、違法行為になってしまうので注意しましょう。

許可について

マツエクサロンを開業するにあたって、必ず許可を取るようにしましょう。
マツエクサロン開業時には、営業許可を保健所から得なければ開業許可が出ません。
許可に関しては「美容所登録」というもので、開業前の1週間から10日前までに管轄の保健所へ出向いて「美容所開設届出書」を提出します。
この書類は、保健所の職員が美容所登録に関する基準を満たしているかチェックして審査完了にともなって開業となる仕組みです。

提出書類について

マツエクサロン開業にあたって、いくつか提出しなければならない書類があります。
自身での開業をする場合は、開業日から1ヶ月以内に税務署に必要な書類を提出しましょう。

個人でマツエクサロン開業に必要な資金は?

お金

個人でマツエクサロンの開業を検討している場合、どれくらいの資金が必要になってくるのでしょうか?
サロンを開業する場合、どこで開業するかによって必要な資金も変わってきます。
必要になってくるのはサロンとなる部屋や物件、家具、備品、広告宣伝費、運転資金などです。

物件を借りる場合は取得費として50万円~150万円程度、自宅で開業する際には内装や外装工事に50万円~100万円程度、施術用のベッド、いす、照明器具、ツールなどの収納ワゴンなどの備品に20万円程度、サロン開業を早く軌道に乗せたいならチラシ、SNS、自社サイト、広告などの宣伝費に20万円程度などがかかります。

開業後、軌道に乗るまでは運転資金も必要になってくるので約6ヶ月程度の資金を用意しておくと安心です。
他にも従業員を雇うなら、その分も資金計画に含めて用意しておくのが良いでしょう。

助成金や補助金についても知っておこう

マツエクサロンの開業に限らず、サロン開業の際には資金が必要になります。
少しでも資金に余裕を持たせたい場合は補助金や助成金について知っておくのがおすすめです。
助成金と似ているものとして補助金制度もあります。
似たような意味で認識してしまう方もいるかもしれませんが、助成金の管轄は厚生労働省で労働者を主とした制度です。
一方の補助金は、自治体や国を主にしたもので管轄は経済産業省です。
助成金、補助金共に返済義務はないものの、条件や要件を満たさなければ受け取ることができません。
ここでは、マツエクサロン開業時に利用できる助成金や補助金について解説します。

小規模事業者持続化補助金

マツエクサロン開業の際に、事業拡大、販路開拓などに対しての支援をして受け取れる制度です。
補助金上限は通常枠で50万円、後継者支援枠や賃金引上げ枠など特別な枠に該当する場合は200万円になります。
対象経費は広告費、ウェブサイト関連費、機械装置等費などで補助率は2/3です。

IT導入補助金

開業するマツエクサロンにタブレット、パソコン、POSレジなどの導入を検討している場合は、これらのツール導入に関する補助金を受け取れます。
労働生産性向上が目的となっていて、業務効率化などの導入支援に活用できます。
交付申請を、決定後にITツールを導入して業績結果を報告する流れになっています。
通常枠、インボイス対応類型、電子取引類型、セキュリティ対策推進枠、複数社連携IT導入枠があり、いずれかの枠での申請によって支援対象や内容が異なります。

事業再構築補助金

システム

過去に他の事業を営んでいて、今回マツエクサロン開業を行う場合に使用できるのが事業再構築補助金です。
補助金名に「再構築」と含まれているため、この補助金に関しては初めて開業する場合には対象外となります。
給付時には金融機関などの確認が必要となるなどの条件がありますが、従業員数が20人以下の場合は1,500万円の補助金が受け取れます。

地域雇用開発助成金

雇用機会が少ない地域で労働を提供した事業者に対して受け取れる助成金です。
「雇用機会が少ない地域」に関しては、厚生労働省が決定した地域に限定されるものの、該当している場合は対象になります。
ただし、この場合は雇用計画書類の提出や計画に沿った施設や設備にしなければなりません。
条件によって金額が変わってしまうものの、最大で760万円の助成金を受け取ることができるので、雇用機会が少ない地域での開業を検討している場合は新たに3人を雇うことで利用できます。

両立支援等助成金

子育て、介護などを行う従業員がいる場合、両立しやすいような環境作りを行った事業者に給付される助成金です。
出生時両立支援コース、育児休業等支援コース、育休中等業務代替支援コース、介護離職防止支援コース、柔軟な働き方選択制度等支援コースの他に新たな不妊治療及び女性の健康課題対応両立支援コースも誕生しました。
それぞれのコースによって対象者や条件が異なるものの、これらのライフステージにいる場合には利用しやすいのが特徴です。

まつ毛

マツエクサロン開業には美容師免許が必要ですが、持っている場合は比較的開業しやすいのが特徴です。
現在伸びている業種でもあり、自宅でも1人からでも開業しやすいのも大きなポイントです。
さらに、補助金や助成金制度の活用によって開業資金を軽減できます。
この機会にマツエクサロン開業を検討してみてはいかがでしょうか。


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